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2005.04.06

「ブラッドミュージック」、読了

 久々にべったべたなSFを読みました>「ブラッドミュージック」。しかも翻訳。いつのころからか、翻訳物が読みにくくなってしまった私。外国語のリズム感と日本語のリズム感は違うのに、無理に置き直した感じが座り悪く感じるのかなあ。
 そんなわけで、何冊かぶりに途中で読み差しにせずに終わった翻訳SFでした。というと「ってことは、すんげーおもしろいのか?」と思われそうですが。…びみょー。私が最後まで読み切れたのは、この話が終わるまでに世界はどこまで変容するのか?って興味があったからで、お話しとしてどう?と言う点では説明しにくいものが。
 バイオというかナノな世界の事情により、人類が、というか地球が全く違う段階へと変化していくという内容だから、80年代の「幼年期の終わり」という評価を得たんでしょうが、人類が変化をどう受け止めるか?という視点はなく、そういう側面はかろうじてメインキャラの一人のバーナードさんの私的な感覚としてあるのみのような。人間全体は「どーなってるんだ?」とキャパオーバーを起こしてるうちに世界はどんどん変わっていってしまうのです。どろどろーででろでろーな世界には、それほど嫌悪も感じませんでした。感触の描写がないせいかな。ヌーサイトの色彩センスはどうかと思ったが。
 きっと年取ったんだなあ。もしくは、読むのが遅すぎた。(発表は80年代後半)感動が薄い。前半の、事態がじわじわと進行していくあたりは、バイオパニックものとして普通におもしろく読めたんだけど。もう理屈っぽいところについて行けないのか、バーナードさんとヌーサイトのコミュニケーションがうまく咀嚼できんのよ。ああ、くやしい。

 あと、キャラに今イチ感情移入しにくい。原因はたぶん、アメリカ人のボディランゲージがよくわからんというか、セリフじゃなくて身振りで書かれたキャラ描写に含まれる感情になじみがないせいと思われ。「眉間にしわを寄せる」とか「頬をふくらませる」みたいな描写・アメリカ独自と思われるものがあるんだけど、何を表してるのかわからないのがあって、困るのよ。

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