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2007.04.29

「おおきく振りかぶって」を読む

おおきく振りかぶって (1)
 この春に始まったアニメをちらと見て興味を持った相方が、知り合いから「おおきく振りかぶって」の原作を借りてきた。ので、読む。
 ふつーに野球マンガとしておもしろい。私は水島野球マンガで育ったので、試合がきちんと組み立てられていくところに引きずられやすい。なぜこのとき、こういう展開になるのか、こういう判断をするのか、ざっくりしたところが水島マンガには盛り込まれていて、ライバルの心情対決的だったり魔球勝負だったりしたそれまでの野球マンガにはあんまり興味がなかった私に、現実にプレイする野球の醍醐味を教えてくれた。(そのおかげでプロ野球も楽しめるようになり、ホークスの応援もできるのである)
 「おおきく振りかぶって」は、その辺がさらに掘り下げられていて、チームの構成や練習の効果、試合での駆け引きが細かく描写されている。(どのくらい「あり得る」ものなのかは、運動無知の私にはわかんないけど)その上に、一つのチームが「チーム」になっていく過程のドラマが乗っている。そりゃ、おもしろいわな。
 この野球マンガが新鮮なのは、ピッチャー三橋くんのキャラ造形にもあると思う。気の弱いピッチャーという役回りは今までもなかったわけじゃないけど、三橋くんは気の弱さというか、一種の卑屈さが今まで見たことないくらいきつい。でも、野球がほんとに好きで実はすごい素直、という野球物主人公のポイントも備えている。キャラの性格が細かく書き分けられているのは、やっぱり作者が女性だからかもしれん。田島くんみたいな、単純運動バカ(でもいいやつ)がちゃんと入ってるのもいい感じ。

 単純に野球マンガとしておもしろくできているがゆえに、801因子のない私はなぜここに801的解釈が持ち込まれるのがよくわかんない。ふつーの友情、チームメイトのつながりじゃなんでだめなの?(ぶっちゃけ、「おお振り」人気のうわさは最初801系から流れてきたため、「おお振り」にはなんとなく疎遠な気分でいたところがある)
 男同士の友情というか、同志感覚というものを、そのまま受け取って「いいなー」と思うシンプルさが、女ヲ的にはマイナーな楽しみ方になってるようで、なんとなく肩身が狭い。

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