« 間に合わないっ | Main | 完結したらしい »

2006.06.11

「火星縦断」を斜め読み

Amazon.co.jp: 火星縦断: 本: ジェフリー・A. ランディス,Geoffrey A. Landis,小野田 和子
 相方が読んでいた「火星縦断」を脇からちょいと拝借して斜め読み。ある時期から翻訳物の文章になじめなくなって、ハヤカワ文庫とは疎遠気味だったんだけど、去年くらいからぱらっと翻訳物を数冊読んでリハビリ(?)してみたんでなんとかなるかと。
 NASAの現役研究者でもある作者が手がけたハードSFという売り込みなんだけど、意外と火星探索チーム(と単純には言えない事情があるのだが)のメンバー個々の事情にページが割いてあって、ばりばりハードという雰囲気ではない。予想外の事態で火星でサバイバルしなきゃいけなくなったみなさんの人間模様がもり盛りだくさんで、火星の描写や持ち込まれた技術の解説などしっかり書き込まれてはいるけど、それで全体が読みづらくなってるという印象はない。ないけど、キャラの視点が変わるごとに章立てが変わって一章が10ページ未満と目まぐるしいのはどうなんだろうか?そして、事情の複雑さのわりに人間模様が結果あっさり味な気も。もっともそう感じるのは、最近の国産小説やマンガの過剰なくらいの人間描写に慣れているからで、本来はこのくらいの書き込み量が無難なのかもしれない。(でも、終盤のあのヒトの心変わりがあのくらいの描写で済んでいるのを納得して読み進められるかというと。うーむ、わかるよーな釈然としないような)
 よその天体でのサバイバルものって、底に流れるテイストが似通ってるような気がする。「火星ノンストップ」に収録されていた「焦熱面横断」とか、科学的にはもうファンタジーに近いくらい古い内容になってるんだけど、読後に残る感覚が似てる。
 なんて言うと、最新知識を投入して書いた作者に怒られるだろうか。

|

« 間に合わないっ | Main | 完結したらしい »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7367/10601609

Listed below are links to weblogs that reference 「火星縦断」を斜め読み:

« 間に合わないっ | Main | 完結したらしい »