こんなにハマろうとは
NHKスペシャルの立花隆のサイボーグものを見る。この題材、放送は何度もやってるけど取材してる現場の数が増えるわけじゃないのがなんとも…。数ヶ月で劇的な進歩を遂げるわけがなく、軍事寄りの側面もあるから取材に応じてくれる先がそんなにないのもわかるけど、同じ素材をヘビーローテーションされるとさすがにちょっとなー。
という内容なのは薄々わかっていたのになぜわざわざ見たかというと、今回は以前の特集を見たいろんな分野の人と立花隆が対談をするというので。中でも押井守と対談するというのがあまりにもハマりすぎてていっそ笑える。特集中で挟まれる「攻殻」の映像が、まるでこの番組のために作られたプロモーションのようにすら見えてくるくらい。
この特集で取り上げられるサイボーグ技術はぶっちゃけ脳情報のインプットとアウトプットをコントロールする技術のことだから、話を聞けば聞くほどリアル「攻殻機動隊」になっていく。(残念ながら「サイボーグ009」ではない。今のサイボーグは身体強化とは違う方に進んでる)そこに押井守を召喚してくるんだから、NHKわかりやすすぎ。現在のサイボーグ術の軍事的な問題点と映画の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」とのリンク点は少なめだけど、彼我の境界線をどこに引くのか?みたいな話はあまりにもハマりすぎて、まんま入門書みたいだと思えるくらい。あそこまで実現できるかどうかはどーか?ではあるけど。
しかし、無責任な立場で言うなら、脳の問題は本当におもしろい。門外漢でも興味深い話です。多少の素材の使い回しは許すので、この題材はぜひ長期的にやってくださいませ。
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