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2005.12.02

「火星ノンストップ」、読了

Amazon.co.jp:火星ノンストップヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇: 本
 のろのろ通勤時間に読み続けてきた「火星ノンストップ」読了。
 いやー、なつかしーというか。私がSF読み始めたころの太陽系はこんなところでした。「灼熱面横断」の水星。水星って、太陽向いてる面と向いてない面が固定されてる惑星だと思われていたのですね。太陽向いてるほうは灼熱地獄、外向いてるほうは寒冷地獄で、トワイライトゾーンとかたそがれ地帯と言われる両面の均衡地点にだけ、人間が生存できるという設定の上に書かれたSFがたくさんありました。
 これ、リアル水星の話じゃなくて、どこか別の太陽系にたまたまこういう環境の星があると思えば問題ないような。
 「シャンブロウ」もリアル太陽系の話じゃないと思えば、というか、いっそファンタジーだと思えば全然アリだし。「我が名はジョー」のテーマは今も全く古びてなくて、読みごたえありましたです。「ラムダ・1」は今風にブロウアップしたら、ハリウッド系の映画のネタになりそう。
 他のも、いろいろありえねー感が漂いつつも、楽しく読みました。ロートルSFファンの自分を再確認いたしました(笑)。そう、私の基礎を作ったSFはこういう作品群であったのです。
 あまり科学的な正確さにぎりぎりしてない分、ジャンル外読者でも取っつきやすいだろうとは思う。専門的な表現とかこむずかしい科学理論も出てこないし。でも、山本ト学会会長の希望のように新たな若い世代の読者がこれをおもしろく読んでくれるかというと、かなりきびしいような気が。キャラクターノベル化している最近の小説の傾向とあまりに違いすぎるし。小説に求めるおもしろみがどうも世代によって変質してるみたいだから、これを共有できる十代二十代がどのくらいいるだろうかと思うと、会長の野望の達成は困難なような気がします。

 こういう破天荒な話もおもしろいんだけどな。娘とミーツしてないと、もう本は読んでもらえないのでしょうか。

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