« カッコよくては意味がない | Main | 黙っているよりむずかしい »

2005.11.12

あるツボ

Amazon.co.jp:ハル文春文庫: 本
 荷物が多いんで、研修旅行には読みさしの「火星ノンストップ」じゃなくて文庫の「ハル」を持って行った。瀬名秀明の「あしたのロボット」を文庫収録にあたって改題したもの。
 空港に向かう地下鉄で早速読み出して。…後悔した。なんでこれ、持ってきたんだろう。
 泣いちゃうよ!人前でなんか読めないよ!
 おそらく。おそらく世の中の多くの人にとって「ハル」は泣ける小説なんかじゃないと思う。今に極めて近い未来、今より少し進んだロボットが社会にとけ込みつつある風景を書き出した短編集で、人情物とか劇的な出来事を扱った話とかじゃない。涙腺を刺激する要素は、一般的にはきっとすごく少ない。(SF、でもない気がする)
 でも私は、たぶん「セカチュー」よりも「イマアイ」よりも、今新聞広告で「泣ける!」と銘打っているどの本より泣ける。まだ一編目の「ハル」しか読んでないけども。(危険すぎて、外ではそれ以上読めなかった)同じツボを持ってる人ならわかってもらえると思う。同じツボを持ってる人、というのは、かつてSFとマンガでロボットというファンタジーを心にすり込まれた世代。ロボットに対して「切ない」という感情を持ち得る人。山下達郎の「アトムの子」を聞いて「おおお」と思った人。
 そういう人にとって、「ハル」は他の人には説明しづらいツボを突かれてぐぐっと来てしまう本なんじゃないだろうか。
 と、短編集の一つめを読んだだけでそこまで断言していいのか>自分。

 相方に「これさー、ツボに入ったら思わず泣いちゃわね?」と聞いたら、「あー、くるくる」と答えた。とりあえず同族を一人発見。
 私の予想ではmakiさんもクる人だと思うんだけどなあ。

 「火星ノンストップ」の続きを読まねばならないので、読了後の感想はまた後日。

|

« カッコよくては意味がない | Main | 黙っているよりむずかしい »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7367/7104781

Listed below are links to weblogs that reference あるツボ:

« カッコよくては意味がない | Main | 黙っているよりむずかしい »