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2005.10.02

今週のトミゾー ファイナル

 びっくりするほどつまらなかった。
 見終わってから何も残らなかった。
 来週を待つドキドキ感もない。
 ああ、「一生懸命が空回り。だけど誠実で努力家で、大事なものは一掴み必ず握ってる。だから、周囲も暖かく成長を見守っている」戸田山登己蔵よ、さようなら。君の勇士は忘れない。
 そして、さようなら、本当に本当に毎週楽しみに見ていた「仮面ライダー響鬼」。
 ふらっと街角を曲がったら出会えそうな気がしたヒーローたちの住む世界。
 これ以上グチは言いたくないから、もうお別れします。どうぞ、フツーの特撮番組になっていってください。

 最後だから、本格的に毒を吐く。もしもここに来てて、路線変更後も楽しみに見てるという方は回れ右してください。

 すみませんが、同じ看板ぶら下げてやってる番組なんだから、もう少し視聴者の気持ちというものを考えてもらえませんか?そっちの都合でスタッフ変えようが方針変えようが、そんなこたーただの視聴者にはわかんねんだよ。同じタイトルなら同じ番組なの。登場人物が突然間逆なタイプになったら、それは精神錯乱か人格破綻にしか見えません。
 メイン視聴者はお子様だから、そんなことはわかりませんか?性格なんかどうでもいい、キャラのリアクションが派手でウケさえ取れればそれでいいですか?
 その期のおもちゃの売れ行きに貢献しない視聴者は蚊帳の外ですか?
 特撮番組は「ドラマ」じゃないんですか?内内の様式を満足してればいいんですか?
 そうやって自分でマーケット狭めるから、せっかく復活しても尻すぼみに顧客がいなくなっていくんだと思う。復活してもしても一般の客に見捨てられていった「ゴジラ」のように。

 ラブコメ部分がサムすぎて、笑えないのはもういいです。さりげない人と人との係わり合いなんて、ここ数話の雑な人物描写から求めようもないのはわかってます。
 でも。
 なぜ一つのシーンに一つの意味しか持たせられないんですか?魔化魍を捜索している最中のあきらちゃんが川原でひざ抱いて「私っていつ鬼になれるんでしょう…」。最近の敵の動きは不穏なんだから、やることいっぱいあるのでは?DAの回収、次の捜索地点の割り出し、そういう作業をしながらもいつもと違うあきらちゃんに気づいて、イブキさんが「どうしたの?」と聞く、そういう流れじゃダメですか?切迫した魔化魍戦の表現とイブキさんとあきらちゃんの師弟交流を並び立たせるようなシーン構成は可能だと思います。
 全般にそんな感じで、シーンの使い方がすかすかだから見終わって印象が薄い。
 あと、指摘する人も多いだろう、もっちーの謎の行動。来週種明かしがあるんだか、書かれた絵面そのままなのか、もう確かめる気にもなれませんが。そもそも桐矢転校生って、そんなに魅力的な男ですかね?ああいうオレ様asNo.1な男って、実はあんまり女の子にウケないと思うんですが。だって、一番かわいいのがオレ様だったら、「私」は大事にしてもらえませんから。そういうのは、女の子は敏感に気づくものです。ビジュアルだけで何とかなるのはお軽いムスメだけ。もっちーはそういう女の子と見てるほうは理解していいんでしょうか。種明かしで丸く収めるつもりが…あるんだか、ないんだか。

 ヒビキさんもね…。すっかりツマンナイ男になってしまいました。あんなに慢心する人じゃなかったと思うんですけど。常に足りなければ鍛えるだけさ、と笑って答える男。その背後で無言の努力を重ねる男。背中で語れる男だったからあんなヘンテコな事件がきっかけで知り合ったのに、明日夢がずっと気にかけ続けてたんじゃないでしょうか。それが突然みょーに子供っぽくなっちゃって。
 まるでジャック・フィニィの「盗まれた街」みたい。確かに知ってるあの人の姿をしてるのに、言動がまったく別の人。見てると「響鬼」の世界が丸ごとうちゅーじんにのっとられてしまった、そんな感じがします。

