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2009.01.06

忘れようとしても思い出せない

 それが横溝正史のミステリの筋。
 市川崑の映画版はもちろん、場合によっては古谷一行や鶴太郎などのTVドラマ版も、しかも何度も見ているにも関わらず、「犬神家の一族」以外の金田一物のあらすじや犯人の記憶がおぼろ。昨日も稲垣金田一の「悪魔の手鞠歌」を見ていたのだけど、どういう事件で誰が殺されて犯人が誰だったかがかなり終盤になってからでないと思い出せなくて、我ながら記憶障害なんじゃないかと飽きれてしまう。
 でもでも、と言い訳するなら、娘が三人見立て殺人で殺されるというざっくりとした筋立ては「獄門島」とも似てるし、というか、金田一物ってちょーあらすじを書こうとすると、都会を離れたちょっと辺鄙な村などで過去の未解決事件を発端とした陰惨な連続殺人事件が…となんとなーく似た雰囲気になってしまうわけで、ものすごいファンでもないと記憶がごっちゃになってしまいがちじゃないですか?<と、人に尋ねて自分を正当化。<そもそもそこまでざっくりにしたら、かなりの数のミステリが「似て」しまうんじゃないか?

 稲垣金田一は、「ああいう」雰囲気が売りだと割り切っているので、その手法を楽しんで見るようにしてます。いやー、CGってほんとにそこそこの品質のものがお安く作れるようになったんだなあと感動です。この年末年始に「ジュラシックパーク3」をやっていて、一作めの恐竜を映画館で見たときの「うおー、恐竜! 着ぐるみじゃなくてリアルい恐竜! すげーっ」と驚いた、あれはものすごい過去のことになってしまったのだなあ…と感慨深かったんですが、日本のTVドラマですらCGでさりげにこのくらいの絵作りをするようになったんだもんなあ。一時期ロケ場所に困ったのか、製作控えめだった戦争前後からそれ以前の昭和を舞台にしたドラマが最近増え気味なのも、CGさまのお力でありましょう。
 ケレン強めな演出はときとしてやりすぎ・ギャグか? 感をかもしかねないとこがあるんだけど、今回はそれもほどよかったかなあ。稲垣金田一は結局事件の何も阻止できない、探偵としての「うーむ」感が「でも、まあ、こういう金田一さんだしねー」と流せる線の弱さというか押しの弱さがあって、見ててビジュアル的に納得できる気がします。

 昭和なミステリというと、3日にBShiで再放送していた「名探偵赤富士鷹」が手の込んだセットで美術的に楽しめました。これはアガサ・クリスティのポアロ物を昭和初期に日本を舞台にしたものに翻案したドラマです。本放送のときも見てたんだけど、戦前日本っぽいごちゃっとした和洋折衷なモダンがいい感じだった気がしても一回見たり。そう言えば、こっちは見始めて間もなく、「そうそう、こういう話だったなあ」と記憶が蘇ってきたと同時に犯人と動機も思い出せたんだがなあ。

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