イタタタタ
今年度の規模縮小でちょっとばかりおもしろさが下がった気がする「Excite books」。でも、本好きであるからには定期的にチェックしたくなるサイトなのに変わりはありません。本にまつわるニュースやコラムが山盛りで、「あ、これ、読みたいな」「こんなの出たんだ」とサイフと相談し始めそうにあることがしばしば。中でも欠かさず読んでるのが毎週木曜更新の「非モテの文化誌」です。他人事でなく、でもうんうんうなずいては自分がヤバい気になる悲しくも切ないコラム。(語り口は笑える系なのだが)
今回の初期の柴門ふみネタは、特に痛さが炸裂しました。ああ、私も学校で習った男女平等・夢は自力で掴みましょう感覚が会社でも通用すると思って、就職当初は自爆の嵐だったなあ。特に九州の地場会社なんかサイアク。あれからいろいろ学習し直して、会社で生きていくためのあれこれを身につけ直しました。内心の価値観からすると堕落に分類されるやり方でしたが、それでずいぶんと楽になったものです。
以前藤本由香里さんの「女と恋愛──少女マンガのラブ・イリュージョン」という少女マンガ論をたまたま見つけて読んだんですが(「ピアニシモでささやいて」の続編が書かれてると聞いて、ビックラしたときに検索して見つけた)、これもなんかすごくイタタな内容でした。なにしろマンガっ子として育ったので、熱心だったとは言えないまでも少女マンガもそれなりに読んでます。ここで取り上げられた作品もかなりカバーしてて、だから藤本さんが無意識に少女マンガから受け取ったあれこれが「あああああー」と脱力してしまうほどわかる。ここで示されたのに近い素地の上を生きている女性、多いだろうと思う。イリュージョンと折り合いをつけるために思考の寄り道を山ほどした人もいれば、未だ無自覚のままにイリュージョンに翻弄されてる人もいるでしょう。
最近ネットで情報を集めてる最中に、非モテな男性の記事に行き当たることがけっこうあって、そのたびに何か釈然としないというか、君たちだけがつらいのか?モテにしか目が行かない女が悪いというのか?とちょっとすさんだ気持ちになったりする。こっちにもいろいろあったんですよ。現在進行形でもいろいろあるんですよ。
モテ修行を要求される現役からは引退できて、その分にはかなりココロ安らかに生活できてますが、仕事の現場では学生時代のドリームに何となく顔向けできないやり方を今も続けておりまする。それが処世術というもの…。
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