 たぶん、これ以上お付き合いしても、似たような不満を感じ続けるだけだろうし、それは精神衛生上よろしくないのでこれにてお別れします。
 時代劇にだっていろんなテイストのものがあって、あれが好きな人・これが好きな人、違う趣味嗜好の人たちが共存していけるようになってます。それがどうして特撮じゃできないんでしょう。
 響鬼は、猛士&鬼と魔化魍との戦いに決着をつけるのが目的の物語ではないと思って見てました。それは、長く続く今後も続くその世界の背景。長い歴史の一時期に出会った鬼の青年とふつーの少年の交流ドラマ、それが響鬼が書きたい物語なのだと思ってました。そんなちょっと変り種の作品の存在を許す度量が特撮というジャンルにはなかったのですね。
 残念です。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

私も脱落です。
子供が成長するにはただ甘いだけのお菓子も見た目が派手なお子様ランチも必要だと思うけど、大人になった時に思い出すことも無いような番組じゃなく、思い出として長く残りなおかつ見返してやっぱり面白いっていう番組であって欲しかったと思っています。
しかも今の響鬼は『甘いだけのお菓子』にすらなれていないと思うのです。あんなダルい話、面白くないですよね単純に。

Posted by: 小藍 | 2005.10.05 at 08:49 PM

 お疲れさまでした。

 あたしは、もうちょっと頑張ってみますわ。前半から受けた恩が、まだある気がしてますから。

Posted by: 神北恵太 | 2005.10.06 at 12:28 AM

高寺Pは予算を使い切ってしまったため降板させられたらしいよ、って噂が流れています。
そんな噂で納得されてしまう高寺Pってそもそもどうなのよ?って思わなくも無いですが、それが本当ならもうイイやって気分になりました。通常の2倍頑張って作った仮面ライダーを観せていただけたのなら本当にもうイイや(笑)。

Posted by: 小藍 | 2005.10.09 at 01:19 AM

さて、今週は斬鬼さんが別人になってるらしいんだが。世間の斬鬼さんファンは新路線の別人もまた「これはこれですてき」と思ってらっしゃるのだろうか?<確かめる気なし。

>小藍さん
脱落仲間ですね(^_^;)。響鬼に関しては、もう思い出だけに生きていく所存のわたくしです。
たとえば「ウルトラセブン」なんて、そんなにわかりやすく子ども向きの話になってないと思うんですが、でも育ってからも気になって見直しました。今でも時折見直すくらい好きです。
どう作るとそうなるのか、きっと作り手側にも見る方にもわかりはしないでしょう。ただ、作り手が「こういうものを作りたいんだ」と真摯に作ったものに後に残るものが多いような気がします。
子どもが将来も特撮を見る人になるかどうかはわかりません。特撮を見ない「普通の人」に育った子どもがどのくらい自発的に「見直してみたい」と思う作品になるか、路線変更後の響鬼の真摯さが問われるところです。

路線変更の理由の噂はいろいろあるようです。視聴率、おもちゃの売れ行きの次くらいに、高寺Pが前半で当初予定予算を使いきった、という説を見ます。郊外ロケが多すぎるとか童子と姫にクグツとか細かく手間かけ過ぎとか根拠も上げてありましたけど、結局視聴者には本当の理由がわかるはずもありません。(東映の上の人と高寺Pの間に軋轢があった説なんてのも見ました)
視聴者には出てきたものが全てですもん。で、ふつーの人はおもしろくないなーと思ったら見なくなる。ドラマやバラエティなんかはそういう動きになりますが、特撮はどうなんでしょう(^_^;)。

>神北恵太さん
私も前半の響鬼には深く深く恩義を感じていますが、それだけに路線変更後のびみょーな違和感が耐えられないのですー。
相方はもうちょっとつきあってみると言ってるので(やつはキャラクタ描写には私ほどうるさくない)、感想を聞いてみたいと思ってます。

