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2004.09.06

999には一言ゆわせてもらいたい

 と「BSアニメ夜話」を見ながら思った。何をって言えばたいしたことはなく、単に「わしも語りたいことがあるぜあるぜ」みたいな気分になったというだけで。一時間じゃ全然語れてないですよ。音楽とか声優さんとかまで話が行けてない。
 劇場版の「銀河鉄道999」は、なんか奇跡みたいな作品です。作画の質にバラつきがあるし(作画に限って言えば、「さよなら」の方が絵が揃っていた気がする)、短編連作形式の原作からエピソードを強引につなげた脚本はスムーズに展開してるとは言い難い。SFというよりファンタジー。若干どころか、かなりご都合主義。松本節の人情とロマンにあふれてて、気恥ずかしかったりクサいと感じたりする人もいると思う。
 でも、そういうのはどーでもいいの。そういう少しずつの欠けみたいなのが、全部「人が作ったアニメーション」って手触りになってるの。一人一人のアニメーターの技があちこちで見せ場を作り、日本情緒溢れるBGMが盛り上げ、ベテラン声優の深みのある演技が物語にのめりこませてくれる。御大になってしまう前の適度な松本節がいい感じに泣かせてくれるし、当時タイアップ式アニメ主題歌のほとんどが失敗こいた中、ゴダイゴの歌は挿入歌の「TakingOff」までちゃんと話になじんでた。そして全体をがーっとまとめあげるのが城達也のナレーション。ええ、松本的クサさ炸裂のあのナレーションも城達也が語ると説得力倍増で、EDとともにセイシュンの切なさと甘酸っぱさに浸らせてくれます。
 一個一個を取り上げてあれこれ言い出すと、きっと傷はたくさんある。でも、全体が揃ったら、「そんなの、もういいじゃん」と思えてくる。力と勢いと、ロマンもある、一本でほどよい満腹感が味わえる作品です。

 当時は原作&TVシリーズ版から五歳年齢が上がり、見栄えもちょっとよくなった鉄郎が賛否両論呼びましたけど。
 私は好きですよ。<太ゴチックで。
 大好きですよ。<極太明朝体、デカめのポイントで。
 だって、二時間の尺の中で、鉄郎はメーテルに母も見るけどちゃんと異性も見るわけで。男としてメーテルに対していけるまでに成長するわけで。長期連載とかロングラン放送だったら見た目お子様でも読者なり視聴者なりが接してきた時間で脳内調整ができるかもしれないけど、二時間ですから。外見からそこそこの年齢でないと、説得力を持って変化が語れないでしょ。
 私が単にショタコンだから激愛という説もありますが(爆)。
 この映画ねー。私はEDもしっぽまで見ないと納得できないの。タイトルバックを走る鉄郎のアニメーションが、そこに見える彼の情感がたまらなくいいのですよ。

 オールスターものになりやすい松本作品だけど、ハーロックとエメラルダスがかっこよく見えるのは、おそらく劇場版「999」一作だけじゃないだろうか?コスチュームが全身黒の方がいいと思うな、ハーロックは。
 で、さよなら」はいらないですね。同じ構造の話を二回やった意味がよくわかんない。TVシリーズ終了にあたって、劇場でもなんかやりたいってことだったんでしょうか。私にとっては、貴重な15歳鉄郎のコレクションフィルムとして意味がありますけど。<をい。

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