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2006.01.22

理屈ちゃん

 「のだめ」の新刊を借りてきました。家には節操なく本を増やす同居人がいるので、私まで増やし始めたら収拾がつかなくなります。マンガはなるべく買わない方針で(涙)。レンタルコミック大活用です。
 それで今回「おもしろいなー」と思ったのは、千秋くんが専任指揮をすることになった楽団に、以前指揮者になった人たちが書き込みを残した楽譜があるとかって下り。とゆーか、私がのだめ読んでおもしろいなーと感じるのは、ほとんどが「私の知らないクラシック演奏者(指揮者含む)の仕事ぶり」を知るときなのです。特に指揮者は、そりゃ棒振ってるだけとは思いませんが、具体的に何してるってさっぱりわかんなかったのです。クラシック音痴なもんですから。その辺がわかる「のだめ」はすんごくおもしろい。
 他にも、その楽器ならではの苦労とかこだわりどころとか、音大生や音楽業界(?)の内情とか、そういうのがおもしろい。こういう部分をおもしろく読ませるのはとても難しいだろうから、作者の二宮さんはすごいなーと思うのです。<プロに失礼な。
 物語としても当然おもしろいのですが。

 どうも私は何かを知るのが好きなんでしょうね。
 あと、世界観に惹かれる話が好き。「響鬼」からさっさと撤退してしまったのは、私が何より前期響鬼の空気感・世界観が好きだったからで、そういうのは統括してる人やメインのシナリオが変わってしまったら全部失われてしまうもんです。私にとって見たい気持ちにさせる物、作品に対する執着心を起こさせる物が一切合切失われたとわかった時点で見る気もすっかり消えました。
 要は理屈ちゃんなのです。知識とか世界観とかって刺激を得て、うーだらかーだら妄想したり理屈こねられるのが楽しいらしい。

 のだめも、そんなわけで千秋とのだめの恋愛模様とかは三の次か四の次くらいしか興味がわかなくて。それメインの話じゃないから(ないのか?)、こういう読み方も許されよう。
 女性ってほんと、恋愛物好きですよね…。<他人事のように。
 こんなに食べたら胸焼けしそう…ってくらい読んでもまだ読めるらしい。801とかBLとかも、言ってしまえば人間関係・恋愛関係が全ての物語だしなあ。その辺に執着の薄い私は欠損でもあるのか?と思ったりしますよ…。執着ないどころか、らぶらぶ甘甘がどーっと続いたり、どろどろ情念の炎が燃え上がりっぱなしだったりすると、「助けてくださいぃー(涙)」と逃げ出してしまうヘタレですから。
 と、「名作平積み大作戦」で「ボヴァリー夫人」をネタに熱く語る青田さんを見ながら思いました。青田さんの言には一理あると感じましたが。

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「アニメ・コミック」カテゴリの記事

Comments

「のだめ」の素晴らしいところは、ドロドロになりそうな業界ネタや人間関係を軽さを失うことなくリアルに見せているバランス感覚だと思います。オケ仲間で見ても「ここはちょっと・・・」と思うようなところはほとんどないです(某小説とは大違い)。強いてあげれば皆才能と環境に恵まれていてうらやましいってことくらい。黒木君がリード管理に神経使っているくだりなどは他人事でなく胃が痛くなります<本当に自分で作るんです。

クラッシックを楽しむための大きなポイントのひとつに指揮者の違いがあります。曲のテンポや楽器ごとのバランス・吹き方やニュアンス・音色など決めて、曲をまとめあげるのが指揮者です。もちろん楽譜に作曲者の指示はありますが、それをどのように解釈するかは指揮者次第ですので、同じオケで同じ曲を演奏しても、指揮者が違うとまったく異なる曲になったりします。白い羽が舞ったり黒い羽になったりするのは事実ですね(^^)また、同じ指揮者とオケの組み合わせで何度も録音した曲だと、若いころと年齢を重ねてからの演奏の違いなども聴けて楽しいです。

最近は入門向けのCDも多いですし、試してみてはいかがでしょう?ただし、1楽章だけとかならともかく、曲の有名なフレーズだけをぶつ切りにしてまとめた、作曲者を冒涜するようなCDはお勧めできません。

Posted by: tate | 2006.01.23 at 09:50 PM

はじめまして、いつも小説の方楽しく読ませて頂いてます。
私も「のだめ」においての恋愛はあんまり興味無いですね(笑)
少女漫画やBLなんかの恋愛中心ものには手が出ません。きいろさん同様逃げ出したくなる感じです。
それこそのだめは物語が面白いので何も不満は無いですし。
音楽的なことが読めるのも楽しいですしね。(私は金管楽器なのでtateさんのような苦労はわかりませんが)

いきなりの乱文すみません。また訪れようと思います。

Posted by: 周(あまね) | 2006.01.23 at 10:30 PM

僕もきいろさん同様、オケの書庫を漁る千秋のくだりが新鮮で面白かったですね。

ライブラリアンってIT業界にもドキュメント管理する役割がいますけど、クラシック界で使い古しの楽譜が資産になるとは想像もしませんでしたわ。

あとは、めずらしくのだめが常識を見せた「空気読め!」が印象に残りましたね。(笑)。

Posted by: GANAI | 2006.01.24 at 02:35 AM

 週末までRESを書かないダメ人間の私です。すいません。すいません。
 とゆーか、さすがのだめ!こんなに反響があるなんて!!

