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2004.02.10

大人げないのう

 大方の予想通り、というか、時代劇スキーや昔からの新撰組マニーには絶不評の「新選組!」ですが(オトナのはずの年代のおじ様方があちこちで「あんなものは見ない」「茶番だ」と嘆いておられるのを散見します)、朝日新聞のTV欄でもさりげなく(あからさまに?)批判しておられました。それも、「剣客商売」という別の番組の内容紹介欄で(苦笑)。よほど一言物申したかったんでしょう。
 いわく、最近は民放のほうが時代劇らしい時代劇を作る。軽い感じのする「新選組!」より『個人的には』「剣客商売」のほうが好きだ。
 この、『個人的には』というあたりに書き手の屈折を感じます。一般論でも朝日新聞の見解でもありませんよ、と断りつつ、でも言わずにおれなかったのね。
 確かに「剣客商売」をやっているフジの枠は安定して地味でも良質の時代劇を作り続けてますし、年末に民放がスペシャル枠で製作する長時間時代劇は王道を行くような作りのものが多いです。数年前の忠臣蔵なんか、新解釈なし・昔ながらの筋立てで、あまりにきっぱり吉良が悪役になってて(しかもすけべじじい)「わかりやすー」とつぶやいてしまいました。時代劇の基本型に沿う作りになってる民放の作に比べると、最近のNHKの時代劇は(大河以外でも)題材といい切り口といい、ファンには奇をてらいすぎに見えるのかもしれません。
 でもねえ。NHKは一応、年間通じて大河の他に時代劇の枠を固定して一つ持ってるわけで、それはスペシャルと違ってある程度コンスタントに視聴率を稼がないといかんのでしょう?いくらNHKでも。だから、なんとか新しいお客さんに来てもらおうと、あの手この手を使うのもわからんではないんですが。民法の時代劇だって、帯としてみればフジ以外は固定枠を取りづらくなってる感じで、「子連れ狼」とか「八丁堀の七人」とか「三匹が斬る」とか、新たなシリーズものをどう根付かせようかと、こちらも四苦八苦してるように見えます。
 時代劇って、見た目からもう、初心者には入りづらい世界なんだし、どの作品も番組経過40分ごろに葵のご紋が出るもんだと思い込んでる人も多いし、そういう人たちを新しいお客さんとして迎えるのはかなり敷居の高い話です。お客さんがいなければ、新作も作られなくなるわけですから、これもいいチャンスだと割り切ってもう少しおおらかな気持ちで「新選組!」を見守ってあげてもいいんじゃないでしょうか。
 とかいう私も「宇宙世紀でないガンダムなんかガンダムじゃない!」なんて言ってたんですから、人様のことは責められないんですけど。(「ガンダムなんかと一緒にすんな」っておじ様方に叱られそうだけど、私から見ればほとんど同じな感じです)

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