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2004.05.31

読んだ人はおもしろいと言う

 「大菩薩峠」、読んでますか〜?
 私はもちろん読んでません。<強調すな。だって、世界最長の大河大衆小説で、しかも未完!なんですよ。連載マンガですら完結するまで手を出すまいとしているせっかちな私が、ちくま文庫全20巻&作者死亡のため未完なんてフラストレーション溜まりそうなもの、読めません。昔作られた映画もあって、市川雷蔵とかかつての名優が出演してることもあり人気があるそうだけど、それも見たことない。
 でも、そんなに長いわ古いわ(一巻目の執筆が大正二年)の小説が、未だに読まれてて、しかもネットで感想探すと「今でも十分おもしろい」って言う人が意外と(?)多いんです。いったいどういう小説だか、あらすじだけでも知りたいなあと思いません?原典がこの長さだから、あらすじと言っても相当なボリュームになるせいか、適度にまとまったものが見つからないのです。
 というわけで、BSの「大菩薩峠・果てなき旅の物語」を見てみました。NHKのことだから、大づかみに世界観を解説してくれるんじゃないかと期待しまして。なんと五時間の大長編特集。(本編が長いからしかたないんだろうけど)なんで平日にこんな重たい番組をやるんだよ、と思いつつ視聴開始。
 く。苦しい。どうも物語の舞台になった幕末と著者の中里介山が生きていた時代の世相をクロスさせつつ、元ネタになったと思しき伝承の類を取材しつつ、物語の語り口に近似した「語り」という文化を取材しつつ、みたいな、「一見さんお断り」っぽい作りになってる。もっと作品の概要に密着した内容かと思ってたのに、私には難易度が高すぎるー。基礎知識不足しすぎ。
 しかし、不思議な話っぽいですね。私が知っていたのは、大菩薩峠で主人公の侍(机龍の介って、主役のニヒルな剣の使い手が「机」って名字はどうか?)が故無く通りすがった老巡礼を斬り殺し、という発端の部分だけで、もっと哲学的な話が展開されるのかと思っていたら、その後しばらくはわりとエンターティメントな筋運びらしい。ニヒルなアンチヒーローものの時代劇の枠内になんとか収まりそうに進んでいたのが、しだいに登場人物が増えてあっちのグループ、こっちのグループで別の事件が起きていく。それが興味をつないで長大な物語を最後まで読ませるんでしょうか。後半は「幕末」というリアルな舞台背景を離れてみたり、作者の思想のぶち上げになったりもしてるというし。あと、番組中、本文を朗読してたんですが、なんかへんな文体です。ハッタリ効いた講談風のしゃべりの地の文が「です・ます」調だったり。正直、うまいとはとても思えない。(<生意気ですまんす)でも読んだ人は「そんなことは次第に気にならなくなる」って言うんです。それはスゴすぎ!小説のおもしろさは文章力ではないってことですもんね。
 結局「どういう話なんだろう?」という興味は全然満足されなくて、教養の授業受けてるみたいな眠さがあった五時間でした。<基礎知識がないままに見たからでは?
 かといって、とても自分で読んでどうしようという熱意もないので、今後も「大菩薩峠」は私にとって謎の小説のまま君臨しつづけることでしょう。<自力で解決する気はなしかよ!

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