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2008.01.02

「死都日本」、読了

死都日本 (講談社ノベルス イO- 1)

 年越しで読んでいたのは分厚い新書本でした。新書は紙がめくりにくくて厚い本ほど読みにくいのが難。移動の荷物にもなるし、通勤の友には向かないのでこの休みのうちになんとか読んでしまいたい。
 と根を詰めて、一気に読み上げてしまいました。しかし、正月早々なんちゅー縁起の悪い内容の本。なんたって霧島山系で尋常じゃない大規模火山噴火が起きて、南九州はほぼ壊滅、舞い上がった火山灰で日本全土がしだいに使い物にならない土地になっていくという話ですから、九州在住者としては心境としてかなりリアルな災害小説です。いざ噴火が始まったら情け容赦なく人が死ぬ死ぬ、名前の出てきたキャラでも手加減なくさよーならになっていくので気が抜けません。キャラ立ちで読ませるタイプの小説ではないので、感情移入過多にもならないから死なれるとへこむってこともないですが、あまりの人死にのさっぱりぶりに「もしかして、この主人公っぽい人も死んじゃうのでは?」と途中かなり心配しました。いや、心配するほど思い入れもないんですが、一応読者として視点軸を置いてるキャラに消えられると読みにくくなっちゃうんで。
 全体に「大規模噴火ちゅーのは、報道なんかで語られるような甘いもんじゃおまへんで」という啓蒙的な切り口がメインで、「物語」としてはちと弱い感じ。でも、私の知らない世界を知るという点ではなかなか興味深いというかおもしろい内容でした。やっぱ、天然自然に起きることは人間にはどうにもでけまへん。大自然の驚異の前には、人間は無力。降り掛かる火の粉の下におとなしく消えていくしかないのだなー、と正月早々粛々とした気分になりました。
 帰省からの帰り道も「この辺りも南九州で大規模噴火が起きたらほぼ死滅なんだなー」「火砕流とか発生したとたんにほぼ死に決定だよなー」とか、縁起でもない気分になりながら景色を眺めていたり。

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