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2009.01.31

揃えてどーする? と思うけど

 デアゴスティーニ ではないけれど、今、定期的に買おうかどうしようか、迷ってるものがあります。
 週刊だったら無理だけど、一ヶ月に一セットだからその気になればなんとかなるんです。
 「500色の色えんぴつ」ってやつです。フェリシモで六月から売るんだそうです。
 家にあるのが24色、その20倍以上! てゆーか、色えんぴつでそんなに細かな色の違いが出るのか? グラデーションするように並べたら、隣り合う色の差がほとんどわかんなかったりしないか?
 とか、謎は深まるばかり。そして、冷静に考えて24色の色えんぴつ20箱分ってけっこうかさばらないか? 毎月払う額はともかく、全部揃えた場合の金額だってすごいよ?
 そもそも、それで何すんだよ>自分。絵を描くのか、絵を!
 と自問し始めれば尽きないのですが。しかし。500色の色えんぴつ! というその響きだけでなんかこー。物欲をそそられると言うか。揃えたらやっぱりきれいだろうなーと思っちゃうわけです。四月までに申し込めば、300円割り引きだし!<「!」で自分に勢いつけるなよ…。
 春までだらだら悩みそうです。

 そういえば、と思い、ググってみたら、デアゴスティーニのタイタニック、ちゃんと完結したんですね。全部組み立てた人がいました。一部、ペーパークラフトでがっかりしたそうです。総重量対応?>一部紙。

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2009.01.30

おうちがどんどん遠くなる

 この不況のせいで派遣もたいへんですが(今の職場がいつまで持つか、薄氷を踏む思い)、正社員もたいへんです。職場のマンパワーは減り気味だし、不景気で商売は困難になる一方だし、薄給で不安定な身の上(=派遣)はつらいなあと思う反面、逃げようもなく背負う荷物が多くなる正社員もしんどいよなと、隣りの芝生が青々とは見えない今日この頃です。
 私はたまたま、派遣先が結構大手さんばかりで、福利厚生とかもしっかりしてる割合恵まれた職場を見てきました。だからたいへんと言っても中小だったらこんなんじゃ済まないぞ、というレベルじゃあるんだけど、人間よそ様に比べたらうちなんか、という気持ちだけでがんばれるというものでもなく。今しんどい自分は現実ではあるわけで。だから、ときどき定時を過ぎたロッカールームで女性社員の方がぼー然と座り込んでいるのを見ても、「きっついんだろうなあ…」と素直に思います。
 しかし時折、30代半ばくらいの独身の方が「結婚したいなあ」と本気なのか冗談なのかわからない口調で雑談しているのを聞くと、「それはむずかしいよな」と心の中でつぶやいてしまいます。だって、この状況で「結婚したい」ってのは、「結婚して仕事辞めたい」を意味してるはず。つまり専業主婦か、やってもパートアルバイトレベルの仕事量の生活をしたいと言ってるのだろうなと解釈できるわけで、でも、その方くらいの年までこのクラスの会社で働いていると女性でもそこそこの給料をもらっているはずなのです。(とはいえ残念ながら、同世代男性と同給料というわけではなさそげ)実際、中堅クラスの女性正社員の方々はいいものを身につけておられますし。(そして、そのくらいのお給料をもらっても当然だと思う。大手の会社に長年勤めてても女性は薄給ってのならやってらんない)
 そういう経済レベルを、ダンナの稼ぎ単独で維持できる、なんてクラスの男、今どきそう簡単には捕まらんて。
 年を取ればなおさら。年齢に見合う独身男そのものの数が減るし、言いたくないが、向こう様はより若い娘希望だったりするし。
 かといって、人間、一度上げた経済レベルを下げるのはなかなか困難です。覚悟してないとストレスになるものだし、てゆーか、結婚するとそうなりそうだから踏み切れないという人も多いご時世なわけで。専業主婦の気楽さ(実際にはそんなに気楽でもなかったりするのだが)と経済を引き換えにするか、やっぱ共働きのままで行くか、選択肢としてはその辺に落ち着いてしまうのが現実ってもんじゃないでしょうか。
 それ以前の問題として、経済的におっけーというのと、人生のパートナーとしておっけーというのは全く別の話だったりもするしなあ。
 当分回復の目処も立たない不況のまっただ中、男性も女性も正社員も派遣も結婚はますます遠くなる感じ。<派遣は派遣というだけで遠い…。
 まー、結婚もそんなにいいもんか? っつーと、それはそれでギモンだったりしますけど(笑)。

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2009.01.29

いいなあ、東京

 今となっては町の規模や利便性など地元は地元で住みやすくていいと思ってるんですが、美術展や展示会の類いが圧倒的に多い点では未だに「東京いいなー」と思ってしまいます。音楽関係のイベントはなかなかチケットが取れるもんじゃなかったりするのでなんですが、長期でやってる展示物の場合はなんとか見られる可能性あるし。上野なんか、行けばだいたい「これ見たいなー」と思える催し物をやってる。そして、そういうのに限って、地方都市には絶対来ないちょいマニアックな題材だったりするのです。
 首都圏の人口の集中あってのマイナー企画なんだろうな…。うちのあたりでやっても、ペイするほどの集客は見込めまい。それはわかってるけども。
 で、今いいなあと思ってるのは「テオ・ヤンセン展」です。しばらく前にTVの特集で風力で歩く多足の動物チックな造形物を見て、「なんだこれー?」と思いまして。動きがなんとも生き物くさくて、でも足の多さとか質感とかが昆虫っぽいというか、あまりナマっぽくなくて、その違和感がびみょーに気持ち悪い。気持ち悪いというのは言い過ぎかもしれないけど、程よい異質感が背中をぞわぞわさせるのです。
 見たことがない方のために。南アフリカでやっていたというBMWのCMです↓。

 さすがに巨大なやつは展示だけみたいですが、小さめのモデルはデモンストレーションをやってくれる模様。あの感じが直に見られるなんていいなあ…。展示も、実物がどのくらいか、見られたらそれはそれでおもしろそう。
 四月までやってるけど、これ見るためだけに東京行けるほどゆーふくでもないしなー。

 そう言えば、国立西洋美術館がル・コルビジェの設計だと今更知りました。(てゆーか、コルビジェをちゃんと意識したのが極最近なんだが)こないだ通りかかったときモダンな建物だなーと思ったけど、それなら中も見てみたかったなあ。フェルメールだけじゃなく「ハンマースホイ展」も見ればよかったかも。<時間的に無理。
 次回上京したときに何か見たい展示会をやってるといいなあ。

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2009.01.27

VQ1015でゆうぐれのしゃしん

 だんだん日が長くなってきて、帰宅時も真っ暗ではなくなってきました。
 暗いのにヨワいVQ1015は通勤時にはまるで出番がなかったのですが、このくらいの明るさがあればどうにか、と思い試し撮り。

20090127_sky1

 …うむ。まさに「どうにか」。
 しかしあっという間に日が暮れて、すぐにのろいの写真化してしまうのであった。

20090127_sky2

 実は昔、この場所でいわくつきの事件があってな…。<ないない。

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2009.01.26

そこにルールがあるかぎり

 今月の「本の雑誌」で紹介されていたのがこの本↓。

そこにシワがあるから──エクストリーム・アイロニング奮闘記

 何してるのかわからないと意味不明なので、あえてでかい写真で。
 見た通り、山でジャンプしながらアイロンがけしている。極限のアウトドア環境でいかに美しくアイロンがけをするかを競う「エクストリーム・アイロニング」という競技なんだそうである。去年はドイツで第一回の世界大会が行われたという。
 へえー。へえー。へえー。
 エアギターとかエア新書とか、こんなのもありかよ? と思ったものはたくさんありますが(エア新書はちとマイナーか)、これはなんというか、アウトドアとアイロンがけというあまりの異種競技な組み合わせに唖然。こんな組み合わせ、いったい誰が思いついたんだろう。(十年ほど前にイギリスで、らしい。イギリスというあたりがミソな感じ)
 しかもこの本、早川なんてシブい出版社が出してるだけあって(?)、けしてイロものとしててはなく、真摯に競技に取り組んでいる著者の姿に打たれ、「エクストリーム・アイロニング」が単なるお笑いの種のように扱われず正しく普及することを祈ってしまうくらいの熱い内容らしい。
 確かに、そもそもアイロンが重いものだから、興味半分で半端にやろうとしたらケガすること確実。それなりに鍛錬しないと行けないようなアウトドアな場所でやるとなれば、さらに危険度アップ。エアギターのように「ちょっと試しに」宴会芸気分で手を出せるもんじゃない。本気でジョークを極めるつもりでないとやれなさそう。
 この本の著者がやっている「エクストリーム・アイロニング」の日本公式ページには「エクストリームアイロニングは危険です。むやみに真似したりすると大きな怪我に繋がります。我々は鍛えているからこそ出来るのです。むやみに真似はしないようお願いします」と書かれているけど、ほんとにそうでしょう。だって、アイロン投げたりしてるもん。
 私のように日々のアイロンがけすら手抜きまっしぐらの人間は、アウトドア環境ではなく普通のお家でちゃんとアイロンをかけることから始めなければならないですが(涙)。

 ちなみに「エア新書」はこれ↓。

エア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)

