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2004.05.01

キャシャーン、見てきました

 朝からげほげほ咳が出るから「無理かー」とあきらめ気味だった映画の日。(咳してる人が近くにいるとイヤなもんでしょ?)午後になって収まってきたんで、思い切って出かけました。
 とても満額払って見る気にはなれない(爆)「キャシャーン」を見に。女性だから、水曜日でも千円ですけども。なんとなく。

 事前にあちこちで酷評を読みまくっていたから、何一つ期待しないで行きました。なんで行ったかというと、見てないのに悪く言うわけにはいかんしねー、くらいの気分で。シネコンの入りは半分より少ないくらい。映画の日でこれってどうなんだろう?でも邦画だからよっぽどの話題作でなきゃこんなもんかも。
 それで、どうだったかというと、全然期待してなかったんでけっこうおもしろく見れました。千円だし。期待なし・むしろ駄作覚悟で、千円だからおもしろかった、という評価もいかがなものかですが、そういう心境だったから、他の(例えば元ネタテイストをもっと期待してた、とか)スタンスだったらどうだったかはわからないです。
 確かにうわさどおり、テーマ的なとこを何もかもセリフ(それもまぢベタ)で言っちゃうのはどうかなー?ですが、今回は初仕事でシナリオの練りが足りなかったんだろうなーなどと流してしまいました。土地間の距離がどうなってんだろ?とか、どうやって敵方がロボット量産できるようになったんだろ?とか、突っ込める設定もあったけど、まあ置いといて。話の筋がわかんねー?というほど破綻してもいなかったし。
 絵的にかっこいいかな、と思えるシーンはそこそこありました。もしかして、最初のロボット軍団戦(元アニメの雰囲気に近い感じ)のコンテが樋口さん?ああ、元ネタのアクションシーンのツボがわかってるな、という仕上がりでした。それが新造人間同士のからみになるとカメラワークが早すぎて、いつの間にか決着ついてる、みたいな戦闘が多くて、惜しかったです。あまりに加工のきつい画面が連続されると疲れるのも事実で(ほぼ全編加工が入りまくり)、私は例によって帰宅後眼精疲労を起こしかけました。その辺は次回作(あったら)までに案配考えてやれるようになってください>監督。
 私にしてはすごい心が広い見方をしているなあ。やっぱり風邪で弱ってるのかなあ。<だったら、逆にキレてるのでは。
 「赤影-レッド・シャドウ-」を見たときの心境に近いかもしれない。ものすごい序盤で、「これは元ネタをリメイクするつもりでやってないな。とっかかりだけだな」と割りきってからは、すっかり別ものとして見られるようになって楽だった。
 「キャシャーン」も「赤影」も、子どものころ見てたし好きではあったけど、「元ネタを汚すとは許さーん」と激怒するほどの思い入れがないからできたことかも。元ネタのリメイクだとか、リスペクト作のつもりで見ると、めちゃくちゃ腹立つと思います。

 何々っぽい、という指摘がたくさんある映画だけど(エヴァみたいとか)、私はやっぱり「富野くさーい」と感じました。特にオチの付け方はまるっきりイデオンです(笑)。
 人の業の深さをこれでもかと繰り返すとことか(二時間の映画じゃちょっと多すぎ)。死んでる人がどしどし語りかけてきたりするとことかも。
 富野の方が、当然何倍も上手にやりますけど。
 新造細胞でイデが発現しちゃマズいだろう。あのいかずちが無限力か?
 きっと監督は真性ヲタクじゃないんだろうと思った。ヲタクはこっぱずかしくて、こんなベタな作りはようけしません。やろうとしても「いかんー。いかんー。こういうのって○○にあったよ」って腰が引ける。
 そう言えば、紀里谷監督ってちょうど「イデオン」やったころの富野さんと同じくらいの年では?あの年ごろはこういう話をやりたくなるものなのか?
 
 なんか、腹刺されて死ぬ人が多い映画だったな。
 子連れのお客さんがわりといて、かわいそうだった。

 ちなみに人に勧めるかというと、あまり勧めません。広くおおらかなキモチで対処できる人のみ、怖いものが見られたらいいわ、という好奇心を満たすつもりで行ってください。

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