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2005.04.22

「神狩り」、読了

 日本語っていい!なんかすらすら読める!
 のっけから英会話教材のつり文句みたいな感想ですみません。前が「ブラッド・ミュージック」だったもんで。翻訳文章の独特な感触にしばらくつきあった後だと、元々日本語で書かれた文章がリズムよくさらっと読めます。内容の理解はさておいて。
 「神狩り」って、まさしくタイトル通り、ある事件で神なる高次存在がいると知った主人公が、その干渉をよしとせずに抵抗を試みるという話なんだけど、ざっくりなあらすじでも「複雑そー」と思える話がなんと文庫本で250Pくらいしかない。読み進めててずっと「残り×Pでどうやって終わるの?」と心配でした。問題のオチは、これから読む人のために秘密です。うーん、これはアリというか、この枚数ならこの辺が落としどころかなあ。
 30年前の作品ということで、今流行ものの小説とは重心の置き所が違う。一番違うのはたぶんキャラの扱い。一人称なのに、主人公のキャラが淡泊。登場人物もそこそこ多いのに、その上けっこう重要な役回りだったりするのにどんどこ死んでいく。もし書き込まれてたらいちいち滂沱の涙だけど、主人公以外の描写もあっさりなんで、おー、この人が、くらいの驚きで次の展開に気持ちが持って行ける。どのキャラもなかなかおいしそうな過去があって、そこを書かないのはもったいなーいって思うのは今風作法に慣れちゃったからでしょうね。島津と及川と宗と脇田あたりは、その筋の人ならいくらでも深い裏設定を作って絡められそうな勢いなんだが。
 私の汚れた脳内の話はさておいて。
 山田正紀ってこれが初長編だったのかー。一番最近読んだ山田作が「機神兵団」(しかも途中で放置)な私が言うものなんだけど、コミュニケーションが成立しそうにない敵対者との戦いってこだわりのあるテーマなのかなとも思う。「アグニを盗め」くらいは読んでおくべきだっただろうか>自分。(山田代表作をろくに読んでないな(涙)>自分)
 と思いつつ、「神狩り2 リッパー」に続く。

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