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2004.11.14

「電車男」の郷愁

 売れてるそうですねえ。「電車男」の書籍版ネットで読めるものをわざわざ買うという層がこんなにいるとはって感じです。この調子ならクチコミで広がる可能性もあるし、50万いけるかも。
 今日ご一緒したピ課長も、意外なことに相方も、実は「電車男」を読んでいる。二人とも恋愛ーって題材を好んで読むほうではないから「奇跡!」な印象ですが、きっと恋愛物とは思ってないんでしょう(笑)。私もあんまり電車とエルメスさんの部分には興味を引かれなくて、電車のために右往左往するスレ住人の動向の方がおもしろかった。
 なんちゅーか、クラブの部室みたいな感じなんですよね。人はいいけどイマイチ垢抜けない連中がわさわさしてて、そのうちの一人が「じ。実は好きな子ができて」って恐る恐る打ち明けたら、みんな「なにー!お前がー!」「なっまいきー。うまくいくわけねー」とかはやし立てるんだけど、そいつがいなくなったら「あいつ一人じゃあ、まとまるもんもまとまらないぜ」とかなんとか言い始めて、おせっかい作戦開始。クラブ内には数人モテ系もいて、「しょうがねえなあ」と言いつつあれこれ入れ知恵してやる。最初は呆れ気味だった女子も「こいつ、けっこう本気じゃん」と思い始めて、親身にアドバイスし始める。デートにこぎつければ、みんな部室でどうなってるかを想像し、緊張しながら報告を待つ。中にはやっかむのもいて、部室内が荒れたりもする。
 懐かしいんですわ。そのまんまじゃないけど、こういう空気を確かに体験したことがあった。なんだかんだと波風も立ったけど、無事付き合いが始まれば、みんなで手を取り合って「よかったねー。よかったねー」と言い合う。あの雰囲気がネット上で再現されてるような気がした。えろい知識を伝達してやる男気(笑)の部分まで、もわっと青春期の部室の空気。
 その辺が、とっくに青春なんかかすんで見える年代の共感を呼んだ模様。
 電車とエルメスさんの造形も秀逸だけど。こういうストーリーに見事に合致してる。特にエルメスさんはよく出来だ。こういうキャラでないと、話が先に進まんだろう。
 というわけで、私はたぶんセカチューより「電車男」の方が読みやすい。だろうと思う。セカチューもイマアイも読んでないが。

 しかし、ほんとに映像化するのかねえ。顔の見えない不特定多数がかもし出す部活的雰囲気を映画で表現するのは無理って気がするんだが。電車やエルメスも、具体的な姿かたちが見えたら興ざめ。テクストだけだから、みんなが勝手にいろんなものを託せたわけだし。ふつーに作ったら、どうってことないありふれた筋立てだし。森田芳光が「(ハル)」でやろうとして、ビミョーにハズした感がある世界だからなあ。
 決定したら製作側のお手並み拝見。

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