そう落としたのか
↓のドキュメンタリーを見ようとTVをつけたら放送開始より一時間も早く、「プラネテス」の最終二話をやってました。これも巡り合わせかと思い、そのまま見る。
「プラネテス」は最初の二話くらいを見て、「タナベを普通の女の子にしちゃってどーやって話を丸めるんだ?」と不思議になり、あと企業ものになっちゃったのもなんか違うなー感があって、見るのを止めてしまったのです。途中の22話で何があったかさっぱりわからないまま見て物を言うのも失礼でしょうが、ああ、こうやって落としたのねえという感じ。
原作は後半精神論っぽくなっちゃって、それをそのままアニメでやるのはしんどかろうとは思ってはいたが、オリジナルの展開を設けることでハチマキが吹っ切るまでの布石にしたのですね。
ふつーの女の子っぷりが「どうよ?」だったタナベのことをテロリストになっちゃった女の子がきつく評価してたんで、あれは制作サイドが自覚的にやってたんだということがよくわかったり。普通の子が白紙の遺書を書くまでの話を見ていない22話の間にやってたんでしょうね。
どどーん、感動!という作りではなく、淡々と解決しようのないことは無理に丸めようとせずに終わらせているのには好感が持てました。人間は良くも悪くも劇的に変化することなく日々を積み重ねていくのでしょう。
でも、なんちゅーか、宇宙を舞台にした物語で私が見たいのはこういう方向性じゃないんだなというのもわかりました。原作は、厳密に言うと好みのピンポイントをはずしてるけど好きなんだがなあ。いい話・いい作品である、というのと、「これが見たかった!」はなかなか一致しない。難しいものです。
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