ぱんつは
「パンツは共用しますよね?」と何気なくお昼の時間に問われて、同席したみんながしばし固まった。
派遣の同僚のOさんはちょっと変わっている。というか、Oさんの家族が変わっている。時折お昼ご飯の席で家族の逸話を披露してくれるのだけど、それが概ね笑えるものか、ぎょっとさせられたりするものなのでして。だから今回振られた「ぱんつ」の正体はきっと「ズボン」じゃなくて、アンダーウェアの「ぱんつ」なのだろうと察しはつく。
「ぱんつは。共用しないと思う。少なくとも家はしなかった」「兄弟で年が近かったりしたら、印つけるよね。区別するのに」と遠慮しつつもみな「ぱんつ共用」は否定の方向。「えっ、そうなんですか。⋯やっぱり家は変わってるのかな」というOさんの言葉に、きっと同席したみんなが心中でうなづいていたと思う。
どこで気づかされたのか、彼女は今まで「どこもそうしている」と思っていた「家族でぱんつを共用」が極めて少数派であるらしいと知って、最早O家のエピソードになれている私たちに確認しようと考えたらしい。O家では、一人娘のOさんとお母さんは体格が違いすぎるため共用不可だったのだが、今でもお兄ちゃんと弟はぱんつ共用なのだという。男性はそれで気にならないのだろうか?
相方に聞いたところ、「洗濯はしてあるんだろ?その時点でリセットされるから、なしとは言い切れない」と言う。キミは弟とパンツ共用OKなのか?
O家に関しては、いろんな逸話がある。つい先日は怪しい夕食の話だった。家族皆が大好きな鶏肉のモモ焼きが、その日に限って売れ行きが悪い。そもそもOさん自身も今一つ箸が伸びず、もう一つのおかずのローストビーフばかり食べていたが、残りが少なくなってきたので思い切ってモモ焼きを取って食べた。すると。
「すぐ吐き出したくなるようなヘンな味がして⋯。こっそり席を外してティッシュに出したんですが、もしかしたらこういう味付けなのかもしれないと思って。私の口に合わないだけだったら悪いから、何も言わずにみんなが食べてるのを観察したんです。そしたら、兄がものすごい顔をしたから、これはまずいって母に言って食べるのを止めたんです」。
どうやら肉だけじゃなくつけ汁まで傷んでいたらしいとのこと。その焼けた匂いが明らかにおかしかったので、先に台所に入ったOさんは気分が悪くなってモモ焼きに食指が伸びなかったのではないかと言う。
⋯だったら遠慮せずに、早く言わないと!てゆーか、お母さん、料理してるときに気づかないのですか(涙)。O家では以前、お兄さんと弟さんが同時にお腹を壊して、病院のベッドに並んで点滴を受けた過去がある、というエピソードを聞かされてるこちらの方が心配になる。
このくらいは全然、珍しくないレベルの話だったりする。
Oさんが結婚したら、ダンナさんは当然O家を訪ねるだろうし、盆正月は泊まりもするだろう。Oさんが早く家族を指導して危険だけは取り除いておかないと、ダンナさんはつらいのではないだろうか。と先の心配までしてしまう私たちなのだった。
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