>tateさん
 どんな世界でも深入りし過ぎれば楽しいばかりではなくなりますし、かといって楽しうれしだけではうさんくさくなるし、その辺のさじ加減に作者の力量が現れるのでしょうね。音楽業界、特にクラシック方面は、一般の人には縁遠いところもあり、そこをわかりやすく伝えるのも技量が入りそうです。
 クラシックは、疎いけど嫌いではありません。私の人生で最も豚に真珠な出費の一つは、サンクトペテルブルグ交響楽団のコンサートに行ったことでしょう!(爆)チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番をやるというので、それ聞きたさに一生に一度の贅沢と飛び降りまして⋯。
 当日風邪を引いて、咳を押さえるのにばかり気が行って、演奏の記憶が薄いのが残念というかもったいないと言うか⋯。
 という程度のミーハーな好き、ですが(^_^;)。
 映画などで耳になじんだ曲が実はクラシックであったりするので、その辺から入ってもいいかなーと思ったりします。サビのみのCDは、曲のうねったり盛り上がったりが味わえないんでつまらなそう。

>周(あまね)さん
 ぎゃー。あんな小説なんておこがましい書き散らしを読んでくださって、ありがとうございます。あんなんですいませんです。
 のだめのおもしろさは、たぶんいろんな読み方ができることなのでしょうね。音楽修業の切り口、音楽ビジネスの切り口、友情の切り口、恋愛の切り口。自分に取っつきやすいところから入って、他のテイストも味わえて、とても贅沢な作品です。
 おかげさまで久しぶりにカテゴリ少女マンガを楽しんでいる私です(笑)。
 恋愛もの、全くだめだめってわけじゃないのですが。極北とはいえ女の端くれではありますし。ばっかりばっかりだとつらいので、のだめくらいだと程よく楽しめていいです。

 何もない上たいしたおもてなしもできませんが、また気軽にお立ち寄りくださいませ。

>GANAIさん
 お久ですー。
 キンコン見に行かれたのですね。いいな⋯。<別の話。
 そして、同じところにぴぴっと来た方がいらしてうれしいです。そうなんです、楽譜に先達指揮者の作品読み込みが残っていて、それが他の指揮者にとっての理解の手引きになるとか、門外漢には想像もつかないことで。
 何の分野でも、人間の思索の跡は後進にとっての資産になるのですねえ。
 のだめに「空気読め!」と言われる千秋。これは学習の成果なのでしょうか。

Posted by: きいろ | 2006.01.28 at 02:04 AM

アニメでよく聞くようになったのは、エヴァからですかねぇ~。それとも銀英伝?

サンクトペテルブルグフィル!かつてレニングラードフィルだった時代にマリスヤンソンスの指揮で来日した際のタコ5をNHK FMで聞いた、時吹奏楽少年だった自分は、いつかオケに入ろう!と決意したのでした(プロにはなれませんでしたが)。それ以来、曲の好みもロシア系(というか民族音楽色の強いもの系)に・・・・。一般的には「クラッシック」と一まとめですが、バロックから現代・南欧からロシアと幅は広いですからね。誰にでもツボにはまる部分はきっとあると思います。

Posted by: tate | 2006.01.29 at 10:28 AM

こないだのN響アワーが映画に使われたクラシック特集だったんで、「ああ、これそうだったんだ」とか思いながら聞きました。
アニメは、あれだけ大量に使いだしたのは、やはりエヴァとか銀英あたりでしょうか。ソ連が崩壊した後だったか、東欧のオケがよくアニメの劇伴の演奏をしてて、いい作曲家にあたったアニメはやたらとBGMの音が厚かったですね。演奏していた皆さんにとって、本位な仕事なのか気になりましたが...。

サンクトペテルブルグは、本当に私にはもったいない体験でした。薄給の中工面していって、あの体調。お笑いにしかなりません。
相方もクラシックは薄いながらスラブというかロシアというか、あっちの方が好きだそうで、見るTVが特にないときNHKでチャイコフスキーなどやってたらつけてたりします。
真剣に聞き込めと言われたらミーハーはつらいけど、TVから流れてくる曲を気軽に聞くのもいいかなあと。

Posted by: きいろ | 2006.01.30 at 01:59 AM

クラシックファンになったきっかけが新ゼロというお恥ずかしい経歴のわたくしですが。
オバサンになってからはコーラスという形でオケを後ろから眺めています。
毎年同じ歌を唱うのですが、オケと指揮者が毎年違うので、同じなのは歌詞だけ、みたいな感じですね。なので、譜面には毎年違う指示の書き込みがあって、どれがどれやら状態だったりします。
わたくしなんぞの書き込みは薄っぺらいものですが、これが指導者や、ましてやオケや指揮者ともなると、書き込みだらけだったりするようです。
ということで、オケのみなさんの譜面台にはえんぴつが隠れているのですよ。(もちろんわれわれもゲネプロまではえんぴつ握ってます)

