教科書と世代
「イノック・アーデン」と言えば、かわいそうなお父さん。
私は教科書でそういう副題で読んだのです。
と相方に話したら、「『イノック・アーデン』って何?」と素で聞かれました。えええー? 「イノック・アーデン」ってデフォで載ってる教材じゃないの?
教科書の「ふつーは読んでるよね?」は、年代と地域で大きく食い違うので常識のように言うとはぐらかされること大です。家は年代も地域もそんなに離れてないのにこの様です。
ちなみになんで「イノック・アーデン」なんて話を思い出したかというと、ムネモーミ・アラーダ氏こと原田宗則さんがこのたび新訳本を出したと新聞の読書欄の広告で読んだからです。ざざっとググってみたのですが、「イノック・アーデン」って今は教材としてはすっかり廃れているのですねえ。こんな話題を持ち出してもわからない方のほうが多いかも。
この年になってあらすじを読み直すと、「ひまわり」みたいな話だなあと思いました。夫婦が生き別れ、やっと再会したときには片方が別の異性と所帯を持ってたってとこだけですが。教科書で読んだときは、たしか新しい暮らしを送っている家族のためにひっそりと身を引いたお父さん、という側面を強調してあったけど、本来は父世代のびみょーな三角関係というか、そっちがメインのような。子ども向きにアレンジしてあったんだな。もしくは、私が幼くて男女の側面まで読み取れなかったか。(年齢を考えると、読み取れてたらそっちの方が怖いが)
「漱石も絶賛」ってのにびっくり。
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