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2004.11.06

不謹慎ですまん

 夜中に「伊福部 昭90歳記念コンサート 」を見る、というか、聞く。
 現代音楽の分野でも評価されているという伊福部昭さんですが、私的にはもちろん、東宝の怪獣映画の音楽でしか知りません。すみません。だから、注目曲はもちろん「SF交響ファンタジー 第1番」であって、他のはよくわかんない、というのが本心です。
 この方の映画音楽以外の本業の作品は初めて聞きましたが、聞くほうが不安定になるような、不思議な感覚を刺激する曲が多いですね。日本音階多用のせい?ご本人の特性というのはあるもので、何を聞いても脳内で怪獣がのたうつのを止められません。ごめんなさい。物悲しい旋律に入ると、海原を遠ざかっていく怪獣とか、力尽きて地に落ちる怪獣とか、悲しげな断末魔の叫びとか、そんなもんがどんどこ涌いてきてしまいます。
 もののあはれというか。滅び行くものへの「こんなことになってごめんなさい」的な気分が蘇ってきます。
 ああ、なんか、かつての日本の怪獣映画の後口ってこんな感じでした。でっかくて文明を蹂躙して、人間を右往左往させて、迷惑千番こうむりまくりの存在のはずなのに、物語の終盤で滅んでいくときにはどこか申し訳ないような後ろめたいような、やったー!万万歳な喝采は出てこなかったりする。
 なんででしょうね。それが伊福部昭さんの音楽の力なんでしょうか。

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