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2004.01.18

作家といえど

 大好きNHK-BSのトレッキング紀行シリーズが先週から始まりました。
 その前置き番組と言うか、「トレッキング・エッセイ紀行への招待」だったかな。今までのシリーズをダイジェストでお見せする、という番組がありまして、名場面をてけとーにつないで作ったものかと思えば、わざわざ小林聡美や岸田今日子を起用したくせの強いミニドラマをはさんであるという凝ったものでして。単独の番組として見て、おかしかったです。いったいどういう人が企画したんだろう。
 さておき、本題の「トレッキング・エッセイ紀行」は、今まで女優さんや女性歌手をゲストに招いてトレッキングをしてもらっていたのを、なぜか突然小説家の方に登っていただくという、インドアな暮らし一辺倒な方には絶対受けてもらえないような企画に変更。番組で体験を「語っ」てもらうにはちょうどいいと考えたのかもしれませんが。
 一回目は登山が趣味と言う谷村志穂さんがイギリスの湖水地方を歩いていて、天気こそ雨ばっかりでしんどそうだったもののコースは平地が多めだったから、ほどほどお疲れといった程度でクリアしておられました。普通の牧場にフットパスというトレッキング用のコースがいきなり切ってあったりして(といっても、よその国の人間にはそれがコースだとは教えてもらわないとわからない)、そんなコースを公的に設けるほどイギリスの人って歩くの好きだなあとあきれたり。
 イギリスと言えばかつては世界に君臨した大国、しかも日本と同じような島国なのに、こんなに自然が残ってるなんていいなー、なんてお気楽な感想を漏らしたら、相方が「植民地政策で乱開発の場が国外に移ったから、未開発のまま保存できたんだろうな」なんて言うんだもんな。そうだとすれば、複雑な感じ。(イギリスに関しては、大英博物館とか複雑なものはたくさんあるが。確かに発掘された土地に残したままにしてたら、たぶん補完能力がなくて散逸していただろう文化遺産なんだけどさ)
 で、二回目の今日は角田光代さんがイタリア側からヨーロッパアルプスを望むコースを歩いていた。例年より雪が早かったこともあり歩く当事者はたいへんそうだったけど、視聴者側は「わー、アルプスー」な、ヨーロッパのお山っぽい景観が次から次へと楽しめるこの番組の王道のルート。TV越しでも空の青さと雪の峰のきりっとした姿がすばらしく、これをナマで目前にすればそりゃあ言葉にできないほどの景色だろうとは思う。しかし、しかし。文筆業を生業とする人でも感極まったときには、出てくる言葉は「すごいー」「きれい」しかないもんなのだなあ。それほどにすごい美しさなのだということなのかしらん。
 日本で寺で修行したことがあると言うイタリア人ガイドのおじいさんの名前が「マリオ・ルイージ」さんで、思わず笑ってしまった。これは現地ではよくある名前なんだろうか。

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