 例によって「デイリーポータルZ」の記事で知りました。こんなん簡単にできるじゃん! と思ってしまいますが、見せて人に「ありそげ」と言わせるものを作るとなるとむずかしそう。外から見ていかにアホらしそうであっても、本気で取り組んだら何でもたいへんなのよね…。
 「エア新書」は作れるサイトがあるので、いいネタがあったらチャレンジしてみてください。

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2009.01.25

「ザ・ムーン」、見ました。

 ジョージ秋山のマンガじゃありません(笑)。
 NASAが秘蔵してきたフィルム初公開分を含むアポロ計画のドキュメンタリー映画、「ザ・ムーン」です。
 アポロに関する映像は、それはもういろんなものを見てきました。そして、見るたびに「なんてかっこいいんだろう!(主にロケット、周辺機械、打ち上げシーン含む)」「なんて荘厳なんだろう」「どうしてこんなに泣きたくなるんだろう」とバカの一つ覚えのように何度も何度も思ってきました。
 私はアポロ計画のリアルタイム体験者にはなれませんでした。でも、アポロに胸躍らせてきた先輩世代の興奮と熱狂と、なんと言うんだろう、生涯消えぬ憧れのような気持ちをシャワーのように浴びてきた気がします。おかげで小学生のとき、将来なりたいものという作文に「宇宙飛行士!」と書いて娘を女らしく育てたかった母を大きく落胆させ、現実の見えないドリーマーっぷりを心配されもしました。(同級生の女の子たちは年相応のリアリストで、先生とか看護婦(当時)とか手の届きそうな職業を書いていた)
 さして時間の経たないうちに、自分の才能のなさというか凡人ぶりを悟ったので、夢は早々に大きな夢のまま終わりましたが。
 けど、心の中の「遠くへ。もっと遠くへ。この足の立つ地表を離れた、遥か彼方を知りたい」という焦燥感みたいなものは、ずっとずっとくすぶり続けていたように思います。それが思春期の心境ってものかもしれませんが。
 その後、不況とか公害とか温暖化とか、いろんな厄介ごとが人間に降り掛かってきて、「科学」は失墜しました。今じゃあ私が子どものころにぴかぴかと光り輝いていたこの言葉は、場合によっては諸悪の根源みたいな扱われようです。なんだかすごく悲しい。
 科学は万能ではなく、「いいも悪いもリモコン次第」であり、様々な分野で人の手に余る問題を生み出し続けてます。それは私も知ってる。でも、その両面性を知った上で、あの世界にいる人たちは夢に届く力として使っていきたいと思ってるんじゃないかな。いや、もっと生臭い事情や野心でやってる人もいるだろうけどさ。
 遠くへ。もっと遠くへ。マクロの世界でも、ミクロの世界でも。可視の世界でも、不可視の世界でも。行ったことのない場所へ、見たことのない世界へ。そういう衝動が失われたら、人間って人間じゃなくなる気がするんですよ。いつかその座を別の何かに譲るまで、科学はそういう衝動の推進力であり続けるだろうと、恐ろしく文化系の脳しか持たん私は信じてるわけです。

 宇宙から見た地球は「美しい」という言葉が陳腐なくらいに美しい。距離が掴めない黒い広がりは、だからこそとんでもなく広くて遠い。そして、ぽかんと浮かぶ月の質感。
 これを見るたび、私はおろかだった子ども時代に一気に戻れる。説明とか条件とかこちゃこちゃした事情とか、そんなもんはいらんのです。

 と、ウルトラポエム(笑)なことを書かせるくらい、この映画の映像には力がありました。
 また、公園であの夜空を見たいな。まるで宇宙に放り出されたみたいに、月の遠さが感覚として感じ取れた夜空を。

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2009.01.24

本気で降るよ

 なんか雪がまぢ降りになってきました。
 暗いところは苦手なVQ1015としては限界な時間帯にもう一度動画撮影。画面、かなり暗く見えますが、まだそんなに日暮れてない。

 雰囲気が昔の八ミリビデオみたいになると聞いていましたが、周辺減光のおかげで確かにそんな感じ。「カタカタカタカタ」という音を入れてやりたいです。(マイクなぞついていないので、ムーピーは当然無音)

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雪が降ってきたよ

 今年初の本格昼間雪。
 VQ1015の動画機能を初めて使ってみました。ユルい撮れっぷりもトイカメラならではの味わいかも。

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2009.01.23

そぼくなぎもん

 「せめてこれだけ」で疑問を提示しましたので、@nifty投票を使ってアンケートを募ってみる。期間は一か月くらい?
 読んだのはオリジナル翻訳でも子ども向き短縮版でもおっけーです。

 一度に六設問しか作れないんだとか。ぶーぶー。
 二作組み合わせ用をもう一つ作りました。

 が、いったん削除。

 回答しないと集計状態が見られない模様。こっちに選択肢がない人はつまらないと思うので、新たに「上記アンケートで回答済み」を追加しました↓。すみませんが、二作読みましたで回答してくださった方はもう一回ぽちっていただけますか?

 しばらく記事の一番上に置いてみます。

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2009.01.23

せめてこれだけ

 「ファウンデーション」の映画化の話のときにもなにげに「SF者のくせにちゃんと見る機会のないまま来てしまったなあ…」なんて書きましたが、私の世代ではあるジャンルにハマると、そのジャンルの基礎知識くらいは身につけておかねばという気持ちが何となくあったように思います。SFを読み始めたからには、スペース・オペラや時間ものや超能力ものや、その他、著名作家の代表作と呼ばれているもの「くらいは」読んでおかないとと思い、「SFマガジン」などで取り上げられる過去の名作のタイトルを憶えては図書館や書店で探したものです。
 コナン・ドイルの「ロストワールド」とか。クラーク・アシモフ・ハインラインといった御三家の作品、日本なら星・筒井・小松あたりは一通りさらっておかねば、とか。
 同行の士というか、ファンサークルなどで先輩方といろんな話をするにあたり、そのくらいはやっとかないとなー、みたいな、使命感というか義務感というか、そういうものがありました。「義務感」なんて書くといやいややってるみたいだけど、そうやって自分の中に蓄積ができていくのがうれしかったもんです。それに、古典の知識が身につくと、その後に描かれた作品がなぜこういう風になっていくのか、みたいなことがうっすらわかったりして、本を読むのがさらにおもしろくなる。「ああ、これってあれの影響下にあるからこんなふうになるのね!」と一人納得してみたり。
 もちろん、昔の作品なだけに読んでも今となってはちょっとなー、と感じるものもありはするけど、それはそれで「昔はこうだったのか」と当時感覚を知る歴史の資料っぽく読んでたところがあります。この過去あって今があるのを実感、みたいな。その時代じゃないと書けないものってのもあるし。
 そんなこんなでジャンルの古典で未読・未見のものがあるのがなんとなく後ろめたかったりします。「ああ、あれを知っていれば、これはもっとおもしろく読めた(見られた)のかもしれん」「もっと早く、これを読んでおきさえすれば…」と悔やむこともよくあります。

 でも、今はそういう、ジャンル教養として過去作を押さえておく、みたいなのはすっかり流行らなくなっちゃったんだなーとつくづく思います。それなりに歳月が重なって、押さえようにも数が膨大という現実もあるんだけど。でも、だからと言って私みたいに「読めてなくて残念」みたいな感覚もないようだし、ファン気質そのものが変わっちゃったんだろうなと。

 なんてことを改めて思ったのは、職場の同僚と話をしてて彼女が「赤毛のアン」も「若草物語」も「あしながおじさん」も読んだことがないと知ったからです。どころか、あらすじもまったく知らないらしい。文学部出身らしいのだが。マンガ好きなんだが。本も読まない質ではないようなのだが。うーむ…。
 最早少女小説の古典なんてものも華麗にスルーな時代なんですね。私のように少年文化に偏った子ども時代を送っていても、この三作は子ども用にリライトしたものくらいは読んだものだが。いっそ百年前の外国の女の子の暮らしっぷりなんてのは時代物として楽しめそうなんだけど。(実際、私は子どものころ、「あしながおじさん」を読んで大学生活にいたく憧れた。現代日本でジュディのような女子大生活は無理なんだが)
 てゆーか、今の女性向きの各種の物語って遠い遠い祖先としてこの三作の影響を含んだものが結構あるんじゃないかと思うんだが。基礎知識として知ってた方が何かとおもしろい気がするんだが。(今、wikiの「あしながおじさん」の項目を読んだら、アニメの最終回を見た視聴者からスタッフに「結末が『キャンディ・キャンディ』と同じでがっかりした。パクリじゃないのか」という手紙が来た、という一文があってとほほ。だから、基礎知識はあった方がよいのでは…)
 この分だと男の子も「宝島」や「十五少年漂流記」や、そういう少年向きの古典小説なんてーものは、もう読まんのでしょうか。

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2009.01.22

VQ1015できたぐにのしゃしん

 うそ。

20090122_sky


 通勤途中に雲の具合がおもしろそうで撮ってみたのだが(<よくぞそんな余裕があったものだ)、逆光&曇り空でこんな写りに。どこの北国の風景だよ?(九州在住者のイメージ)という仕上がりになりました。暗いところが苦手なカメラだとは思っていたが、ここまでとは。
 ちなみに今朝はかなり暖かい方。家で写真を見返してあまりに記憶と違うんで、「夜明け直後のようだ…」と今日の、しかもいつもの通勤路の風景とは思えない気分に。

