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2005.06.04

「神狩り2 リッパー」、読了しました

 一ヶ月もかけて。ハードカバー400P越を通勤の友として過ごしました。重いよ!<家で読めばいいじゃん。
 それだけの手間をかけた分、おもしろかった!かというと。⋯ううう、うーん。
 以下、「神狩り2 リッパー」、ネタバレありで感想書くので某Yさんは読んではいけない。

 「神狩り」というタイトルだけに、神様に関する理屈こねまくってるパートはおもしろい。限りなく言いがかりに近い(笑)神糾弾の嵐。私もキリスト教の説く神にはなんとはない胡散臭さは感じてしまう人ではありますが、これ読むとどんどん極悪人(神だけど)感が強まってきます。ただ一作目に比べると、「神」のわけのわからなさは低下した感じ。人間の認識力では存在を知覚することもかなわぬ不可解な存在だったのが、具体的に形を持つ「敵」に格下げされた気がします。手ごわいどころでない相手なのは相変わらずですが。
 この神様に対する屁理屈部分がおもしろかったから、わたくし、なんとかこの本を読みきることができまして。というのも、キャラクターが出てきて物語らしく話を進めるシーンに切り替わると一気にテンションが下がるんです。と言いましょうか、この小説、全体の構成誤ってませんか?第二次世界大戦前夜の章にあんなに枚数割いてある意味が私にはわかんないです。他にも、西村さんとバスケットボールしてる暴走族のくだりとか、そんなに大事なシーンなんでしょうか?それをやるんだったら、どうしてあの人が邪龍道と善圀生を脱北させようとしたのか・その後この二人は何がどうしてああなったのかとか、Gシステムって何?とか、終わりまで説明ナッシングで「ええええーー?」なままのあれこれが多くて悩みます、読者としては。山田正紀的にはこの辺どうでもいい部分だったんでしょうか。
 「神狩り」がいろいろと説明が足りないと感じながらも「まっ、これはこれでいいか」と思って読み進められたのは、中篇くらいの長さだから全体に淡白めなんだろうと割り切れたからで。「神狩り2」は曲がりなりにも二段組で400P越あるんだから、枚数が足りないってことはないと思うんですが。(一作目にしたって、わたしゃー島津圭介がそんなに理亜が好きだとは思いもよらなんだ)
 あと、神クオリアの発動の表現に今時コンピューターなテクニカルタームを多用してるのもどうかなあと。こういう表現ってあっという間に古びてしまう。「さよならジュピター」におけるジュピター教団のようなアナクロちっくなにおいを感じてしまいます。「天使についてgoogle検索をかけてみると」なんて表現はいったい何年生き延びるんだろう。
 エピローグは、もう。これだけに今までの半分の枚数割いてくれよ!というくらい駆け足。というより何かのダイジェストを読んでるのかと思いましたです。
 これはもう、「3」があるのは確実だ。そう思わざるを得ない。それを踏まえてのこのエピローグなのだ。
 そうですよね?
 と真顔で聞きたい私です。

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