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2005.11.19

「妖怪ハンター 地の巻」、読了

 阿部寛主演の映画「奇談」が公開されるにあたり、原作の「妖怪ハンター」by諸星大二郎が復刊しているのを相方が確保してきたので横合いから奪って読む。
 諸星大二郎って、絵柄がアレなんで長らくまともに読んだことがなくて、相方が初期の名作「暗黒神話」「孔子暗黒伝」を持ってきたからこの年にしてようやく読んだくらいなんだが、世間での知名度は今どうなんだろう?例によって、20代以下はよほどのまにーでないと知らないんだろうか。あの絵を見て特にマンガマニアでもない一般女子が読む気になるかというと「?」だし、題材がまたかなりカっ飛んだ説をぶちかます伝奇ものだから、ますます一般女子からは遠ざかる。一般女子じゃない自覚がある私ですら、まっとーに読んだことがあったのが「生物都市」だけだったというていたらく。なんで、女子への浸透度はネムキ読者以外には低そう。
 その程度の予備知識で「妖怪ハンター」を読むと。異端の考古学者が奇怪な事件に巻き込まれ、一般に知られるものとは違った角度の歴史解釈を武器に事件の真相に迫る!という話だと思ってたら違うじゃーないですか!稗田礼二郎さんってばほぼ毎回完全傍観者で事件解決には全く関与しないのねー、という驚きが。謎の事件もかなり謎のまんま放置されちゃうのねーという意外性が。
 どうも伝奇ものマンガというと、ここのところ「宗像教授伝奇考」が私の基本になっていたんで、多少トンデモ系に発展することはあっても最終的には「なるほどー、そういうふうに考えると、この解釈もありかも!」と腑に落ちる理論が展開されるはずだと思いこんでいたのでした。
 でも、その「宗像教授」も諸星大二郎&妖怪ハンターの影響下にあると星野さん自身が後書きか何かで触れておられたし、あの時代にこういう作品を書いていたという点で、先駆者的意義は大きいんだろうなあ。
 毎回のように妖怪じゃなくて、溶解しかかったどろどろぐでぐでの謎の生物のようななんなんだかなモノが現れて、正体の知れぬままに終わるのは、これが諸星テイストなのでしょうか。融合すると新しい世界が開けるのでしょうか。うーむ。

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