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2009.01.20

回し者から一言

 今週金曜の午後11時、NHKの「解体新ショー」で空耳についての回の再放送があります。
 これが! 見てびっくり聞いてびっくりというか、自分の耳の(正確には脳の)ずぼらっぷりにあきれるネタなので、未見の方はぜひ見てみていただきたく。初めて見る人はきっと「えええー?」と思うはず。予備知識なしでご覧になることを強くお勧め。

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我が家で悲鳴

 アイザック・アシモフ好きの相方が「やめてぇえー」と情けない悲鳴を上げました。
 「ローランド・エメリッヒが『ファウンデーション』を映画化」! というニュースを見つけたもので。
 邦題「銀河帝国の興亡」と言えばオールドSFファンには知名度&評価の高い古典的名作。海外でも人気があって後進が続編を書いたりしてるから、こういう話も出てくるんだろうけど…。
 しかししかし。エメリッヒというのがなんだかなー。あまり頭のいい映画になりそうじゃないんだもん。<失礼。<でも、私の頭の中ではエメリッヒとマイケル・ベイと言えば、二大アメリカ脳の映画監督。
 本人がメガホンを取るとは限らんのだが。

 てゆーか、これだけ言ってて、実は自分が「銀河帝国」を読んでいないという罠(爆)。

銀河帝国の興亡 1 風雲編 (1) (創元推理文庫 604-1)
 いろいろ出てるが、敢えて古めかしい創元版を。高校のときにこれを読まずにいたために、今まで放置するはめに。

 そう言えば、先日主演兼監督兼脚本を勤めたパトリック・マクグーハンが亡くなったことを根強いファンが悼んでいた「プリズナーNo.6」も未見。というか、さすがにリアルでフォローは厳しい年ですよ。
 私の中では「プリズナーNo.6」は、「謎の円盤UFO」と並んで「SF者のくせにちゃんと見る機会のないまま来てしまったなあ…」感のある映像作品。そして、「謎の円盤UFO」は脳内で「キャプテン・スカーレット」とイメージがごっちゃになっているのだった。なんでだ。<怖げな雰囲気が子供心に共通して見えたのでは。<ちゅーか、どっちもジェリー・アンダーソン系だしね。

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2009.01.19

養老先生…

 最近書店でやたらとネコ写真を見る。ネコ駅長とかのもあるけど、ブログで話題になった子の写真集なども多い。ネットアイドルの写真集って感じ。
 それに比べると、イヌの写真集というのは少ない。いや、なくはない、それなりの数はあるのだけど、ネコのように「ネットで人気が出て一冊の本にまとまりました」というタイプの本はあまり聞かない気がする。
 犬ブログは、もちろん猫ブログとかわらないくらいあって(たぶん)、私もいくつか定期的にチェックしてるのがある。コメント欄の反応も結構あるんで、人気もあると思う。でも、犬ブログから写真集って展開はどうなんだろう? 富士丸は本になったけど、写真集じゃなくブログの文章も含めた本だった。確かに富士丸にも人気はあったけど、ブログ主さんの文章もまた好かれていて、それで本になったという感じがする。
 相方が言っていたのだけど、猫好きはとにかく「猫」が好きだけど、犬好きはまず自分の子が好きらしい。だから、猫好きはよその子の写真集もそれなりに買ってくれるけど、犬好きはどっちかというと自分ちのに興味を注ぐ。マーケットとしての魅力に欠けるというわけ。
 と言われても、私はそれなりによその子も好きだけどな。うちの子自慢な猫好きも多い気もするし。
 でも、書店がああなってるってことは、相方が聞いた話もまんざら嘘でもないっぽい。本当のところはどうなんだろう。

 というような前振りの後に。「うちのまる」という猫本がある。

うちのまる ~養老孟司先生と猫の営業部長

 世間では「バカの壁」の、うちでは「ガメラII」でレギオンを解剖していた(爆)、養老孟司先生の飼い猫のスコティッシュフォールドの写真集です。スコティは妹の家にもいたけどすげー不思議な猫で、この写真集でもやってるけどにょろーっと立ち上がるのだ。他の猫がやらないようなポーズをとる。そして、異様に温厚。何をされてもあまり怒らない。妹の家の子は姪にひげを全部切られたことがあったが、特に抵抗もせずなすがままだったらしい。
 あの猫には極端にビビるアインが、ミギー(猫の名前です)のことは好きだった。そのくらい、性格が穏やかな猫でした。もし猫飼うなら、私もスコティがいいかな、と思う。あと、マンチカン。<足が短い生き物に弱い。

 この「うちのまる」にはオビがついていて、養老先生の一言が載っている。いわく。
 まるを見ていると働く気が失せる。
 ……。
 それ以外の時はまだ働く気がある、養老先生は偉いです。(常に働く気が低のわたくし)

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2009.01.17

VQ1015でいろんなしゃしん

 その筋ではそれなりに有名なトイデジカメ、VQ1015を買って一ヶ月強。もともと取り立てて写真撮るのが好きとかうまいとかって質ではないので、ただ持ち歩いて撮ってるだけってのもあり、これってものは撮れないのである。むーん。だんだん最低限の写真に関する勉強をした方がいいんじゃないかって気がしてきました。

 と言いつつ、撮った写真をいくつか並べてみる。本体は無改造。写真は縮小以外のいじりなしの方針で。(いじるんだったら、ふつーに撮ってトイデジっぽいエフェクトかければいいような気がするんで)
 てきとーに空。
20081226_bill

 いつもこういう青が出てくれればなー、と思うんだけど、天気次第というか。このところ週末は曇りが多いんで、なかなか撮れない。

 散歩中のアイン。
20081227_ein

 ファインダーが役立たずなので、常に当てずっぽうで撮っている。こともあって、本当に撮りたかったものが身切れてたり、どーよ? な構図だったりすること多々。
 被写体確保に時間がかかるので、基本的に動物撮るには向かない。

 最近珍しい日本らしいお家。
20090104_ie

 実は軒先に正月飾りがあって、それがたたずまいとあまりにマッチしてたから撮ったのだが、軒下が暗すぎて目的の品が真っ黒につぶれる始末(爆)。
 でも、異様に古めかしく撮れてるあたり、VQ1015らしい仕上がりなのかも。

 と、並べてみただけだと、ふつーのデジカメとの違いがわかりにくいかもしれないので。なんとなく撮る回数の多い空の写真を、いつも使ってるFinePix31fdで撮ったものも載せてみます。
 まずFinePix31fd↓。
20090117_skyfp

 ファインダーで確認できないんで、VQ1015でそれなりに似たものが撮れたと思われるものがこれ↓。
20090117_vqsky

 どんなもんでしょう? FinePixは600万画素。VQ1015は130万画素という違いもあるので、それだけでもずいぶん仕上がりが変わりそうだけども。

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2009.01.16

ほんとになっちゃったよ、ままん

 以前うわさ話として聞いていた「カウボーイ・ビバップ」の実写映画化、ついにサンライズから正式にアナウンスが出ちゃったよ! キアヌ・リーブスがスパイク役で映画作っちゃうんだってよ!
 …キアヌって、今いくつよ? (笑)
 他の配役は未定だそうですが、思うにエドなんて実写でやれる役なんだろうか? あと、アインがコーギーでなかったら許されん(笑)。

 とか書いたけど、基本的にはあまり期待しない方針で。一応ナベシンさんや信本敬子さんが製作に関わることになってるけど、なにしろ作品より商品作る体質のハリウッド。よりマス受けしそうだと思えば原作など一蹴する改ざんが為されるのは「ドラゴンボール」を見れば一目瞭然なわけで。出来上がった映画が原作など見る影も無いものになるのは最早特に驚くことでもなくなってしまいました。
 トレーラーを見ての感想に、原作物という枠を外せばB級活劇映画としてそこそこ評価できる出来ではないか? ちゅーのがありましたが、それを言うたら原作物である意味ないじゃん!>実写版「ドラゴンボール」。
 ヲチネタとして、実写版「ドラゴンボール」の公開が楽しみで仕方ありません。どのくらい集客するんだか。というか、よくあれを日本で公開する勇気があるな。もしかしたら、ネタとして見る観客が意外といて、興行収益が伸びたり…まではしないか。<本人、まったく行く気なし。あれを見るくらいなら、実写版「ヤッターマン」を見ます。自爆するならとことん砕け散るかどうにもならない不発弾の方が潔いです。「B級活劇としてなら」なんて逃げ道はいりません。

 なんて、自虐まで突っ込むくらい出来はあてにしてないのに…。生コーギーが出たら見に行っちゃいそうです>実写版「カウボーイ・ビバップ」。

 ところで、近々公開予定の春麗主役の「ストリート・ファイター」実写版映画で仲里依紗が春麗の吹き替えを担当するそうですが、私の脳内では仲里依紗の声 = 「時をかける少女」の真琴の突き抜けたバカ娘っぷりが刷り込まれているので、どーしても春麗がイメージできなかったりするのである。

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2009.01.15

自慢? 自慢!

