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2007.06.17

あっさりだ

 昨日の深夜、突然「猿の惑星」(古いほうです)をやってて、「うわー、いまどき『猿の惑星』かー。なつかしー」と斜め見をしていたのですが、これって今日やったティム・バートン版「猿の惑星」の前降りだったのかしら。深夜映画は地方局がラインナップを決めてるみたいだから、何とも言えないけど。
 旧版「猿の惑星」は、当時としては信じがたいハイレベルの猿メーキャップと出だしの突拍子のなさからは想像できない深遠な物語で公開当時話題になっただけに、今となってはネタバレしきっていて、新視聴者が感動するかどうかわかりません。ヒネリ馴れした向きにはストレートに感じるかもしれないし。(それにしても、今出てるDVDのパッケージ、どうよ。ネタバレしてるからってばらし過ぎじゃないの?)
 見てるとこのころに書かれたSFの、ディストピア物とか第二次大戦意識物の作風を鮮明に思い出します。こういうテイストの作品が多かった時期があったなあ。ある日信じていた何かが180度回転、自分の立脚点が崩壊する、みたいな。日本人で戦争中に思春期だった世代にとっては、それは実体験そのものだったでしょうから、話は架空でも中に流れてる感覚はリアルで、読んでる方はどうにもむずむずした不安感を感じたものでした。残念ながら今読むには道具立てが古くて、今初読しようという向きには読みづらく感じる作品が多いのが残念です。
 SFちゅーても、時代の空気を露骨に反映するわけで、完全に時代と切り離されたものを書くのはむずかしい。それにチャレンジしていたという星新一先生はえらい苦労をされていたでしょう。

 ところで原本がアレだっただけに、ティム・バートン版「猿の惑星」もオチにちょっとした衝撃を入れようと画策したようなんですが、あの猿の銅像の意味については公開当時いろいろと論議を呼んだようですね。私もちょっとネットで検索してみたのですが、ざっくり解釈A・解釈Bを上げて「どっちだと思いますか?」投票をしていたところがありました。なーるーほーどー。
 というわけで、相方に「どっちだと思う?」とそのサイトを見せたところ、「あれは意味ないだろ」と一蹴されました。物語の途中であのオチにつながる前振りが一切ないので、「単になんかそれっぽいオチをつけたほうがよくね? と思ったときに、ふと思いついた『絵』を『いいじゃん、いいじゃん』と入れただけなんじゃないの?」だそうです。
 あっさりだ。
 まあ、でも、そんな感じかなって気もしますけど。猿のメイクはすごかったです。

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