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2005.07.17

「姑獲鳥の夏」、見ました

 意外とまともだった。
 すいません。でも、じっそーくん監督作なので。もっと映画になってない、わやわやなものになってると覚悟して見に行ったもんですから。予想していたよりもずっと見やすくてまとまった仕上がりになってました。<いったいどのくらいアレなものを想定していたのか。
 特に脚本はよくがんばったと思う。あの原作の内容から最低限の必要ポイントをきれいに抜き取って整理して、二時間でやれそうな量に絞り込んでる。膨らみの部分がないと言えばそうだけど、しかたないよね、原作があの嵩だもん。
 原作読んでない人にどのくらい物語のいきさつが伝わるかわかりませんが。
 キャストに関しては、あれが違うこれが違うと言っても意味がないので、これはこれってことで割り切りました。堤真一はビジュアル的には京極堂って感じじゃないけど、あの能書き垂れセリフを言うだけで精いっぱいにならずにこなせる役者が日本に何人いるかと思えば贅沢は言えません。永瀬くんの関口は雰囲気的にあってるかなと。へろへろよわよわ流されるままの巻き込まれ人生を送りそうな関口です。阿部寛はビスクドールじゃありませんけど(笑)整ってる顔立ちでタッパがあって、体格だけでケンカ強そうとは思わせる説得力はあるかなーと。何より姑獲鳥のころの榎津はまだまともだ。対するに、宮迫は体格負けというか気迫負けというか、やはり役者専業の共演者の中で木場修のガン飛ばしの強さを出すのはしんどかった模様。
 思ったより中禅寺あっちゃんの出番多くてうれしかった。かわいっすよー。服もかわいーし。それと、原田知世もなかなか好演です。もとより姉妹二役だし、その上久遠寺涼子はアレな役だし、だいじょうぶか?感はあったけど、くせのなさだけじゃないとこを見せてくれました。

 まあその。なんだかんだ言ってもいつもの実相寺節が炸裂してるので、見る人は選ぶかと。常に画面がゆがんでるしのう。何かっちゅーと画面がぐるぐる回るしのう。全体にキッチュなおどろさだしのう。乗物酔した気分です。原作ファンには、いろいろとこだわりどころがあるから疑問符が飛び交いそうだし、全く原作知りません派には、そもそもの謎部分がうまく咀嚼できるか悩ましいところだし、お勧めのしようが。レディスデー千円も妥当と思えない人もいそう。古い雰囲気をレトロと読み替えられる人限定かも。昔の芝居小屋みたいな感じね。
 京極さんが敬愛する水木しげる役で出てて、楽しそうでした。
 ただ、二時間で「姑獲鳥」でこれがぎりぎりいっぱい、だもんなあ。後何とかなりそうなのって「狂骨」か「陰摩羅鬼」くらいじゃないかなあ。

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