 ネットをうろうろしているといろんな「○○チェック」なるものに遭遇するものですが、その中でも私にもっとも遠そげなものを二つやってみました。
 その一、イオン銀行の「やりくり主婦検定」。もー、「やりくり」とも「主婦」とも生涯親和性を見出せないわけですが(<いや、世間ではいちおー主婦らしいよ)、だからこそのチャレンジ。
 すると。ななな、なんと! 「やりくり主婦三級」という身に余るというかあまりにミスマッチな称号(?)をいただきました。検定証なるものを発行してるらしいので、下に貼ってみますよ↓。




 質問に答えると主婦キャライラストの格好がどんどん変わっていくんですが、帽子と服装と足下がちょー合ってない。やりくりに精を出すとセンスは失われるということでしょうか。

 もう一つは近々バンダイが発売する「女試し。」というケータイゲームみたいなおもちゃの関連サイトでやってる検定で、「アナタのモテ力をリアルにテスト」するらしいですよ! 私に最もなさげな能力ですね!
 ところが。こいつも私のmoteQは100中56で、moteQ56は 日本全国女子中全国ランク1,169,046位なんだとか。
 …1,169,046位なんて、上だか下だかわかんない順位です(笑)。偏差値図がサイトにあったので、そいつを貼ってみる。

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 ちなみにわたくしの格付は「ジショ子」だそうです。以下、該当サイトでのわたくし評。
Rank_06

 あなた、男辞典でしょ?男のことなら何でもわかってるわね。  あなたの中にある男辞書でどんなタイプの男にもたいてい対応できるわ。  彼氏、男友達から道を歩いているおじさんの心までを鷲づかみにできるわ。  でも、柔軟性が足りないから、突然ものすごいタイプの男性が現れた時には、てんぱりまくって変なことをしてしまう可能性大。  イレギュラーなことにも対応できるように、脳内シュミレーションは日々欠かさずに!


きいろさんへの1000人の独身男性からのアドバイス
下ネタが出たらとりあえず恥ずかしいフリを! ←悪かったな、むしろ突っ込んだりして。

 ……。へー。へー。へー。
 すると、私はジショ子という内なる才能を生かすことなく今日に至っちゃったわけね。
 いや、もしかすると、私の中の男脳が回答していただけなのかも。<実は中身は男の疑いあり。

 人には自覚されざるさいのーというものがあるもんだねー。<なにげに自慢?

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2009.01.14

最後まで出るんですか?

 相方がTV見ながら「これ、いいんだけどなー。でも、毎週買うのは無理だよなー」と悲しげに言うので、何かと思えばデアゴスティーニが創刊した「週刊 天体模型 太陽系を作る」でした。
 うお、TVCMに出てくる模型を見ると、確かにかっけー! これは欲しくなっちゃう感じ。でも、創刊号は特別価格で790円だけど、本来のお値段は1,790円。これを週刊で払い続けるのは、オトナでも(オトナだからこそ?)なかなかきびしいでござるよ。しかもこれ、いったいいつまで出続けるんだ?
 調べてみたところ、なんと52巻。いや、この手の本としてはまだ少ない方? 一年で完結するんだし。でも、ということは、この模型を完成させたかったら790 + 1790 * 51 = 92,080円を投資せねばならんということに! ひゃあ、10万円近くかかるのか。これはなかなか大金じゃないですか。この本のシステムって、ある意味、52回分割払いで模型を買ってるってことなんですね。(<本の部分は無価値かよ?)それなりに高いお買い物なんだから、完成品のクオリティを見て買うかどうか決めたいよなあ。てゆーか、これ、大きさどのくらいになるんでしょうか。複雑そげな代物なので、ほこり積んだらかっこわるいし、でも手入れがめんどくさそうです。ケースにでも入れときたい感じ。

 ところで、この手の本のCM見るたびに思うんだけど、こういうのってちゃんと完結してるんでしょうか? 以前全巻揃えるとタイタニックや大和が出来上がるってシリーズがあったけど、日本中にこのタイタニックや大和を完成させた人ってどのくらいいるんだろう…と毎度なぞでしかたありません。
 これもまた調べてみたんだけど、公称ではちゃんと完結させてるらしいです。ただ、創刊当時のように大量に書店配本されるのではなくほとんどが注文分のみ入荷になっていってしまうので、だんだん目につかなくなってしまうんでしょう。確かに、あの手の本がずっと入荷され続けてたら、本屋の棚があれだけで埋まってしまいそうですが。
 そういえば、タイタニックは創刊当時、完成まで作ってみますという趣旨のブロクがあったけど、あの人初志貫徹したのかなあ。

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2009.01.13

まともに考えようよ…

 いろんな意味でいろんな方面に衝撃を与えた、いわゆる神隠し殺人事件の初公判。裁判員候補の連絡をもらった多くの人が「どうしたら辞退できるのか?」という問い合わせ電話をかけたそうだけど、この公判の裁判所で犯行内容を微にいり細にわたって解説したと聞かされると、裁判員になるのをさらに躊躇する人が増えそうです。だって、マネキンの解体したのとかまで使って手口を再現してみせたとかって話でしょう? 大量の血を見る勇気がひとかけらも無く(自分の血液検査で抜いた注射器の血だけでもキモチ悪くなる)、子どものころすでに医療関係の現場職だけはなれんなと判断した私。ヲタだけに想像力はたくましい質なので、そんな話を聞いたら犯罪について公正に判断なんて心持ちでいられるかというと、それは無理だわと思います。
 世の中、こんな事件ばかりというわけではなく(ばっかりだったらエラい世の中!)、ここまで残酷な話を細々聞かされる可能性は低いのかもしれないけど、それでも強姦殺人事件くらいには当る可能性はありそうで。ぶっちゃけ女性の場合、この手の事件に関しては詳細を聞いたところでどういう理由があろうとも「極刑!」という気分になりゃしないでしょうか。少なくとも、私はなる。まして複数人でだったら、被害者が生きてようと加害者には課すことができる限りの極刑を希望します。
 性犯罪に関しては、軽く考え過ぎてるバカが多すぎる。

 という気持ちをさらに強くする要素も、この神隠し殺人事件にはありました。犯人の動機を聞いて「はあ?」っちゅーか、アキレっちゅーか、本当にバカかと。あのね、身体の一部の接触だけで相手をモノにできる、えろ欲求に依存するほどに奴隷化できるなんて、そんなごつごーのいいことが現実に起きるわけないでしょーがっ! 生身相手の実戦経験もろくに無くて、どの程度のことができると思ったんだろう…。金曜に拉致して月曜までかければ可能だと考えたというこの犯人のバカさ加減に物も言えません。
 AV男優さんなど、その手の業界の人が書いた本の書評を読んだことがありますが(さすがに本体はなかなか買えんわ(笑)、女優さん相手でもその気にさせていい仕事にするにはなみなみならぬ努力と心遣いが必要のようです。思わず仕事を越えて惚れさせてしまうほどのテクニックなんてものは超一流の男優でも簡単には発揮できないわけで、それをド素人が妄想と力技でなんとかなると考えるところがバカ。というか、暴力で手に入れられるのはせいぜい精神的な服従であって(DV受けた人が逃げる気をなくす状態)、そっち本面であんあん言わせてやるわ状態なんてのは夢のまた夢、ド妄想にすぎんでしょう。

 しばらく前になんかのマンガのヒロイン(神様)が主人公より前に別の男と体験済みなのがどーの、というネット騒ぎがあったけど、あれもなんだかなー。目立って騒いでたのはごく一部のバカだと思うけど、「中古より新品」とかそんなことを口にする男なんか、あなたの夢見る清純で無垢な乙女にとっては恋愛対象としては論外ですよ…。男を年収とか外見とかで判断すると、あなた方が見下してるスイーツ(笑)女と同じなのではないかと。
 相手を物としてしか見られないのなら、物を相手にしててくださいよ。ほんと、勘弁してほしいと中古で老いた生身の身分で思っております。

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2009.01.12

VQ1015でそらのしゃしん

 本当はVQ1005(2007年度以前版)の青の、ちょっとハイキーな発色が好きだったりするのだが。VQ1015でも天気によってはそこそこの色が出る模様。
20090112_sky1


 今日が三連休で一番冷えた気がする。雪というか霰っぽいのも降ったり止んだり。
 アインを眠らせ、アインの背中に雪降り積む。
 なので、雲多めの空模様ではあったけど、晴れてる部分の色はまあまあかな。
20090112_sky2