がんばってください(大泣)。

Posted by: きいろ | 2005.10.09 at 12:16 PM

 私も今週で脱落してしまいました。6話かけてゆっくりと、しかしばっさりと違う番組にしてしまったようですね、製作陣は。
 プロデューサーや脚本家が悪く言われていますが、一番悪いのは東映、バンダイなどのスポンサーですよね。彼らは番組でなく30分弱のCMを一年間作っているのでしょう。
 製作スタッフは視聴者でなく「お金」に向かってこれからも番組を作っていくのかなぁ。映像屋のプライドが少しでもあれば、つらい仕事だろうなぁ。少しでもつらい気持ちで作ってくれれば、今までの響鬼が好きだった人たちは救われるのだけど・・・。

Posted by: ENZO | 2005.10.10 at 04:02 PM

我が家の10歳児、ずっと響鬼観てたのに昨日の朝はポケモン観てました。まるで毎週ポケモン観てますよーみたいな態度で。子供って正直ですね。
路線変更、スポンサー的にはどうなんでしょうね。あの装甲ってオモチャに展開させづらそうだと思うのですけれど。

Posted by: 小藍 | 2005.10.10 at 09:42 PM

 今週は変身忍者嵐が出るそうで、すっかりどんな番組がわからなくなってしまう「響鬼」です。オカシナ転校生桐矢があきらちゃんに難癖つけるらしいし。
 やっぱり見るの止めてよかった⋯。思い出は美しいままにしておこう。

>ENZOくん
 の予想どおり、鬼.vs鬼もあるみたいですね。噂に聞く白倉&井上ラインの作風そのものですか?いつもの作風なら、別に「響鬼」でなくても以前作った作品で十分じゃないですかねえ?

 元々アニメや特撮は30分かけたおもちゃのCMだし、未だにその粋から脱却できてないのはわかってましたけど、ここまであからさまにやられると興ざめです。彼らもサラリーマンで慈善事業じゃない、と言われればそうなんだろうけど⋯。
 このジャンルで後年に残る見ごたえのある「作品」が出てくるのは、たまたまスポンサーが太っ腹 or 不振を見逃した&製作スタッフに気概があったという奇跡の組み合わせがあった時だけなのでしょう。
 細川さんが自身のサイトの日記だかで「今はすっかりバラエティだけど」みたいなことを書かれていたらしいので、出演者の間には忸怩たるものがあるようです。それはそうでしょう、以前は演技が求められていたけど、今のはねえ⋯。

>小藍さん
 もう10才にもなれば、にぎやかしの戦闘シーンくらいではごまかされないでしょう。すっかり手あかのついたネタ寄せ集めのラブコメを今さら見せられても。(子どもには初見でしょうが、勢いだけの倦怠感は画面に漂うものですから)
 クリスマスに向けて派手で値のはるおもちゃのラインナップを充実させたいというハラで、装甲とか新武器とか新キャラとか新DAとか乱発してきているのでは。狙いが当たったかどうかはその時期を過ぎないとわからないし、その頃には「響鬼」、放送終了です⋯。
 後はDVDの売れ行きですね(^_^;)。29話までとそれ以降で売上げに差が出たらおもしろいのだが<意地が悪い。

 そういえば、ソノラマ文庫から「響鬼」のノヴェライズが出てましたが、せめてノヴェラの続きという形で高寺バージョンの30話以降の展開を知る術はないものでしょうか。
 「たのみこむ」で「せめて最終四話だけでも以前のスタッフで」という涙ぐましい活動をされてるんですが、たった六話でここまで破壊されてしまったものを、最後の四話だけ接ぎ穂してもなあ⋯という絶望的な気持ちです。
 それでも、やっぱり元のスタッフが手がけた後半部分が見たいという気持ちはくすぶり続けています。

 たのみこむのリンク、貼っておきますね。
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=52641

Posted by: きいろ | 2005.10.15 at 08:02 PM

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