アザラシ男の伝説
というキーワードでググったりすると出てくる。(こともある。「の」なしだとヒット率アップ)
何かと言うと、ハーレクインロマンスの中に海難事故で家族を失った傷心の男をヒロインがなぐさめているうちに恋に落ちてしまうが、なんとその男、海に入るとアザラシになってしまうアザラシ男だったのだ!って話があるという…。伝説と書いたけど本当にあるのだ、そうだ。<読んだわけじゃなくあくまで伝聞情報。
ハーレクイン、というかロマンス小説、かなり苦手領域だけど、これを聞いたときは「よ。読みてー」と思いました。だって、腐ってもハーレクインロマンス、相手がアザラシ男でも絶対ギャグではなく意地でもあっまーい物語が展開されているはず、そのギャップを読んでみたいと。でも、ハーレクインって基本的には重版かからないみたいで、人気作家のものでもないかぎり当時入手してなかったら読むチャンスはなさげ。古本屋という手もなくはないが、タイトルも知らないんじゃ無理だわなーと。
それにしてもなぜアザラシ…。ロマンス小説には相手が幽霊とか天使とか超能力者とか、超常的なネタもあるらしいけど、ヒーローがアザラシじゃロマンなイメージにはならなさげなのに。と不思議に思っていたら、どうやらアザラシ男というのはアイルランドの伝承が元ネタのようで。アザラシの皮をまとって海を行く美しい妖精がいるという伝承があるみたいなんですね。脱いだアザラシの皮を盗まれてしまって人間と結婚した女の妖精がいるという説話は、日本の羽衣伝説みたいです。
ということは、アイルランドの文化に触れて育った人は「アザラシになってしまう男」と聞くと美貌の妖精というファンタジックなイメージが即座にわくんでしょうねえ…。でも、私ども日本人では「えー?ロマンス小説でなんでアザラシ?」って不思議かつ違和感が先に立つ。インスパイアされる素地があるとないでは話から受ける印象ががらっと変わる。ってのがおもしろいなーと思いました。
アザラシ男の知識があるとこでもないとこでも、女性達が同じようにロマンス小説を楽しんでいるという事実の方が驚きだったりもしますが。
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