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2007.05.20

「邪眼は月輪に飛ぶ」、読了

邪眼は月輪に飛ぶ

 藤田和日郎は、たぶん一つの物語しか書けない。
 何を書いてもそこから離れることができない。
 新作を読んでもうっすらと感じるそれは、「なあんだ、また同じ話?」という印象を読者に与えるかもしれない。
 でも、それでいいと思う。藤田和日郎が書くたった一つの物語は、たぶん最強の「少年マンガ」だから。愚直なまでに光を信じ、それを貫き通す、前向きの意志に満ちた物語だから。
 今回の話は成年マンガ誌の連載じゃないかと言われるだろう。確かに少年は出てこない。出てくるのはちょっと偏屈なじいさん、年頃の娘さん、米軍の軍人に情報局のインテリ。だけど、彼らの織りなす雰囲気は、やっぱり少年マンガのもの。じいさんと軍人さんが次第に信頼関係を築いていく様はいつもの藤田節で、読んでて「これこれ!」って気持ちになる。
 大いなるマンネリズム。
 それでいいじゃない。私はいつでも藤田和日郎のマンガを待っている。熱く突き進む男たちと強い意志を失わない女たちの物語を。

 でも、ミネルヴァちゃんのケータイクリーナーってのはどーかと思うの。

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