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2009.01.11

「ミス・サイゴン」を見る

 諸般のいきさつにより、博多座で公演中の「ミス・サイゴン」を見に行きました。
 翻訳系のミュージカルはいくつめだろう? 「ライオンキング」「オペラ座の怪人」「キャッツ」と四季の有名どころは一応見てるけど、古い日本人としましては、なんちゅーか、こいごころとかをストレートに高らかに切々と訴えるように歌われると、おちりの座りがごにょごにょもじょもじょしてしまうのでございます。翻訳物の場合、元歌は一音に一単語乗せられるところを、日本語にする際に一音に一文字にせざるを得ず、結果歌の情報量がものすごく減ってしまって細やかな心情が盛り込めない難を端から背負ってるしなあ。
 という、ちょい引き気味の気持ちはあるものの、この手の大型海外ミュージカルは舞台装置が派手で工夫満載ですから、そっちは非常に楽しめるのです。「ライオンキング」は、話はまー、アレで日本のマンガ好きとしては眉間にしわを寄せざるを得ないんですが、どんどん変わる高さまである舞台の変化は「さすがエンタメ!」って感じで見応えがある。ので、どっちかというとそれを楽しみに見に行ったのだったり。「ミス・サイゴン」は舞台にでかいヘリコプターだのキャデラックだのが出てくるそうです。
 「ミス・サイゴン」と言えば本田美奈子.じゃなくて。ベトナム戦争時代に村と家族を失って売春宿に流れ着いた現地の少女とアメリカのG.Iの悲恋ものということになってます。可憐なベトナム娘と一夜以上の関係になったもののサイゴン陥落で彼女と生き別れ、引き裂かれる思いで本国へ帰ったG.Iは、戦争がもたらした心の傷と戦いながら新しい生活に踏み出すために別の女性と結婚。一方、残されたベトナムの娘さんは彼の子を身ごもり、その子を生き甲斐に彼の迎えを待ちわびるものの、かつて親が決めた婚約者の従兄弟に結婚を迫られた上に息子を殺されそうになって射殺。バンコクへと流れていくのでありました。
 って、ざっくりあらすじを書くまでもなく、これは「マダム・バタフライ」の舞台替えでございます。だもんで、元ネタのピンカートンがいかがなものか? な男である以上、この話のヒロインの相手役、クリスもあんまりいい男という印象は残しづらく。一応ヒロインを本国に連れ帰る手続きは済ませており、サイゴンを離れる際には彼女を探しまわったものの再会は叶わずって描写はあるんだけども。
 「蝶々夫人」と最大に違うのは、ヒロイン、キムが身を寄せる売春宿のオーナー、エンジニアという男の存在で、狂言回しみたいな役なのにウエイトはかなり大きめ。キャスト表でもクリスより上に置かれてるし、配役も豪華。お調子者で世渡り上手。口先三寸で生きてるような男だけど、彼もフランス人とベトナム人の混血で、アメリカに渡って一山当てる夢を追っている。
 この話に出てくるキムにしてもエンジニアにしても、他の底辺の女性たちも、アメリカに行けば夢のような生活が待ってると思ってる。(と描写される)だから、アメリカへのビザはまるで天国への渡航切符のよう。でも、昨今のアメリカの状況を思えば、「それはまさに夢なのよ…」と言いたくもなったり。
 元々はイギリスで初演された作品だそうで、アメリカ人とベトナム人の悲恋物だけどアメリカどっぷりって雰囲気になってないのはそのせいか、と。二幕物で、二部の開始時には「ブイドイ」と呼ばれるアメリカ兵と現地の女性の間に生まれた子どもたちの保護や親元への引き取り活動をしている人たちのシーンがあるんだけど、一瞬協賛キャンペーンの宣伝が始まったのかと思いました。
 全体に、翻訳物につきまとうセリフ(というか、歌)の情報不足で、主要キャラクタの置かれた事情や心情が今ひとつわかりにくく、ヒロインとヒーローはかなりあっさり恋に落ちちゃうし、気持ちがついていけない部分大。元歌の対訳詩が読みたくなります。原盤ではあの人たち、どのくらい何を訴えてたんだろう、と。
 結末は。うーむ。後味のよくない終わり方だったり。あの幕切れの後にカーテンコールでキャストがにこやかに出てこられると、ちょい違和感があります。あと、連休中日のせいか、意外と子ども連れのお客さんがいたんだけど、のっけから売春宿でビキニ姿のお姐さんたちがG.Iの皆さんとえろっちいダンスをしたりしますんで、気まずくなったりしなかったかと。他にも、全体に女性の肌露出が多い芝居で、奥さんとか彼女とかに誘われて内心「ミュージカルかよー」と気乗りしないまま会場に来たメンズは、ライトな目の保養ができてややお得だったかも。

 舞台は、あの狭い(と言っても、器としてはかなり広めで恵まれた環境だと思うんだけど)スペースで、よくまああれだけいろんなシーンを切り替えで見せていくなあと、その点は見応えありました。特に目玉のサイゴン陥落時の人々の喧噪、基地の柵越しに引き裂かれるヒロインとG.Iというシーンの場面切り替え。これはすごいです。噂のヘリは、まあ、ハリボテだけども。(でも、舞台に出てこられると迫力)「あのタイプのヘリには、あんなに人は乗れないけどね」と相方に突っ込まれていたけども。
 話が話だけに、人に勧められるかというとちょい考える。後味よくハッピーに会場を出たい方は別の演目を選ばれる方がよいかと思います。

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2009.01.10

すごい月だな

 犬というのは不思議な生き物で、換毛するしかない毛皮一丁、真夏は暑いし真冬は寒いしで外はけして快適ではないはずなのに、「散歩」の一言を聞くとうきうきテンション上がりまくりでこの週末みたいな冷え込みでもお尻をぷりぷり振りながら歩いていきます。わしら人間は「夏バテー」(<これはわし)「冷え性ー」(<これは相方)と泣き言言いまくりながら、その後をついていくことに。
 そんなわけで、今日もやつの散歩に出発。すると、連休はだるまマーク三連発の天気予報だったにも関わらず、空はぽかーんと晴れていて、まんまるに近い月がぎらぎらって言っていいくらい輝いていて、そこを雲の固まりが現れてはよぎっていくのでした。
 すげー。ほんとにほんとにすげー。
 なんて空間が立体。恐ろしいほど空に奥行き。あまりの明るさに、月のポジションがよくわからん。でも確実に、宇宙まで続く空間の途中に雲があって月がある。そんな感じ。
 なんでだか、泣きそうになる。「宇宙」ってものが実感できる、とんでもない空間に放り出されたみたいで。ただの、いつも散歩で立ち寄る公園なんだけど。
 などと、思わずポエム脳になってしまうくらい、澄み切った冬の夜空でございました。
 宇宙に行かなくても、地球が宇宙に浮かぶ星なんだとしみじみしてしまう瞬間ってあるもんだな。

 散歩の途中で撮った空。月がぎらぎらしてて太陽のような写り。
20090110_moon_2

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2009.01.09

へえぇえぇえー

 例によって「デイリーポータル」のリンクから知ったのだけど、関西にはポールウインナーというのがあるんですね!
 というか、記事をちゃんと読むまでは、写真ざっと見て「ああ、あの棒状の魚肉ウインナーね」と思ったんだが、なんと違った。魚肉じゃなくて畜肉でできてるんだって。この記事にあるように、九州育ちの私にとっても棒状の子どもを意識したウインナーと言えば魚肉ソーセージでございます。(ああ、その上ウインナーじゃなくて「ソーセージ」だ!)畜肉でできた棒状のウインナーというのが、どうも想像しづらい…。でも、関西では棒状のウインナーと言えば、この畜肉でできたものがスタンダードなんだとか。
 しかし、思えばそのソーセージというかウインナーだって、いつの間にか赤いやつはなんとなく敬遠して買わなくなってるわけで。買うときは「あらびきポークウインナー」なんて軟弱なものを選ぶようになってしまってるわけで。
 こないだひっさしぶりに、特売の棚で「ベビーハム」が並んでるのを見て、なんとなく懐かしくなって買ってしまいました。子どものころ、一時的にこれをブ厚めに切って表面が軽く焦げるまで焼いたのが大好きになって、こればっかり食べてた時期があったような…。おかん、困惑。あの執着はなんだったんだろう。子どものすることは、自分の行動でもよくわからん。
 ベビーハムは昔と同じようにちょっと厚めに切ってフライパンでぱりっと焦がして食べてみました。「あー、これこれ。この味」と懐かしく感じる、なんでだか駄菓子ちっくな味。魚肉ソーセージって久しぶりに食べると、これはこれでおいしいものだなー。現時点の脳内のウインナ基準とは、別の食べ物にカテゴリされてしまってるが。

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2009.01.08

基本気質は変えようもなく

 そう言えば、↓を見て唯一というか最大に引っかかったのが、小林少年が今イチ好みでないということでした。
 やった役者さんのビジュアルが、というのではなく、役の肉づけが、だけど。だって、この話の小林少年ってちょいマッドな雰囲気の科学ヲタというか軍事ヲタっぽくて、何かしら企んでそげな日陰系のキャラクタなんですよ。
 根が熱血日向系少年が大大大好きなショタには、好みの傾向とは「ちょっと…。違う…」と思ってしまうわけですよ!
 別に私好みのキャラ造形でなきゃいかん道理はなく、この映画のカラーには合ってはいるんだろーなとは思うけど。ミニ明智みたいなトラッドなスーツなんか着てる小林くんだから、そういうキャラの方が正しげなんだけど。
 でも、せっかく「少年」と銘打って出てきたキャラがストライクゾーン外してるとなんとなく惜しい気分に。(やった役者さんの年齢的には、「少年」と名乗るのはちょい厳しいラインではあるのだが(笑)
 最近はショタ情熱がかなり低下した私なのだが、こんな本筋と外れたところで「でも…」「でも…」と不満かましてしまうあたり、基本的な好みというのは生涯引きずるものなのだなと我ながら自嘲気味に笑ってみたり。

