突然風が
エアコンの取り付け工事の人が入れる部屋を!がスローガンになるはずだったこの週末、突発的な出来事により予定外の里帰りをすることになりました。相方のおばあちゃんが亡くなられたのです。不幸な出来事と言えばそうですが、百歳近い大往生でご本人も周囲も来るべきときが来たという受け止め方で、すでに気持ちの整理はついていたからかお葬式と言っても湿っぽい感じはありませんでした。
相方の仕事の関係でお通夜には行けず、お葬式だけに参加することに。日曜としてはめちゃくちゃ早い六時台に起きて、七時には家を出ていたのにすでに暑い。その上喪服はスリーシーズン対応物だから生地が厚めでもちろん色は黒。歩いているだけで汗がにじんできます。しばらくパンプスを履かない生活をしていた私は、きりきり細いデザインでもないのに足がぱんぱんになってしまいました。なさけねえ…。
こういう昔ながらの行事というか、マナーが要求される場に居合わせると、自分が如何に物知らずで気が利かないかを思い知らされます。出かける直前までネットで冠婚葬祭のマナーを読んで、それでもわからないことだらけのままお出かけ。斎場では勝手がわからずぼーっとしてばかりで、例によって義妹にはさんざんお世話になりました。
一日中かんかん照りで、お寺にごあいさつに行くころには参列者はぐったり。日が傾いて来る中、本堂でご住職のお話を聞いていると急に雲が出てきてかなり強い風が吹き、「夕立?」とみなで空を見上げたけれどその後雨粒が落ちてくる気配はなし。
「どうしたのかねえ?」「ああ、きっとおばあちゃんが『今日は暑かったねえ。ご苦労さま』って風を送ってくださったのよ」とどなたかがおっしゃる。ああ、そうなのかも。と受け止めてしまう感覚はけして悪いものではないと思いました。
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