ああ、カモカのおっちゃんかー
前作とはがらがらがらっと傾向が違うNHK朝の連ドラ。こんなにわかりやすく大阪色を打ち出してて、関東でのウケはどうなんだろう? とよけいなことが気になります。東京では「探偵ナイトスクープ」がウケないというし。
大人時代と子ども時代を行ったり来たりする構成は「おもいでぽろぽろ」っぽい?
今回の連ドラ見てて懐かしいなあと思うのは、「カモカのおっちゃんがモデルなのかー」ってことです。田辺聖子さんと言えば、そりゃもちろん小説が主なのでしょうが、私はどうしても文春だったかに連載していたエッセイのシリーズの刷り込みが大きくて。学生のころたまたま古本屋で一冊買って、田辺さんのバランスのとれた感覚にびっくりしたものです。
当時はまだ若くてとんがってた時期なんで(今でも十分大人げない人ですが)、女子はなぜこうも不自由なんだっと歯ぎしりすることが多く、ついフェミな本などに手を出したりしてたのですが、そんな中、田辺さんのエッセイで出会った男女観は力むところがなくすとんと腑に落ちて、しんどいのは女だけじゃないんだなーと気づかされました。それから男性の書いたエッセイなんかもよく読むようになった気が。
あのエッセイのバランス感覚の源がカモカのおっちゃんによるところ大だったなあと、連ドラチラ見しながら懐かしく思います。
いろいろありながらも人生のよいパートナーであったカモカのおっちゃんを見送った田辺さんは、どんな気持ちでこのドラマを見ておられるのだろう。
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