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2009.01.07

「K-20 怪人二十面相・伝」、見ました

 もともと林海像の「ジパング」やら「スカイ・キャプテン」やら、フルスイングで豪快な空振りってなノー天気活劇ものが好きな質なもんですから、予告編を見たときから「これは私のための映画に違いない!(<失礼)」と一人拳を握っていた「K-20 怪人二十面相・伝」をやっとこ見てきました。予想通りのバカ映画、と言いたいところですが、前に上げた二本よりはふつーだったかも。
 第二次世界大戦のなかった日本、階級社会が進み貧しい生活に喘ぐ下層市民の家々を従えて繁栄する帝都で怪人二十面相なる怪盗が世間を騒がせていた。下層民の町のサーカスで活躍する軽業師、遠藤平吉は世話になっているサーカス団長の医療費を稼ぐため謎の紳士の依頼を受け、財閥令嬢羽柴葉子と名だたる名探偵明智小五郎との婚約式のスクープ写真を撮るべく会場に乗り込むが、そこで起こった騒ぎで二十面相として官憲に捕まってしまう。
 という発端で、以降濡れ衣をはらすべく二十面相を捕らえようと奔走する平吉に明智と葉子が絡んでドラマが進行していきます。一応江戸川乱歩の小説に準じた人物配置になってるけど、舞台がパラレルな日本なんでそのままというわけでないのは了解の上で見てね、という作り。原案となった少年探偵ものがユルで怪しげ・いかがわしげな乱歩カラーの作品だし、原作小説は二十面相を主役にした主役/悪役変換ものらしいので、あまり眉を逆立てて正しい・正しくないとか言わず、のんきに活劇を楽しむのが無難な作品かと。
 わたくし、小学校の図書館で少年探偵団は一通り読んだんですが、あれって何作か読むとトリックとか筋立てとか同じよーな話が出てくるようになるんですよね…。大人向きの明智物とかのトリックの流用もあったような。さすがに後半は子ども心に「なんだかなー」と思うようになりまして、その後特に読み返すことなく今日に至る。(原作の原案の「少年探偵団もの」についてはこちらが詳しかったです)
 なので、端からこんなん乱歩じゃなーいとか、二十面相ってこうじゃなーいとか言う気はなく(ちゅーかwikiの二十面相の項を読んでいると、この映画の二十面相の方が真っ当な気がしてきた…)、これはこれでいいんじゃない? という気持ち。映画通からはあまり評判よくない白組系というか、山崎貴・佐藤嗣麻子作品がわりと好きだったりするもんで、さらに作品に対するハードルも低く楽しく見ることができました。松たか子演じる羽柴葉子の貴族のお姫様っぷりが王道描写でよかったですわ。特にメイドさんたちに着替えさせられるシーンとか(笑)。
 CGで描かれた20世紀半ばの帝都東京もハリウッドのCGに比べたら安っぽいというご意見もありますが、そもそも予算が違うし。(たぶん)これはこれでよく描けてるんじゃないかと。日本でもこういう、あんまり中身のない、そのくせみょーに大作ちっくに宣伝される娯楽映画が作れるんだなーとそっちの方がうれしかったりしました。
 スチームパンクでレトロフューチャーで怪しげなちょー科学が出てきて、主人公が朴念仁の奥手でしっかり者のお嬢様が活躍するという、どこかで見たようなフォーマットをにやにやユルユル楽しめる方にはお勧めしたい、とこだが、何せ私の趣味嗜好がアレなので、私が楽しかったりするとあまりお勧めしづらかったり(爆)。
 しかし、仲村トオルってうまい役者さんなんだなあと改めて思いました。明智が仲村さんで説得力出たような。

 最近、二十面相ものがあの図書館で見た表紙で文庫化されてる模様。
怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

 ああ、こんな感じでしたよ、と懐かしい気持ちに。でも、読み直す気には、上記の理由によりあまりなれない(爆)。

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そうか!

 なんで毎回横溝正史の映像ものを見てしまうかというと、「ところで、この話ってどんなんだったっけ?」と思ってしまうからなのだな。そして、最後まで見ているにも関わらず、犯人か動機か犠牲者か、その辺を思い出せずにまた見る、という…。<どんな記憶力。

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2009.01.06

忘れようとしても思い出せない

 それが横溝正史のミステリの筋。
 市川崑の映画版はもちろん、場合によっては古谷一行や鶴太郎などのTVドラマ版も、しかも何度も見ているにも関わらず、「犬神家の一族」以外の金田一物のあらすじや犯人の記憶がおぼろ。昨日も稲垣金田一の「悪魔の手鞠歌」を見ていたのだけど、どういう事件で誰が殺されて犯人が誰だったかがかなり終盤になってからでないと思い出せなくて、我ながら記憶障害なんじゃないかと飽きれてしまう。
 でもでも、と言い訳するなら、娘が三人見立て殺人で殺されるというざっくりとした筋立ては「獄門島」とも似てるし、というか、金田一物ってちょーあらすじを書こうとすると、都会を離れたちょっと辺鄙な村などで過去の未解決事件を発端とした陰惨な連続殺人事件が…となんとなーく似た雰囲気になってしまうわけで、ものすごいファンでもないと記憶がごっちゃになってしまいがちじゃないですか?<と、人に尋ねて自分を正当化。<そもそもそこまでざっくりにしたら、かなりの数のミステリが「似て」しまうんじゃないか?

 稲垣金田一は、「ああいう」雰囲気が売りだと割り切っているので、その手法を楽しんで見るようにしてます。いやー、CGってほんとにそこそこの品質のものがお安く作れるようになったんだなあと感動です。この年末年始に「ジュラシックパーク3」をやっていて、一作めの恐竜を映画館で見たときの「うおー、恐竜! 着ぐるみじゃなくてリアルい恐竜! すげーっ」と驚いた、あれはものすごい過去のことになってしまったのだなあ…と感慨深かったんですが、日本のTVドラマですらCGでさりげにこのくらいの絵作りをするようになったんだもんなあ。一時期ロケ場所に困ったのか、製作控えめだった戦争前後からそれ以前の昭和を舞台にしたドラマが最近増え気味なのも、CGさまのお力でありましょう。
 ケレン強めな演出はときとしてやりすぎ・ギャグか? 感をかもしかねないとこがあるんだけど、今回はそれもほどよかったかなあ。稲垣金田一は結局事件の何も阻止できない、探偵としての「うーむ」感が「でも、まあ、こういう金田一さんだしねー」と流せる線の弱さというか押しの弱さがあって、見ててビジュアル的に納得できる気がします。

 昭和なミステリというと、3日にBShiで再放送していた「名探偵赤富士鷹」が手の込んだセットで美術的に楽しめました。これはアガサ・クリスティのポアロ物を昭和初期に日本を舞台にしたものに翻案したドラマです。本放送のときも見てたんだけど、戦前日本っぽいごちゃっとした和洋折衷なモダンがいい感じだった気がしても一回見たり。そう言えば、こっちは見始めて間もなく、「そうそう、こういう話だったなあ」と記憶が蘇ってきたと同時に犯人と動機も思い出せたんだがなあ。

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VQ1015でのろいのしゃしん

トイデジカメだからかつねに光量足りなめで、何もない場所すらいわくありげに撮れるVQ1015。
初詣先に干支の牛がいたので撮ってみたのだが、案の定の仕上がり。

2009hatumoude_1_2

よく読まなくても意味はわかってるのに、脳内で人の名前のように変換されてしまう。

2009hatumoude_2

ウラジミール・サバチャンコ、とか。

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2009.01.05

「本の雑誌」の危機

 私が「本の雑誌」を読み出したのは相方と同じ屋根の下で暮らすようになってからなので、そこそこの長さになります。つまり、相方がずっと買っていたので、そのおこぼれに預かることになっただけだという。<他力本願。最初は真っ当に書店に売ってる雑誌とは思えないぐだぐだっぷり(<褒めてますよ)にびっくりしたもんですが、もともとお互いシーナを読んでいて東ケト会のいー加減な雰囲気も好きだったこともあってそのうちに慣れてしまい、ここ数年は発売時期に相方が買ってこないと「本の雑誌は?」と督促する始末。一冊丸々本の話だけ! という潔さは本好きにはたまらんですよ。記事を書いてる人たちみんな、尋常でない本好きばっかりだから、読んでると私なんかまだまだじゃん、と心置きなく本買える気分になるし<をいをい。「本の雑誌」のおかげで吉野朔実さんの飼いコーギーの話も読めたし。
 「本の雑誌」読者としては、店頭で「『本の雑誌』○○年度ベストワン!」なんて帯やPOPがついてる本を見ると思わず「ぷぷっ」てな気分になります。アレの順位くらい意味ないものはないですからねー。(座談会における参加者のパワーバランスで順位が決まる。もっとも、本の目利きが選んだ本ばかりなんで、何位だろうといい本なのは間違いない)
 そんな「本の雑誌」が休刊廃刊が相次ぐ昨今の出版事情の中で、やはり休刊の危機にあることを一月号で知りました。があぁああぁぁぁーーーーん。
 てゆーか、本の雑誌社が経営危機なのかもしれん。
 なんだか「本の雑誌」だけは細々と出続けるような気がしてたけど、そんなわけないよね…。元々弱小出版社が出してる、ものすごくニッチな趣味の雑誌だもんね…。
 当面は何とか出し続けていこうという話にはなってるそうだけど、何しろ世間は寒風吹きすさぶ歴史的な不況のまっただ中。この趣味丸出しの雑誌が生き残っていけるのか、本当に心配でなりません。かといって、一家族で二冊買って応援できるほどうちも裕福じゃないしなあ…。何より、置く場所がもうめちゃくちゃないし。(こないだ相方に頼んで数年分のバックナンバーを処分したけど、まださらに数年分が積んである…)
 どこかの富豪のおじいちゃんがものすごい本好きで、「そんなに本が好きな連中なら、ワシが基金でも設立するかのう」なんて言い出してくれないかしら。<またもや他力本願。

