« メーラー、ぶっ飛ぶ | Main | わたくしの知らない世界 »

2007.01.07

初詣でに行っていない

 行ったり来たりはしていたものの、三が日の間神社の類に足を踏み入れていないことに気がつきました。特に信心深くもない私ですが、気がついてしまうと気になるもので、今さらながら太宰府天満宮に出かけてきました。
 もっとも、本来の目的が初詣でではないあたりが罰当たり。今九州国立博物館でやっている「プライスコレクション『若冲と江戸絵画』」を見に行くついでにお参りもしちゃおうというお手軽な考えなのです。
 伊藤若冲の絵は三~四年くらい前、NHKbsの日本画に関するドキュメンタリーのシリーズで初めて見ました。日本画のことはさっぱり(というか、絵画全般に無知)の私なので、若冲のどこが斬新とか当時の画風とどう違うとかはまるっきりわからなかったんですが、やたらと密度の高い絵に「へぇえー」と思わされまして。その後CMで有名になったモザイクみたいな書き方の、白い象がいる巨大な絵、あれもだだっ広い紙にひたすら四角を書き連ねていく根気というか、「この書き方っておもしろくね?」みたいな集中力に「すげー」とあきれるばかり。今回の展示にはそのモザイク絵も含まれているというので、四角みっしりの生絵を見ようと太宰府まで出かけました。
 一月ももう一週間経つし、と呑気な気持ちで大宰府の駅に降りたら、意外と人出が多い。どうも鷽替神事の日だったようです、物知らず。閑散とした初詣でも物悲しいので賑わってるのはいいんですが、週末の天神以上の混みっぷりにさすが受験の神様、シーズン到来って感じだなーと。
 幸いお天気もよく、やたらと長いエスカレーターを越えて九州国立博物館に着いたのが二時過ぎ。ゆったりだらだら展示物を観賞して二時間くらいだろうから無難な時間です。若冲の絵は思ったより少なくて20点くらいでしょうか、どの絵の前も露骨に人が多いです(笑)。この時代の人たちって、どうして鳥の羽を細かく細かく書くのに命懸けてるんでしょう。あの虹色のてかりまで丁寧に書き込んでるものが多い。その割りに、犬とかけっこういい加減です。寅が微妙に変なのは、身近に手本がないから納得ですが、なんで犬がああなのか。
 若冲の絵で好きだなーと思ったのは、有名な細かい系の絵よりも思いきり脱力系の墨一色で描かれた屏風でした。ひょうきんで軽い雰囲気があるのがいいです。あの大量四角のモザイク屏風の方は、手法はともかく対象となった動物の方にはあんまり愛がない感じ。同じ手法で描かれた鳥の屏風の方が楽しく描き込んだ感がありました。
 だらだらゆっくり見て回り、結構疲れたんですが、せっかく来たからと欲張って四階の常設展示室の方も見てみることに。
 ここがっ。火焔土器とか銅鏡とか遮光器土偶とか、教科書で見たあれとかこれの、レプリカじゃない本物が満載の恐ろしい空間でした。ああいうものがてんこ盛りに展示されていると頭の中が伝奇小説モードになって、ここに収蔵されているあれとかこれとかの中に実は太古から続く闇の一族の神器が含まれていて、宵に紛れて彼らが暗躍…なんて安い物語が展開してしまいます。なんたって日本一の怨霊がおわすだけに、圧倒される古代史パワーに満ちた場所。(それだけじゃないですが)
 残念ながら堪能するほどの時間と体力は残っておらず、閉館ちょい前に出て、太宰府でお参りし、梅枝餠を食べて帰りました。(あれだけ梅枝餠屋がみっしりあるのに、行列ができるとことできないとこがあるのは、あれはみんな何かで調べてきているのか?)
 いいな、九州国立博物館。もう少し近いと見に行きやすいのにな。<ちょーワガママ。

|

« メーラー、ぶっ飛ぶ | Main | わたくしの知らない世界 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

いーな、行きたいな。
新生児連れて行くのに躊躇してしまう……

Posted by: luna | 2007.02.26 at 07:33 AM

ほんとによかったので、事情が許せば行ってみてください!と言いたいとこなんですが。
けっこう歩きますし、赤ん坊連れだとちとつらいかもしれないですね。残念です...。

Posted by: きいろ | 2007.03.04 at 02:08 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7367/13587289

Listed below are links to weblogs that reference 初詣でに行っていない:

« メーラー、ぶっ飛ぶ | Main | わたくしの知らない世界 »