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2007.05.23

「ミトン」、見ました

ミトン

 「チェブラーシカ」のかわいい物悲しさが好きなので、同じ監督の「ミトン」を借りてみました。犬だし!
 あ。考えてみたら、「イヌゴエ」と「ミトン」両方とも犬ものだ。
 「ミトン」はだいたい10分くらいの短編なので、他に二本短編が入ってました。「ママ」と「レター」、これもそれぞれ10分くらい。なんですが。
 「チェブラーシカ」を見た人は、あのかわいいだけじゃない不思議な空気感というものをわかっていただけると思うのですが、「ミトン」の三本もやっぱりああいうテイストというか、もっとびみょーな味わいの作品でした。かわいいでもなく、ほのぼのでもなく、切々でもなく。アメリカのアニメのノー天気さとはほど遠く、イギリスの子ども向き番組のシニカルさとも違う、独特の雰囲気。これが監督の持ち味なのか、ソ連もしくはロシアもしくはヨーロッパの北の方の人々の感覚なのか、あっち方面の文学や映像作品に無知な私にはわかりません。
 「ミトン」はそれでも比較的普通の子ども向きアニメという感じがします。人形のかわいらしさと話の題材がストレートに合ってますし。この話に出てくるお母さんが、いわゆる典型的な「やさしいお母さん」像になってないのがちょっと変化球だけど。(最初出てきたとき、家庭教師か何かかと思った)
 でも。「ママ」に出てくるママ人形の造形は、あれはなんなんでしょう。きれいはきれいです。美形ママ。だけど肌の色が青いのー。話も「子どもが寝入った隙に買い物に出かけたママ。留守中に目覚めた子どものちょっぴりスリルな体験。一方ママは、混みあった店に足止めされて」みたいな内容なんだけど、これも笑う内容でもなくハラハラするというほどでもなく、なんちゅーか。ソ連のお店の対応ってこんなもんなんでしょうか、という苦笑いつき。
 「レター」は海軍の軍人か船乗りのパパの留守を守るママと息子は、パパからの手紙を楽しみに待つ日々。でも、ある日パパからの手紙が途絶えてしまい、ママはすっかり落ち込んでしまいました、という内容。このママの落ち込みっぷりがすごい。何もかもが手につかなくなり、ついには子どもが待てど暮せど家に帰ってこないという事態にまで。それほどパパが大好きなママ、ということなんでしょうが。このママと二人暮らしの息子はたくましく育つことでしょう…。
 セリフはほとんどなく、したがって字幕もなく、ニュアンスでしかわからない部分も多々ある分、いろんな「もゃあぁー」感がある三本でした。

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