 そう言えば、ネットでちらと読んだ書店勤務の人が書いてるブログに「出版不況というのはうそである。不況はいずれ回復するあてがあるから不況と言うのであり、出版が持ち直すことはもうないんだから、これは不況とは言わない」とあって、そうだなーと思いつつもなんだか悲しくなりました。活字の本はもう滅びていくだけなんでしょうか。
 うさぎはさびしいと死んじゃうそうですが(<うそです、もちろん)、活字の本がこの世からなくなったら私は死んじゃうような気がするよ…。

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2009.01.04

今年も回し者として生きていきますよ(笑)

 なんと六年も続いている人気? 企画、ほぼ日の年末年始TVガイドを読んでいたら、今回はNHKの方が再放送ソムリエなんてのをやってました。そこで紹介されていた再放送番組「タイムスクープハンター お氷様はこうして運ばれた」を録画して見たんですが。
 内容は、未来から来た記者が歴史上の出来事を密着取材する、という形式で、加賀藩の飛脚が江戸将軍家へ氷を献上するその旅に同行するドラマです。際物のようでいて、ドラマ部は地味に良く作ってあって、NHKあいかわらずバカだなあ! と楽しく拝見しました。通常は十日ほどかかる江戸への旅程ですが、夏場に氷を運ぶだけにスピードを要求され、四日で着くようかなり過酷な短縮ルートを取り日が落ちてもできる限り走り続ける無謀旅。消耗が激しいので飛脚は前役と後役が宿場町で交代する手はずになっているものの、加賀から出るときの飛脚が藩選抜でプロ意識の高い者であるのに比べ、後役は町飛脚を雇うため出立日に飲んだり体調を壊していたりで当てにできないことも。と、30分番組なのになかなかはらはらさせる展開です。加賀を出たときは60kgあった氷も、四日の旅で600gに減ってしまう、その氷を飛脚たちは江戸の関所を通る前に泥をつけてちょっと汚す。毎年きれいな氷を献上すると、翌年も質を求められてたいへんになるからという飛脚たちなりの知恵の働かせどころなんだとか。
 NHKの歴史物ドキュメンタリーと言えば「そのとき歴史が動いた」ってことになるんだろうけど、特に有名な事件でも人でもないものを取り上げるのにこういう手法を使うのもおもしろいもんだなーと思いました。

 最近のNHKはバブル前後のころのフジテレビのように、サンプル的な単発番組をちょくちょく作ってます。年末にやったNHK版タモリ倶楽部「ブラタモリ」もなかなか楽しい番組でした。<もともとタモリ倶楽部が好き。あれは制作側も反応がよかったら定期放送したいと思ってるらしいけど、「タイムスクープハンター」も半期に一度程度でいいからシリーズ化してくれないかなー。
 NHK見るのは年寄りくらい、なんて笑う人もいるけど、ぶっちゃけスポーツ中継なんて民放のはうるさくて見る気になれないっすよ。フィギュアのグランプリファイナルとNHK杯と、どっちが見てて感じよかったかと言うと明らかにNHK杯だったし。(私は、だけど)民放もデジタルでやるときは(制作費がないせいか)、演出地味で見やすいのになあ。
 年末年始のBSでやってた再放送も見応えあるのが多くてよかったっす。「ハプスブルク帝国」は今までも何度も再放送してるけど、ヨーロッパ史を俯瞰できてすごく勉強になる。かつての大帝国も19世紀から20世紀の崩壊の時期になると皇帝と言えどきゅうきゅうする事態になってて、オーストリア帝国最後の皇帝など愛する嫁(エリーザベト)は自由な気質の人で宮廷になじめず旅から旅で身近にいてはくれず、息子は新時代にかぶれて父ちゃん嫌ってあげくの果ては自殺。弟は他民族にもちょっと自治権を与えては? なんて助言して困らせるし、ナポレオン三世に祭り上げられてメキシコ皇帝の座についたものの、現地で支持を得られず銃殺刑の憂き目に。家庭にいいことが全然ない。ご本人はサラエボ事件で風雲急を告げる中、「明日は仕事があるから朝の三時に起こしてね」と侍従に言いつけて、それきり起き上がることはありませんでした、というすごい人生で、支配下にあった国の人からすれば思うところはいろいろあるでしょうけど、まぢめに皇帝やっただけなのにこんなに報われることなくてなんだかなあと。最早世界征服なんて、維持するのたいへんでいいことないなあとつくづく思いました。
 とまあ楽しい番組が満載なので、今年も生活はますます厳しいですが、NHKの視聴料は払っていく所存。レンタルビデオを借りることを思えば安い出費じゃよ。はっはっは。<と勢いつけて言ってみる。

 ちなみに「ほぼ日のテレビガイド」によれば、一番組に1000通越えの反応があると再放送を検討するそうです。一人で1000通送っても意味ないだろうけど、10通程度の組織票なら頼めるかもしれないな(笑)。

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2009.01.03

活字中毒者が聞いて飽きれる

 このところ本読むのが通勤時間一本で、しかもその時間が異様に短くなってしまったため、なかなか量が稼げない。家で読めばいいだけなんだけど家ではなんとなく集中できず、雑誌ばかり読んでいる。(と言っても「本の雑誌」とか「SFマガジン」とかなんだが)
 去年の後半は日記を書く気力が低になり、気がつくと一応メモとして残していた読んだ本の感想もろくに書いてない始末。…と言っても、↑の理由により冊数はたいしたことないけど。
 というような理由により、以後、去年読んでメモってない本をちょこちょこ上げていきます。

 ちなみに、今読んでるのは眉村卓の「司政官」。
司政官 全短編 (創元SF文庫)

 眉村卓は「なぞの転校生」だの「ねらわれた学園」だのというジュブナイルSFで知ってる人が多いと思うんだけど、実は私も長年大人向きの作品をちゃんと読んだことがないという不良読者なのであった。「不定期エスパー」を「SFアドベンチャー」でちょこっと読んだくらい。(だんだん若い人が振り落とされてますね(^^;)なので、真っ当に読むのはある意味「司政官」が初めてと言っていい。
 そんな状態でこういうことを言うのは何だが。
 読みにくい…。正直、文体が合わない気がする…。まだ一作めの「長い暁」しか読んでないのにちょい気力が萎えかけています。
 別に悪文というわけじゃないと思うし、私も古いタイプのSFが読めないわけではないので(むしろ、たぶんラノベより読みやすい)、単に相性の問題だと思われ。なんか地の文に「…」が多用されるのにリズムを崩されてる感じ。(そして、私の文章もやたらと「…」だらけになっています)

 しかし、こういうタイプのキャラ立ちなんて言葉とは縁遠い小説は、若い読者は得られずに終わるのだろうな…。一つの社会システムとか未知の惑星の知的生命体の文化とかをあれこれ思考実験するのがメインみたいな、古式ゆかしいSFも、これはこれで残ってほしいんだけど。海外SF読めば済むことなんだけど、私は翻訳文体にも合う合わないがある厄介な人なので、できれば国産の方がありがたい。(という状況で、小川一水の存在はとても心強かったりする)
 あれだけ若年層に読まれた眉村卓のジュブナイルも、社会風俗の変化とかキャラクタ造形の流行り廃りでほとんど絶版になってるのも物悲しい。
 てゆっかさあ、登場人物が品行方正だったりすると「嘘くせー」で終わりですか? 最近の偽悪的なキャラとか本音サイコーみたいな風潮も味気なくてやだなーと思う私は年寄りなんだろうか。人間、やせ我慢も大事ですよ。感情移入できねーからって、ちょい古い本を読書対象から外すなんてのはもったいねーことでございますよ。
 さておき。古いSFヲとしては、最近の創元の日本古典SFどんどん復刊しちゃうぞ活動には感謝感激なのであり、「司政官」シリーズが一冊にまとまって読めるのも貴重な出来事ではあるんだけど。
 むー。<この分では「消滅の光輪」に手を出すのはつらいかもとひるんでいる。


 眉村卓のジュブナイルって何作かは青い鳥文庫に拾われているのね。
 「ねらわれた学園」。表紙がラノベっぽくなってる(笑)。
ねらわれた学園 (講談社 青い鳥文庫fシリーズ)


 「なぞの転校生」。やっぱこの二作は基本か。
なぞの転校生 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)

