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2006.01.29

「ラブロマ」五巻、読みました

Amazon.co.jp:ラブロマ (5)アフタヌーンKC: 本
 舌の根も乾かぬうちに、第二弾!
 直球勝負のラブコメ(というカテゴリでいいの?)、「ラブロマ」の最終巻読了。お前、恋愛ものは苦手とかって言ったばかりじゃないかよー。
 「ラブロマ」を読みだした理由はよく覚えてないんですが、少女マンガ方面とは違うざくざくっとした絵柄が取っつきやすく、笑いを交えながら語られるこつこつお互いの距離を詰めていく星野君と根岸さんの姿にしみじみと「ほほ笑ましいのう」と思わされたもんですから。
 告白して、悩んで、つきあおうと決めて。登下校デートをして、一緒にお昼を食べて、手を握って、キスして…。
 うわぁああぁー、はずかしー!こっ恥ずかしいよおぉーー!
 この、書き並べていくと顔が真っ赤にゆで上がっていくようなのおつき合いの過程が、「ラブロマ」だとごろんごろんのたうち回らずに読めてしまうのはなぜなんだろう。少女マンガでこれをやられたら、わたくし、五分と持たないような。
 それはきっと、この話では恋愛におけるもどかしいもやもやとした悩み事を「気づいてほしい」「わかってほしい」とお互いが胸に止めることなく、「根岸さんはどう思いますかっ」と星野君が包み隠さず問いかけてくれ、根岸さんもその問いに正面から向きあって考える、答えが出ないなりにお互いが話しあい今の気持ちを伝えあう努力をしているからだと思うのです。
「俺たちは違うから尊敬できるし、俺たちは違うから分かり合いたいと思えるし、俺たちは違うから魅かれ合えたんです」
 正面から根岸さんを見つめて、正面から根岸さんにそう言える、星野君の真摯さに乾杯。
 どんなに親しくなっても、長いつきあいになっても、二人は同じものの考え方なんかしないし、黙っていて何もかもを分かってもらえるはずもない。以心伝心・一心同体になんかならないけれど、それでいいじゃん。その距離を埋め合っていきたいと思うのが恋愛なんじゃないかなあと、ついオバサンはセイシュンな気持ちになって拳を握ってしまいました。

 「ラブロマ」の二人を照れずに見てられるのは、もう一つ、彼らが彼らだけのつき合いの中に閉じこもってしまわないからだろうと思います。星野君も根岸さんも互いの友だちと過ごす時間を別に持ち続けていて、そっちはそっちで楽しそうなのです。二人の閉じた世界だけじゃなく、ちゃんと周囲とのかかわりを持ちながらみんなの中で恋愛してるのがいいなあ。まー、ホシネギはつつくとおもしろいから、友だちもかまい甲斐があるでしょうけど。

「痛いって言ってんだろ、この野郎!!!」
こう言える根岸さんもすばらしい(笑)。
 思春期のおつき合いはこの先どうなるかわからないけど、おつき合いの毎日がときめきではなく普通になっていくことを「うれしい」と思え、だけど毎朝互いの大切さを噛みしめながら「また会えましたね」と言い合えるうちは、この二人はなんとかやっていくだろうなと思わせられる、そういうオチでした。

 星野君は無粋でデリカシーなくて人の気持ちの読めないやつだけどさ。私は好きですよ、こういうやつ(笑)。

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