トリンプの社長blogが炎上
こういうおちょーしもんなネタを書くのは煽り行為みたいで問題とはわかってますが、「愛ルケ」ヲチしているものとしては触れずにはいられず。
先日ITmediaに、ホットドッグチェーンネイサンズのblog上でのバイトの書き込みが企業を巻き込む騒動になったという記事が載ってました。
コミケの会場のホットドッグ店に勤務したバイトが客がヲタばかりなことに「キモーい」などと感想を書いたのが客のひんしゅくを買い、ついには会社から正式に謝罪を出すところまで発展したそうで。投稿ページへのパスワードさえ知っていれば専門知識なしで投稿可のblog、そのうえ内容をチェックするシステムもないとなればこういう事態も起きようというもの。
企業は運営しているblogを含めたサイトのリスク管理をもっと考えなければいかん時期に入ってきたことを印象づける事件でした。
というような記事が出て一週間も経ってないというのに。
女性下着メーカー「トリンプ」の「吉越浩一郎の革命社長日記」blogで、「愛の流刑地」を楽しく読んでいること、先日渡辺淳一氏を招いての朝食会で続きに関する質問をしたことなどを書いたもんだからコメント欄がえらいことに。「こんな女性蔑視、時代錯誤のセクハラ小説を、女性購買層をメインとした商品を売っている会社の社長が公的な場で褒めるとはどういうことか」「御社が本当の意味で女性のことを考えているなら、あんなものを持ち上げるはずがない。底が知れました」「御社の商品は今後一切買わないつもりです」などの抗議コメントが殺到中、まだ伸びそうな気配です。
いくら日経に抗議しても体よくあしらわれてきた女性の不満が、一気にトリンプ社長blogになだれ込んでる模様。運悪く週末にかかったせいか、トリンプ、事態の収拾に入ってません。愛ルケヲチャーには情報がどんどん伝播しているので、収拾が遅れれば遅れるほど注目度が上がってしまうのですが。
本編も、主役二人があの最中に首を締めあって興奮を得る描写を始めた(きっと終わらせるための伏線だったと思われ)その時期に、ちょうど首締め悦楽連続殺人事件が起きてヤバくなってきた上、ナベ爺、何をトチ狂ったのかその後も首締め性行為の描写を止めてないもんだから、非難がごーごーからゴーゴーゴーゴーくらいにヒートアップしたところ。注目されるにはバッドタイミングにもほどがある、という状況です。
もし、これがどこかのニュースサイトに取り上げられてネット上でさらに広がったら。一部のおっさん読者の好評に気を良くしてナベ爺に好き放題させてきた日経も、足下に火がつくかもしれません。企業のリスク管理の記事を書いてる場合じゃありませんよ。
対岸の火事、と軽く見ている企業の皆さんも気をつけないと。特に、渡辺淳一文学館を運営している「エリエール」。メインの顧客は女性ですから。今までも運営元を知って「不買したい」と言っていた女性はたくさんいるのです。へんな騒動になる前に手を打っておかないと、あっという間に祭りになるやもしれず。
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Comments
きいろさん、どうもです〜
私も愛ルケウォッチャーとして、話題のブログ見て参りましたが。
社長、まあ、実際はそれほど愛ルケに入れこんでるわけでもなさそうな。別に批判もしていないだろうけど、思い入れがあって読みこんでいる感じでもなさそうですよね。あの年のオッサンとしてみれば、オヤヂ付き合いの一環というか、一応、直木賞作家で地位のある人間であるズンに対してはそれなりにヨイショ対応するでしょうし、あの小説も男性が見れば女性ほどは腹の立つもんでもないのかもしれないし。
お堅いビジネス書ばかり読んでるわけでないですよ。こういう艶っぽい(俗っぽい?)お話も読むんです、みたいなアピールを軽くしてみたら裏目に出たってところでは。ちょっと気の毒ではあるよ。
というか、トリ社長バッシングよりも、うっかり好き発言をしたらここまで叩かれてしまうというズン小説の罪深さをマスコミにはぜひ話題にしていただきたいですけどねえ。アエラの生温い記事だけではもの足りんです。
Posted by: Troika | 2005.08.28 11:19 PM
Troikaさん、どもです。今ごろは仕事の空の下でしょうか。
トリンプ社長、明らかに火消し失敗って感じの謝罪文でしたねえ。またまた非難の書込みを呼び込んだ上にコメント欄をパス制にしたりコメント削除かけたりして、サイトのリスク管理としては最悪の対応。ニュースで大きく取り上げられることはないかもしれないけど、結構な数のリンクやトラバが張られているから、しばらくの間は「トリンプ 社長 blog」で検索するとこの失敗対応に関する記事が上位に出て人目にはつくことでしょう。
しかも、謝罪文からすると、Troikaさんのおっしゃるとおり、しゃちょー、まともに「愛ルケ」読んでたわけじゃないっぽい。(読んでて「夫との葛藤が読みどころ」とか言ってるんじゃ、読解力がないとしか思えず)おじさんたちに人気のナベ爺とお知り合いになれてうれしかったー、えへんぷい、と書きたかっただけなんでしょうね。アホや。
女性を登用している会社だって言うなら、謝罪文書く前に周囲の女性社員のちょこっとアンケ取ればよかったのに。その辺もリスク管理の甘さだなあ。
このように各界の方々の円滑な友好に役立ったり消費者との溝を深めたり(笑)、様々な影響がある「愛ルケ」について、もっとまともに取り上げるマスコミがあってもよさそうだけど、ナベ爺の著作で儲けさせてもらってるみなさんは及び腰なんでしょうねえ。残念ながら、アエラ程度が限界?死体を玩ぶ55才って、やっぱかなりマズいと思うんだけど。
Posted by: きいろ | 2005.09.04 10:35 PM