 でも、イマドキの若者はキャラ描写が薄いとかなんとか言いそうですよ。社会風俗的に古くさいのは確かだしね。(ケータイもネットもないしさ)
 やれやれ。

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イッタラだったのか

 二年くらい前に単館上映から女性に人気を集めてロングランになった「かもめ食堂」をデジタルでやっていたので視聴。この映画は「話」が特にない、ゆったりした雰囲気を楽しむものだと聞いていたので、ごろごろ寝そべってお気楽に見ました。もー、フィンランドの町並みとか自然とかが反則。それだけでなんとなく間が持つ感じ。出てくるのが小林聡美にもたいまさこに片桐はいりなので、だいたい作品に漂う雰囲気もわかるし。むしろ「やっぱり猫が好き」世代は、なんでかや乃姉ちゃんはきみちゃんに他人行儀なの? と当然のことに違和感を感じたり。
 TVではつまんであったのかもしれないけど、マサコさんが港で預かった猫とか、届いたカバンの中身がキノコになってたわけとかが書いてなくて気になる。気にしても答えはない映画じゃないかとは思うけど。

 映画の中で小林聡美が使ってるカップがお湯飲みみたいだなあと思っていたら、あれがイッタラだったんだ!
 てゆーか、あの映画の厨房、ほんとにきれいでおしゃれで機能的な感じ。あれが家にあったところで猫に小判の典型だけど(笑)。店の内装もシンプルだけど清潔感があって、食器も家具もほとんどフィンランドか周辺の北欧製なんだろうなあと思うと、女性の北欧好きもわかるというか。こういう台所にしたい! とか、こういう雰囲気の部屋に住みたい! とか、無茶を承知で思ってしまう。小林聡美演じるサチエさんの家も、ちょっとしか出てこなかったけどすっきりといい感じだった。
 結論は、おしゃれに暮らしたかったら物は置くなという、ヲタには生涯実現できそうもないものになりました(涙)。

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2009.01.02

ブツヨクも呼んでいる

 勢いがついたので、ついでにいくつかのテープをmp3化してみたのだけど、いかんせん物が古すぎるため音の状態が悪いものはどうしようもなく悪い。音量その他、素人でもできる調整はそれなりにやってみたけど限界はあるわけで。でも、これってもう廃盤だからオリジナルを手に入れるのは無理だしね…、とガックリしていたら!
 復刻されてるものあり(ゲーム「MOTHER」のボーカルアルバム↓)。<てゆーか、DSに移植されたときにチェックした気が。<年と共に忘れ。
MOTHER

中古でマーケットプレイスに並んでるものあり。(この辺は単に古くてちょいマイナーなJ-pop系)
 そそそ、そうかっ。復刻されてなくても中古って手があったのね。しかも今やネットで探せるから「近所にないから無理」ということもなく。
 余計な物欲が広がりまくって困ってます。最近は新たなヲタジャンルも増えず、物を揃えたいという欲求も低下気味だと思っていたのに、昔のものとなるとまた違うのか…。<すでに人生ノスタルジーモード。

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因果な道楽

 年末押し迫った時期にお台場にて例年通りヲタの祭典が開かれた模様。
 長いヲタ人生もっぱら消費系として生きてきましたが、同人っぽいものとは縁薄く暮らしてました。地方在住でそんなもんに興味持ってたら経済が一撃でアウトになるってのもありましたが、地元でやってても(売る側としても買う側としても)参加意欲が今イチだったのは、そっち方面の欲がヲタとして薄い質だったからかもしれません。
 とゆーか、ふつーに書店に並んでる本ですら厳選しないと買えないんですよ! そして、個人的には同人的な本よりもそっちの方が読みたい欲求が強いのです。<ヲタになるより先に活字中毒という人生。
 出かけるときにバッグに本が入ってないと不安になるタイプ。最近は近場ならiPodでしのぎますが、基本文庫一冊は必携。

 そういう感覚でやってきたので、ヲタジャンルで書き物の趣味に手を出したときはびみょーにもにゃーっとした気持ちがぬぐえませんでした。物作った人間なら誰でも、つたないなりに「見てほしいなー」「読んでほしいなー」と思うものでしょうが、私の場合同時に「こんなんでええんかいな?」という気後れ感が伴うというか。趣味とはいえ、人に読んでもらうものにはそれなりのレベルが必要なんじゃないの? って不安がつきまとうわけで。
 好きなもの同士でお祭り感覚で楽しみあえばいいんだな、というのは頭じゃわかっているのだけど、一度客観に立つと「これでええんかな…」という疑問がどうしてもわく。未だにそっち方面の感覚がなじまない模様。

 そして、そっち方面にうっすら遅咲きデビューして驚いたのは、なんちゅーか、書き物のほとんどがカップルものというか、恋愛もの? 友情ものもあるけど、要は人との関わりを書くものだったということです。801もあれは、恋愛ものか友情ものの変形なわけで、そう考えるとファン活動での制作物っておそらく九割方が恋愛というか人間関係ものという事実に、最初はすごくびっくりしたものでした。(というか、今もなじめない…)
 女子は通常生活でも人間関係重視、そっちの感覚が繊細だと言われるので、趣味に発露したときも人間関係シフトになるのは「そういうもんかな」ですが、意外と大きな男子のお友達もそういう傾向があるのがちょい不思議です。話書く方面に行かないタイプの男子はデータベース作成方面に行っちゃうようだし。
 みんな、そんなに人間関係好きなのか!
 女子は恋愛がそんなに大好きなのか!
 お子様のときから読む本が男子嗜好シフトでプロジェクト物とか群像劇とかが好きだったもんだから、少人数の濃密な人間関係の話はそればっかりは読めん体質なのです。恋愛は、なくてもいいくらいの勢いだし。(去年読んだ本も、恋愛が大きな要素を占めるものは一冊もない)てゆーか、やっぱり小説で読みたいのは「物語」だったり。骨太な、引きずられるような、寝るのも惜しいような「物語」が文章読む一番の醍醐味なのです。(何も起きないのに「読ませる」話というのは、これはこれでむずかしいものだけど)なので、この現状には未だに困惑。というか、なんでこんなヲタ世界になっちゃったんだろう?
 ヲタの中には「世の中、恋愛至上主義に踊らされ過ぎている!」と嘆く方がいますが、ヲタ活動の内部においても恋愛(含む801、百合)は重要な要素になってるようなので、これを払拭するのはものすごい困難だと思われ。

 これからもヲタ創作は恋愛とか友情とかがメインの主題とされていくんでしょうか。なしでもいいじゃん! で、物語をがしがし紡いでくれるタイプの人はオリジナル書きにしか期待できないのでしょうか。ちゅーか、どうやら世間では物語は死んで、キャラさえいればいいらしいからなあ…。キャラ重視となれば、そりゃ書き物は人間関係を書くしかなくなるだろうからなあ…。
 旧世代の活字中毒者には、ヲタジャンルの書き物の世界は厳しいのである。

 以下、ヲタジャンル的ぼやきなので、リアル友人は読まぬでOK。

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2009.01.01

魂が呼んでいる

 「今日は一日! アニソン三昧」を録音するために、死蔵していたむかーしのラジカセをPCに繋いだりしたんだけど、ってことは今カセットでしか持ってない音源をiTuneに突っ込めるのでは! と思い立ち、最近すっかり出番のないカセットの山を引っ掻き回してみました。目的はいろいろあるけど、こないだ里帰りしたときにどうしてもサントラ(ただしレコード)が見つからなくて半泣きになった「Xボンバー」のOPとEDがどこかにあったはず。音としてはかなり荒れてると思うけど、ないよりいいかと。
 もちろん見つかって、とりあえずmp3化 → ぶった切ってiTune突っ込み。うむ、予想通り高音が割れ気味だけどまあいいか…。
 これだけヲタもののコンテンツが再販されているんだから、「Xボンバー」のサントラも再販してくれないかのう。放送地域が少なかった知名度低な作品だから無理かのう。それとも、主に音楽を担当したBOWWOWがいやがってるとか? まあ、思い出もなく今見直して評価できる作品ではないだろーなー、と私も思うけど。

 もしかして私の知らぬ間にサントラ再販されてないかなと「Xボンバー」をネット検索したら、これってフランスで放送されて大人気だったんですって! またフランスかよ(笑)。しかも、クイーンのブライアン・メイの息子が大ファンで、ソロのファーストアルバムにわざわざ主題歌(ただしおフランスオリジナル)のカバー曲を収録したんだって。バカである。<褒めている。Youtubeにその曲のプロモがあって、本編の映像が使用されているのが懐かしく、リンク貼ってみました。動きはヘボいのだが人形は美形なの。特に娘。性格に難があるものの、ラミアの造形はかわいい。ちゅーか、美しい。
 ちなみに、日本オリジナル版のOPとEDはこんな感じ↓。歌詞がアレなのは、藤川桂介だからしょうがないということで。

 ところで、劇伴はBOWWOWだけが担当していたのかと思ったら、Eプロジェクトというグループでやってたらしく、その中に平沢進がいると知ってびっくり。こんなところに平沢進。どおりで後々、会社の後輩に平沢進のアルバム勧められて聞いたときに「ををっ」と思ったわけだ。人の嗜好は子どものときに刷り込まれるものなのだのう。

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