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2004.10.10

母はわかってる

 帰省するたびに葛藤するのは、家に居た頃に買った本をどうするかで。
 母は捨てるのが大好き。出しっぱなし・散らかしっぱなしのものは何でも捨てる。特に人のものは未練もないし、あっさりと捨て去る。おかげで私が幼い頃から里の家は本当にきれいだった。こんなにいつも片付いている家を、私はよそでもあまり知らない。どうしてこの母から生まれて、私の家はあんなにごちゃごちゃ。って、そりゃ物が捨てられないからだ。母を見てたら一目瞭然。
 そんなわけでもともと捨て魔の母だったけど、最近は「死に支度」などと不気味なことを言い出して、里の家の整理を始めた。友人知人の訃報も聞こえるようになってきたし、年齢的にも突飛な発想でもなくなってきたから、止めるわけにもいかない。
 でも、ことあるごとに「あんたたちの本やおもちゃをなんとかしてよ」と言われるのはつらい。なんとかできるならとっくにしてる。全員家に連れ帰るわよ。でも、そんなスペースはこれっぽっちもないのが現状で。はあ。
 家に帰るたびに子ども部屋のタンスや本棚が減って、中のものが始末されてるのはわかってたけど、執行猶予はもらってたわけだし、その間何の対策もしなかったのはこっちだから(しようもないんだけど)いっそ知らないうちに処分してくれてよかったと黙ってるようにしてた。本当は、本当は、あの本とかこの本とか、今になって読み直したいと思ってももう手に入らないものがいっぱいあって、ごろんごろんもだえまくりたい気分じゃあったんだけど。<かろうじて大人を装う。
 とーころがー。
 今回秋冬物のラグを出したいからと言う母について離れに行ってみたら、本棚がぎっちり入ってて、中には捨てたと思っていたわたくしの蔵書が!<蔵書って、90%文庫本じゃん。
 ありがとおー、ありがとおー>おかん。自分の目に付くとこにあるとうっとうしいから、別のところにまとめて移したんだね。わーお、あれもこれも残ってるよう、と喜んでいたら、「この家が残ってる限りは捨てないわよ」とおかん。感謝します、この件に関しては素直に感謝しますっ。
 …もっとも本に関しては子どものころから偏愛気味だった私だから、捨てたらどうなるかと母もおびえていたのやも知れず。
 しかし、懐かしい。先日森村桂さんが亡くなられた折に思い出した「お菓子とわたし」も残っていたよ。ケーキ一個の値段が80円とか書かれてて、どびっくらしたよ。
 わたくしが感激の涙に打ち震えていたら、「こんなの、小中学校の頃から読んでたら、、そりゃ濃くもなるなあ」と相方。悪かったな、濃い本ばかりでよ。

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