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2004.10.05

2点かよ!

 キャシャーンを上回る酷評しか聞こえてこない映画版「デビルマン」。試写会に行った人たちの落胆振りは尋常でなく、試写会室は阿鼻叫喚の地獄絵図だったのではないかと思うほど。
 そうなる予感はありましたが。ある意味、昔のマンガ・アニメリメイク実写もので一番期待してなかったし。
 「デビルマン」のリアルタイム体験者以外、あるいは原作マンガを知らない人には想像もつかないことだろうけど、この原作は当時のマンガ読みにものすごい衝撃を与えたし、今30代以上でマンガやアニメやゲームや、いわゆるサブカル系で活躍してる人で「デビルマン」を特別視してる人は山ほどいるはず。永井豪以外のマンガ家によって書かれた「ネオデビルマン」のようなトリビュート作品集が成立するのが評価の高さの証でしょう。こんなマンガはマンガ大国日本にあっても何作もはない。
 その評価を、製作サイドも監督も脚本家も全くわかっていなかったのね。
 「デビルマン」を映像化することの重さ、見る側の視線の厳しさを、全然わかってなかった。
 すっごいたいへんな仕事なのよ。すっごい覚悟がないとできないはずなのよ。同人誌じゃないのよ。商業作品としてやるのよ。
 私がチェックする映画評サイトの中には2点をつけたとこもあったわよ。100点満点の2点よ!プロの仕事としてどうよ?
 見に行く気が端から全くなくてよかった。CGだけを見に行くには、「デビルマン」という題材はつらすぎる。

 私も「デビルマン」、小学生のときに読みました。マンガとSFが好きな友達のお姉さんに勧められました。「これは読まなきゃだめよ!」
 ド衝撃でしたよ。アニメの方も見てたけど、もー、ぜんっぜん違いますから。かーんと魂抜かれましたね。初期の永井豪のシリアス系はどれもそうなんだけど、日常の足元がぐらぐら揺らいでくる気がしました。
 「デビルマン」以降の多様化したマンガを読んで成長した世代が今さら読んでも「ふーん」な内容かもしれないけど、当時の子どもにとっては「一生忘れられん」思いをさせてくれた作品なんです。
 ああ、なるだけネタバレすまいと思うと、フラストレーションがたまっていかーん。
 もしこれから読もうと考える人がいたら、派生作品は一切読まず(後年永井豪が手がけたものも含め。もう永井豪にかつての鋭さはないから)、最初の少年マガジン掲載分だけを当時の形で読んでください。絵のウマヘタも問うてはいかん(笑)。気合ですよ、永井豪は気合で読む!

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