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2006.07.14

香山リカ教

 私と同世代の人は、香山リカ先生のコラムや本を読むとかなりの高確率でうなずいてしまうのではないでしょうか。ああ、そう、わかるわかると。って、広い範囲に無理やり適用するのもなんですが、私の場合そういうことがけっこうあって、同じような感想を知人から聞いたりもするので。
 今回もSFマガジン八月号のコラムを読んで「確かになあ…」と思ったりしました。何かと言うと、例の秋田の子どもを殺してしまった事件です。よその子を殺した容疑で捕まった人が、実は自分の子どもも殺していたらしいというあれです。あの事件を取り上げたワイドショーを昼休みの休憩室で眺めることになったんですが、容疑者の人がいかに母親としてだめで地域社会から奇妙な人と思われていたかを、取材ソースを並べてこれでもかこれでもかと主張していました。確かに子どもを手にかけるのは許しがたいことですが、母親としてどうかとか今までの生活ぶりを細々と紹介して「こんな人だからこうなった」みたいに全部が全部否定しちゃうのはなんだかなあという気持ちになったものです。
 香山先生のコラムは、マスコミの「インスタントラーメンばかり食べさせたりするダメ母親だから、子どもを手にかけるようになるのだ」みたいな論調はちょっと違うのではないか?という内容でした。人を手にかけるに至る精神状態と母親としてどうかというのを直結するのは変じゃないかと。それから、ああいう報道を見ると、完ぺきな母親じゃないと何かあったとき世間に叩かれまくるのだと気が引ける女性がたくさん出るのではないかと。実際そんなに何もかもきちんとした母親でないといけないなら、私にはとても勤まらないともらす患者さんがおられたのだそう。
 料理のレパートリーが豊富で色とりどりのお弁当を作り、幼稚園に持って行くものは手作りメイン、いつもきれいな格好をさせて子どもにこまやかに目を配る。誰もがそんなスーパーお母さんでないといけないと迫られたら、私も母親になる道を選択しなくてよかったなあと思います。そんなん無理だから。働いてる女性にはあまりに高すぎるハードルだし。でも、なぜかマスコミって母親に求める基準がいつも厳しい気がします。ワイドショーの言うことなんかいちいち気にすんな、ではあるけど、でも。

 「笑っていいとも」や「ごきげんよう」みたいな、ゆるーい番組がお昼に眺めるには向いてるなあ…。お昼ご飯を食べるたびに、ああいう内容のワイドショーを見るのは気分的にしんどいなあと思いました。

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