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2007.03.02

げーじゅつ家ってめんどうね。

 月曜の夏目漱石の「虞美人草」以降、BShiの芸術家の恋(?)特集を見続けましたが、最初のほどおもしろいものには出会えませんでした。私的におもしろいものなんて、世間が求めてるものとは大きく食い違ってそうだけど。
 火曜日の堀口大学さんともしかしたらマリー・ローランサンの秘めた恋を題材にした回は、恋はさておき明治から大正時代にこんなモダンな人生を送った日本人がいるなんて! という驚きというか、それを驚く私の無知っぷりを噛みしめることになって、その点はおもしろかったですけど。だって、エコール・ド・パリとかって時代にどっぷりヨーロッパに暮らして、マリー・ローランサンから絵を習ったなんて話を聞くと、百年という時間の遠近感が狂ってきます。近くて遠い大正時代。そして、本物に接して暮らした人の筋金入りのモダンぶり。感性の洋風な繊細ぶり。こういう人が日本にいたのねえ、この時代に、とため息をつきました。
 翌日の池田満寿夫の四度の恋についての話ですが、この人は凡人の感覚からはズレたところで純粋な人だったのだなーと。池田満寿夫という芸術家が世の注目を集めたころ私は子どもだったので、えろい絵とえろい話を書く前衛な人という印象だったのです。なので、私からは遠い世界の人であるという認識。それは今でも変わらないし、この番組で改めて作品(小説じゃないほうの)を見たけど好みじゃないなあと思ったんで、今後もそのままでしょう。でも、さすがにもう子どもじゃない、どころか、ええおばはんになったので、えろい絵描き(あるいは字書き)=真性すけべいとは限らないってことくらいはわかるようになりました。
 最後の奥さんに宛てたラブレターとか、聞かされるほうがかゆくてごろごろ転がり回りたくなるような、ちょーらぶらぶっぷり。その前の三人とも、いい加減なおつき合いってわけじゃなさげでしたが、最後の奥さんは別格というか。
 いずれにしても、本物のげーじゅつ家って人たちは、凡人から見たら極端な人たちです。感覚が特出して振り切れてます。こういう人たちの相手は、それに見合う感性の持ち主か、徹底して献身的な人か、いずれにせよ選ばれた人たちじゃなきゃ無理、って気がしました。
 ぼんやり生きることができる凡人もまた、しあわせな生き方だと思う私です。

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