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2006.05.14

バーチャル世界のつらい人々

 レベル上げだのモブ退治だの、つい脇道にそれているうちにプレイ時間が60時間近くなってまいりましたFFXIIですが、まだプルオミシェイスにたどり着いていません!何やってんだよ?>オレ。
 ヘネ魔石鉱でこうもり200チェインほど倒してました…。
 こんなことばっかしてるから、ついにラーサーとのレベルが5も開く始末。(もちろん、こっちが上)現実には絶対あり得ないお金には事欠かない毎日だけど、そろそろ本筋に戻らなければのう。と、突然真人間に戻ったかのように雪道を急いでみる。
 プルオミシェイスでの出来事は。…うーん。なんか、もうほんとに脇道行かずにこのキャラたちの物語を進めてやらなくちゃなって気分になりました。特に、アルケイディアの政変というか、ラーサーの身に起こったことを考えるとなあ。アーシェは夫を戦場で亡くし父を謀殺され国を失い、自らは自殺したものとして表舞台から葬り去られ、それでも地下組織を擁して国の再興に賭ける非運の姫なんだけど、じゃあイヴァリース全土に力を伸ばしアーシェの母国を支配下に置く大国アルケイディアの皇帝の息子であるラーサーがしあわせなのか?というと、全然そうじゃない。元老院とか兄貴のヴェインが水面下での主導権争いを繰り広げている中で、年若い(とゆーか、事実上子ども)のラーサーが理想を掲げて戦争を避けようと努力しても思うように行くはずもなく、むしろ主体性を持って動くことで傀儡として擁立しようと考える元老院からも野心あふれる兄貴からも疎ましい存在として排除されかねないという危うい立場。
 はっきりと憎む対象を持って、それを見据えて生きていける亡国の姫のアーシェの方が、心中の理想を脅かされながら暮らす豊かな大国の皇太子(?)のはずのラーサーよりも、しあわせではないにしろブレずにやれていいんじゃないか、なんて思ってみたり。根がショタなもんで、ラーサーをひいきしてるのかもしんないけど。
 なんかねえ、外交上の非力を噛みしめて自分をコマとして割りきろうとするアーシェや、肉親すらも心から信頼して暮らすことのできないラーサーを見てると、国とか家系とかってなんなんだろうねえ?って改めて思いますよ。国のために忠義を尽くすという軍人がいる。(バッシュとかウォースラとか)ソリドール家のために!と親すら利用することを厭わない息子がいる。そんなにしてまで守り栄えさせたい国や家ってなんなんだ?実体もない、ぼんやりとした何ものかのためにあなた方が命を懸けることで、この世界はほんとによくなってますか?という。
 いや、たかだかゲームで何言ってんだか、現代も過去も歴史をひも解けば、そんなこたーうんざりするほど繰り返されてきた事実なわけで。でも、ゲームのキャラクタとして架空の世界で時間を過ごし、まだ精神的にもろく一途すぎるアーシェやら訳ありの経緯の中でダルマスカのために姫にお仕えしますというバッシュやらとつきあい、オレの直接知らないところで繰り広げられている世界情勢やらを体験していると、低レベルな考えでごめんなさいではあるけど、遠すぎる「現実」より何かしらを思うきっかけになったりします。コントローラーという非力なインターフェイスに作り物と明らかなCGで描かれた画面上の世界体験であってもね。

 ゲームというものをしない、知らない人にはアホか?と言われるかもしれないけど、陳腐な装置から得るすかすかの疑似体験だって豊かな何かを生む可能性があるんじゃないかと。
 なんてエラそを言いながら、一介の庶民でしかないオレは、手の届かない世界で繰り広げられてる会話をぽかーんと眺めるだけですが。
 しがない街のスリのオレが国の再興とか大国間の和平なんてものに苦悩する人々を目にするなんて、この先ない体験なんだろうなあ。問題はオレの今後にこの体験がどういう意味を持つかってことだけど。どーなの?>オレ。

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