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2006.03.24

現実はこんなものだわねえ

 今年はいける!と言われた春闘ですが、どんな結果に終わったのでしょうか。私ども派遣には関係のない話ですから、新聞記事もふーんと眺めるくらいです。このところ組合員が減ったり影響力が落ちたりしている労働組合のみなさんは、パート・アルバイトや派遣も賃上げとか雇用の確保の交渉対象にとか言ってくださってるみたいですが、あまり期待はしていません。私ども短期就労者の雇用を切ったり貼ったり、時給を突然切り下げたりできるから、正社員の皆さまにしわ寄せが行かずに済んでるわけで、利害の一致が見られるとは思えないですもん。
 さて。読売新聞によりますと、雇用の安全弁と言われております正社員でない職員の月給は正社員の六割程度なのだそうです。わはははは、まー、そんなもんでしょう。今や会社によっては構成員の八割が派遣、やってる仕事も正社員とどう違うの?って内容なのに(今の派遣先はまさしくそうで、社員より派遣の方が業務内容に詳しいよ…)、と思うとむなしいばかりですけど。会社によっては正社員は命まで絞られそうな働きようなので、きっと残りの四割は生命保険なのでしょう。安定雇用を盾に取られてのサービス残業や長時間勤務のすごさを耳にすると、どっちの天秤に乗った方がいいのかと真剣に悩んでしまいます。…正社員の天秤には、今となっては乗れないけども。
 しかし、42.9歳で平均月給が191,400円かあ…。それでもこの金額は首都圏の給与が押し上げてると思う。九州だったら時給の相場からして、これから更に二、三割減です(涙)。

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Comments

世の中のフリーターとかニートとかの論議ってのはほとんどがちゃんとした統計や個別調査に基づかない思い込みだけの空論だそうです。

日本では、たまたま学校卒業時に様々な事情で就職活動ができなかった人がその後で正規雇用者として雇用されることは極めてまれで、そういう人は基本的にずっと非正規雇用者となるそうです。また、雇用状況が厳しくなった昨今では、いったん正規雇用から離職した人が正規雇用者として再雇用されることも極めて難しくなっています。

正規雇用とは、一度も脱線を許されない一本きりのレールとなってしまっているのが今の日本の現実だそうです。だから正規雇用は既得権益と化し、非正規雇用者の不満を呼ぶのですが、正規雇用者にいわせれば、非正規雇用の待遇や将来性のなさを考えれば、何が何でもその座を死守するのは当然ということで、非正規雇用と正規雇用との利害が、まるでゼロサムのようなカタチになってしまっています(きいろ師匠もそうお考えとお見受けします)。

私は雇用政策の失敗を糊塗するための印象操作がそう思わせているだけだと思いますけどね。非正規雇用者の待遇を改善し、雇用者と使用者に正規雇用者と同様の社会保障負担をさせた方が長期的には正規雇用者、非正規雇用者双方の利益になると思いますし。

不健全な雇用によって一時的に国際競争力を強化したとしても、将来的には社会保障原資の不足による福祉の破綻を呼ぶことになるわけで、未来を食いつぶして現在の繁栄を得るのはエゴ以外の何者でもありません。

正規雇用が極めて困難な現実を無視して、「本人の心がけの問題」としてフリーターや派遣を批判する人は議論の前提からして完全に間違っていますよね。

労組が非正規雇用者の組織化に乗り出すというのは、あまりに遅きに失した感がありますし、ゼロサム利害観に取り付かれた人たちにどれほど波及するかと言われれば、極めて難しいとは思いますけど、やらないよりはマシなんじゃないでしょうか。

Posted by: まんりき | 2006.03.29 at 02:08 AM

 十分就業に足る体力・知力があって、それでもただやる気がなくて仕事をしてない人ってそんなにたくさんはいないんじゃないかと思います。フリーターのほとんども、学卒時に正社員になり損ねたら以降ずっとフリーターにしかなれなくなったってケースでしょうし。
 派遣やってると二十代で正社員になったことがない人が結構いて、なぜかというと就職先がなかったからなのですね。でも働かないと食べていけないから派遣になって、そうすると第二新卒の募集以外に正社員になる術が無い。
 リストラされた人も似たようなものですね。四十代になってしまうと、よほどの売りがないかぎり、正社員としての転職は難しいです。
 そういう人たちがみんな、有期限の就労者になってしまいます。

 自分で有期限就労者をやってるとしみじみわかるんですが、ほんとにお金使わなくなります(^_^;)。いつ無職になるかわからないから、野放図な使い方はできない。ボーナスないから、うっかり気が大きくなることもないし。後は年金もらえても少ないだろうから、老後どうなるのか不安増大。
 そんなことから考えても、非正規雇用者が多い社会って消費も伸びないし税金や社会保険料も集まりにくいし、国としても財源が先細りでやりにくそうなんですけど。お金使わない人が増えるってことは、会社の収益も一部の高所得層だけに頼って伸ばすしかなくて、長期的には困ることになりそう。
 結局マイナススパイラルですよね。
 会社の偉い人たちは、本当に社員の八割が非正規雇用者で構成されてる会社なんて物がいい結果を生むと思ってるのかなあ?社内に何のスキルもたまらないし、もちろん働いてる人に会社に対する帰属意識なんてものはないから、モラルも低いですし。
 そんな間に合わせの会社ばっかぽこぽこ作ってもらってもなあ。

 だから、いずれは正社員の皆さんにもしわ寄せが来るはずだし、それを思えば大きな目で「給料もらって働く身」と考えて、一緒に働きやすい環境を作っていきましょうという動きが出てもいいんじゃないかと。
 正社員の皆さんも、解雇をちらつかされてサービス残業とか有休取得不可とか、そんな不利益ばかり被って身体壊す人生なんてほんとはイヤでしょうから。

 ほんと、みんなでしあわせになろうよ、ですよ。

Posted by: きいろ | 2006.04.03 at 01:51 AM

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