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2006.02.05

「キングコング」、見ました

「飛行機じゃない、美女が野獣を倒したんだ」
 ちげーだろっ、あんたがコングを都会に連れてきたのがいかんのだろっ。
 と劇場でジャック・ブラックにつっこんだのは私だけでしょうか。オリジナル版にあるセリフだそうなんで、デナムさんの認識に誤りがあるせいとは言えないんですが。
 ひじょーにズルい映画だと思いました。結末はもう決まってる。なのに、この映画の技術はキングコングをヘタに擬人化せず、情感豊かに書き込むことに終始してるわけで、そんなの見せられたらそりゃ泣くだろ?って。コングがただの猿に見えなくなってきたら、もう危険信号が点灯です。てーか、髑髏島の夕日のシーンを見てなおコングに感情移入できない人は、この映画を見るのに向いてない。
 ズルいけど品のいい映画だなあと思ったのは、だからといってただひたすら「かわいそうなコング」「あわれなコング」に話を収束していかないことで。もしコングに感情移入させまくってダダ泣きさせるつもりならアン以外の人をみんな悪人っぽく造形するとこだけど、みんなそんなに悪い人じゃない。軽薄っぽい二枚目俳優の人ですら、わかりやすい「いけ好かないヤツ」ではないし。コングにとってのライバル役のドリスコルさんがそもそも見るからに二枚目じゃないし、髑髏島でアンを助けるためにちゃんと命を張ってるから(もちろんNYに戻ってからも)、最後にエンパイアステートビルのてっぺんまでアンを迎えに来たとき、ひでー二人だとは思わなかった。
 なんちゅーか、恋愛はなかなかうまくいかないものなのですよ…。
 アン・ダロウが苦労を重ねてきたボードビリアンになっているので、髑髏島でのサバイバルでしぶとく生き抜くのもそんなにありえねー感がありませんでした。あんなに振り回されて首の骨折れないかしら?とは思ったけど。まあ、どこかで「これはリアルじゃない、ファンタジーなんですよ」とスイッチを切り替えないと楽しめない映画ではあるんで、こっち方面は掘らないということで。

 でも、これはお客が入りにくい映画よねえ。三時間の映画は気軽には見に行けないし、主役ゴリラ(?)じゃ女性客引きにくいし、「○○主演!」って謳える役者がいないし(うまい方ばかりなんですが)。髑髏島の虫のグロシーンは女性はちょっと引くと思われ。
 この話の構造って「シサー・ハンズ」なんかと同じに見えるんですが、ある種の男性にはこういう構造って心惹かれるものがあるのかなあと思いました。

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