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2005.07.16

ダメ男とダメ女

 今回の「名作平積み大作戦」のテーマは「人生を笑って過ごしたい人にオススメの名作」で、取り上げたのが「夫婦善哉」と「ドン・キホーテ」です。
 「ドン・キホーテ」は風車の説話しか知らないです。あと、サンチョ・パンサの名前くらいか。今回、プレゼンターのTake 2がサンチョのコスプレ(って言っていいのか)をしているのを見て、指輪のサムってサンチョのイメージも入ってるのかなーと思いました。騎士道かぶれのちょっとデムパな老主人に「この人はこの人なりの真摯さがあっていいのだ」と従うサンチョ、という紹介を聞くと、ホビットには困難極まりないことを果たそうともがく主人に従うサムに似たものを感じたり。フロドはデムパじゃないけど。指輪のせいでちとアレになったりはするが。
 原作は岩波で全六巻でハードル高いので、まずは岩波少年文庫の抄訳版をお勧めされました。フーテンの寅さんと思って読めばいいそうです。なるほどねー。と納得していいのでしょうか。

 で。「夫婦善哉」の柳吉という男がまさしく「だめんずうぉ〜か〜」そのものって感じで、呆れるっちゅーか。女に目がなく仕事をせずお金にだらしない。支える芸者上がりの蝶子はしっかり者で芸達者、安くてうまいものをほんわか一緒に食べさせてくれる以外の取り柄がなさげな(概要を聞いただけの者にはそう見える)柳吉とわざわざつきあわなくてもよさそうなものを、文句を言いときには折檻しつつも彼から離れない。
 大阪では広く愛されている物語だそうだから、原文を読めばまた味わいが違うのだろうけど、あらすじを聞く限りでは「そんな男になぜ惚れるねん」「そんなアホは叩き出せばよろしやん」としか思えない。でもこの二人は、縁が切れることもなく二人なりの距離でしあわせに生きていくらしい。
 なんでかなー。物語には、傍目には箸にも棒にも引っ掛からないのに愛されるダメ男というのがおりますな。てゆーか、名作平積み見てると、そういう男が出てくる話の多さに驚きと呆れが。対して、男にだらしなくて取り立てて才覚もなく金づかいが荒いけど愛されるヒロインってあまり聞かない。唯一、「でも、この世のものとも思えない美貌の持ち主」であった場合のみ、ヒロインとして成り立つ。(「居酒屋」の主人公も、本人が特に悪人ってわけじゃないのに男運と周囲の巡り合わせが悪かったためにどんどん転落していくみたいだし。そういう主題の話と言われりゃそうなんだろうけど)
 ぱっとするところがないダメ女だけど、なぜか周囲に愛されほわっとしあわせに生きていく、という話はあかんのですか。

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