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2005.01.24

美内すずえの執念

 祝!42巻発売。だからではないだろうが、NHKBSにて昨年に続き少女マンガ家を取材する特集スタート。今回は美内すずえ「ガラスの仮面」、庄司陽子「生徒諸君!」、青池保子「エロイカより愛をこめて」だそう。ううーん。一回目に比べるとやや地味?「生徒諸君!」は現役世代は何歳くらいだろう。「エロイカ」はマンガファンには認知度高いが、一般の浸透度的にどうか?(並べると「生徒諸君!」と「エロイカ」って間逆のベクトルって感じが)
 その中で燦然と輝くのはやはり「ガラスの仮面」。マニアもそれ以外も見逃せない希有な魔力を持つ作品。絵柄が古いとかあり得ないストーリーとか、突っ込んでみるものの中毒性が高くて読み出すと止められない。名作にはつまらん欠点などぶっ飛ばす力があるんだと殴りつけるように教えてくれる作品。気になるー。この私ですら、先行きどうなるのか・ちゃんと終わるんだか気になるー。
 近年美内先生におかれましても宗教に半分脚を突っ込んでしまいました病に罹られたとという噂を聞き、これは「ガラスの仮面」完結はないなとすっかりあきらめておりましたところ、奇跡の42巻発売ではかない希望を抱いてしまいました。
 番組によれば、雑誌連載のときは一回一回に引きのないストーリー展開はダメだと思って構成するが、単行本にまとまってから読むとそのままでは山が多くて読みにくい。だから、単行本収録時に尺に併せて書き直してしまい、二度手間になる。そこで単行本書き下ろし形式にしたんだが、一冊まるまる納得のいく仕上がりにならないと気が済まないので、やっぱり出すのに時間がかかってしまうんだとか。既刊分のガラかめの印税だけでも十分食べていけるんだろうなあ。だからできる技なんだろうなあ。
 美内先生もクロッキー帳に大量のアイディアメモを書き付けていて、それが莫大な冊数になっているらしい。その中には、もちろん、結末に至る展開が断片的に含まれているそう。
 なんて聞くと、なにやら思い出しますね。そう、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」完結編のアイディアメモです。
 ああ、美内先生。そこまで言ったのなら、お願いだからちゃんと「ガラスの仮面」終わらせてから死んでね。でないと、残された読者は右往左往しなきゃいけなくなるの。せめて、恩義ある初代編集者の方がご存命の内になんとか。

 わたくし、この番組で初めて知ったんですが、「ガラスの仮面」連載開始時、美内すずえ先生はなんと24才だったんだとか!恐るべし、美内すずえ。24にしてこの作品の強力なるパワーを生み出すとはやっぱ天才。

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Comments

連載された作品を書き直すって、じゃぁ連載なんかせずに書き下ろし一本でやってくれと思います。

連載分を個人で纏めれば、微妙に違うもう一つの「ガラスの仮面」ができますね。

連載分も単行本も読まないようにしていますから本当の所は知りませんが・・・

でも紅天女の劇は最近まで決まっていなかったんだ、以前の設定をチャラにしたかもしれないけど。

いっそ、一気に20年の空白の後、2世を登場させて時間のギャップを埋めたほうが良かったんじゃないですか?

連載から30年の歳月はどうなったんだろう。

Posted by: まりパパ | 2005.01.27 at 02:58 AM

なんだかんだ言って美内すずえくらいのキャリアと実績があると、編集さんも意見はできないでしょうね。
42巻も売れちゃってるし。

えーと。美内先生でない私なんで、こういうコメント頂いてもリンダ困っちゃう。<原田宗典のまね。

Posted by: きいろ | 2005.01.27 at 02:28 PM

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Tracked on 2005.01.26 at 12:14 AM

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