「ロケットガール」、読了
私はもう、ラノベ系を読むには年を取りすぎてしまったのだ…。
ずっと積ん読になっていた「ロケットガール」(長らく絶版でしたが、近々復刊されるそうです)を読了して、普段は忘れている自分の年を改めてしみじみと噛みしめました。レーベルとしては富士見ファンタジア文庫から出ているけれど、内容はそんなにばりばりのラノベではないと聞いていたこの本、しかし私は冒頭からいきなり「うーむ…」とうなってしまいました。というのも、出てくるキャラ出てくるキャラ、異様にエキセントリックというか、あんまりふつーのテンションの人がいないのですね。南の島でロケットを打ち上げるべく奮闘している「ソロモン宇宙協会」のみなさんも主人公の両親も古い表現で言えば高橋留美子のマンガのキャラみたいで、物語中かなりリアルに展開されるロケット打ち上げというミッションとキャラの引き起こす騒動の間を私はうまく埋めきれなかったのです。
その。主人公が探していたおとーさんが、あーいう事情でこーいうとこにいなきゃいけないのはなぜなんだろー?とか、コメディなんだから考えずに笑っとけってシーンをいちいち考えてしまうのです。いかん、いかんなあ、理屈ちゃんもいい加減にしないと。
その辺の、読む側の能力不足を割り引いても、宇宙飛行士暮らしになじんでいくゆかりの過程とかさらさらし過ぎてる感のあるロケット打ち上げ前から地球に戻ってくるまでのあれこれについて、もう少し書き込みが欲しかったかなあと。もうちょっと行間から浮き上がってくるものが欲しかったなあと思いました。
続編「天使は結果オーライ」も確保済みなのだが、しばらくインターバル置いて読みますです。
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