いいなーサンクトペテルブルグ。
日本人には、まるきりヨーロッパの方よりは、ロシアとかスラブ系がしっくり来るような気がするのは気のせいでしょうかね。

Posted by: こゆみ | 2006.02.01 at 10:47 PM

おフランスはしゃれめかしてるような気がするし、ドイツは重いし厚いし。 それに比べるとスラブはほどほどにベタでわかりやすい気がしますね。私的ベタ王はドボルザークとチャイコ。どちらも好きですが。

Posted by: Troika | 2006.02.02 at 08:24 PM

音楽ネタは楽しいので、ついついレスを・・・。

個人的に聞くのが好きなのはチャイコとショスタコーヴィッチとストラヴィンスキーです。後者二人は編成が大きいので演奏したことは無いですが(っていうか演奏はしたくねー)。演奏したくないのはブルックナーですね。7番を演奏したときは、練習中に寝そうになりました(^^;)

譜面ネタ>約10年前に、月刊アスキーのマルチメディア論文コンテスト(みたいなやつ)に「電子譜面台」というネタで応募して入賞した記憶があります。譜面台がLAN接続された液晶画面になっていて、そこに楽譜が映るという・・・。もちろんペン入力で記入もOK。不正コピーが横行し、また管理も大変な譜面の扱いに一石を投じるアイデアだと学生だった自分は自信たっぷりでしたが、いまだに紙と鉛筆ですねぇ~。

ちなみに商品は当時最先端の28,800bpsのモデム(笑)

Posted by: tate | 2006.02.03 at 02:48 PM

あああ、どんどん私にはついていけない深さの話題に(^_^;)。

>こゆみさん
私のクラシックの一番古い記憶はなんだろう?確実に覚えているのは「キャシャーン」の「戦火に響け!コンチェルト」なんで、チャイコフスキーの一番ということになります(爆)。だから、チャイコフスキーはなんとなく好きです。<どうよ、それ。
同じ曲でも指揮者と演奏家が違うと全く違う曲!それはクラシック音痴にはわからない世界ですね。
こんな私だから、サンクトペテルブルグは本当にもったいない体験でした。12,000円は当時の月給の何分の一だったろう...。

>Troikaさん
やはり日本人にはスラブ系大人気なのかしら。今日のNHKはブラームスをやってましたが、これは結構聞けた。モーツァルトはイマイチな感じです。
あと、私はバッハ大丈夫かも。パイプオルガンが好きなだけかもしれないけど。

>tateさん
こじんまりした編成には、それはそれで味わいがあるんでしょうが、ミーハーで永遠の初心者の私には大編成オケの派手さは「豪華ー」って感じで入りやすいです。
ワーグナーもまあ聞けるのを思い出しました。映画の力は偉大です。「2001年」で使った曲なんか、忘れませんもの。
デジタルデータはむしろ消えるときはあっさり消えるので、後世に残るのは紙と鉛筆でしょう。

ニッパッパー!なつかしいですね。外回りの銀行員の方向きって、56くらいの音響カプラを見たときはびっくりしました。

Posted by: きいろ | 2006.02.06 at 02:03 AM

東欧オケといえばジャイアントロボ。

それはさておき、

>同じ曲でも指揮者と演奏家が違うと全く違う曲!
>それはクラシック音痴にはわからない世界ですね。
そうでもないですよ。テンポからして違いますから。遅い演奏で有名なチェリビダッケ氏の指揮だと通常の1.5倍くらい演奏時間がかかったりする例もあります(^^;のだめでのファゴットとフレンチバッソンの違いが出ていますが、クラリネットでもベーム式とエーラー式の違いがありますし、ウィーンフィルなどではホルンやオーボエなどが一般的なオケとは違う楽器を使ってます。フランスと東欧とかドイツとアメリカのように極端に差がでるところを聞き比べることをお勧めします。

ダイソーの100円ショップで戦前あたりのアナログ録音のCDが売ってますが、カラヤンとかフルトヴェングラーのような往年の大指揮者の演奏なので結構お勧めです。音質はかなりアレなのですが、かえって古い蓄音機で聞いているような味があります。変なクラッシック入門CDよりもお勧めです。

こちらに紹介がhttp://www.sky.sannet.ne.jp/tossi/daiso/daiso.htm

Posted by: tate | 2006.02.06 at 10:52 PM

ワルシャワフィルですね>ジャイアント・ロボ。
CD全部持ってます(爆)。
クラシックは音痴ですが、オケの音の厚さは好きなので。<単にショタコンだから大作くん萌えだと言え。

スラブ系の有名曲は相方がお好きだそうで、その気になれば聞けるのですが。
昔、千趣会のクラシック選集みたいなCDも買ったしのー。<放置?
オリンピックが始まって、フィギュアなど見ていると違うペアが同じ曲のアレンジ違いで滑ってたりして「おもしろいな」と思います。
そういうところから入るのもいいのかなと。
敷居は高くはないけど、しみじみ腰据えて聞く根気がないのが難なのです...。

Posted by: きいろ | 2006.02.13 at 01:11 AM

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