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2006.07.10

「性愛」格差論、読了

Amazon.co.jp: 「性愛」格差論―萌えとモテの間で: 本: 斎藤 環,酒井 順子
 「戦闘美少女の精神分析」の斎藤環と「負け犬の遠吠え」の酒井順子が対談する本、というので読みました。すいません、実は「戦闘美少女の精神分析」の方は未読で、この本読むまで斎藤環氏が男だと知らなかった不勉強なわたくし…。
 「論」とは銘打っているものの、出版形態は新書だし対談集だから内容は重くはない。何かしらの決定的な結論が出されるわけでもない。今いろんな格差論が唱えられているけれど、「お金があるからってモテるとは限らない」「社会的な損得だけで性愛の注ぎ方はコントロールできない」という観点から、様々な格差は性愛というアプローチで乗り越えられないかなあ?と提案する内容、というのでしょうか。切り口として「負け犬」「おたく」「ヤンキー」「腐女子」にカテゴリーされそうな人々の恋愛観・性愛観を考察する対談をまとめてあって、わりあいさらさら読めました。それぞれのカテゴリに入ると思われる方々からは「当たってる」「外れてる」と評価の割れるところでしょうが、「負け犬」で「おたく」にカテゴリされる私としては、そんなに違和感は感じませんでした。もっとも、ここでの「おたく」は主に男性視点で取り上げられてるんだけど。(かといって、女性おたくの主流らしい腐女子には絶対カテゴライズされない私…)
 この分類の中に「ヤンキー」が入ってるのが新鮮!というか驚き。ヤンキーって世間的認知が高いというかマーケットとして確立してる感があって、今さら取り上げる必要もない気がしてたけど、属する人がたくさんいるということは影響もまた大だから(全体の傾向を見るという観点からは)確かに無視できない。そもそも私もあまりヤンキー的な文化とは接点がないので、この項はなかなか興味深かったです。ヤンキーの人が社会に目覚め正義に走ると、社会に対する怒りになるらしいです。それで「Deep Love」では何かと言うと「この汚れた社会が」「社会が悪い」と言及しているのだそう。むーん…。もっとも、基本的にはヤンキーの人の方が積極的に社会に関わっていこうとしてる感じで、内向きインドア派の私なんかよりずっと真当な気もします。
 あと、男性の愛情の形は所有で女性の場合は関係、という言及はあんまりすっぱりし過ぎた表現かもしれないけど、「そうだろうな…」と思います。自分の性の作法を異性に期待してはいかんということでしょう。

 しかし、女性の場合は彼に「…」と感じる部分があったとき、自分好みに改造しよう!と奮闘する面があるようだけど(「オーダーメイドダーリン」という本があったりする)、男性はそういうことをするってあまり聞かない気がする。男性はありのままを受け入れる心が広い存在なのか(めんどくさいだけなのかもしれない)、好みから外れる女性は始めっからはじいてしまうのか。
 女性でも「こんな面倒な思いをしないと王子様が作れないなら、別に一人でいいや」と思う方が結構いるようですが…。

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