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2009.06.20

おもしろうて、やがて悲しき

 今たいへんに手持ちがなく、しかし活字スキーとしては通勤のときに何もないのはつらいので、「BOOK OFF」の百円棚から適当なものをチョイスしてきました。百円以外だったら欲しいものはいろいろあったんだけど自粛。拾ったのは「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」「オーケンののほほん日記ソリッド」の三冊。これだけあれば当分持つだろう、と言いたいところだけど、「ドジリーヌ姫」は昔々その昔持っていた本を再救出したものだから初読本ほど持ちは良くないし、他のもエッセイっぽいからさくさく読み終わりそうな…。<じゃあ、もっと持ちのいいのをセレクトしろよ。<そのときはこー。重いのを読む気力がなかったんですよ…。
 そして、不調な休日、読みやすげな「オーケンののほほん日記ソリッド」を手に取る。「TVぴあ」に連載してたものらしいけど、私はさっぱり知らないのでした。

オーケンののほほん日記ソリッド (新潮文庫)

 大槻ケンヂは音楽の人だけど、私は申し訳ないことにミュージシャンとしての彼の作品にはほとんど縁がない。ロックをろくに聴かないもんで、すみません。<しゃれじゃない。どっちかというと、なぜだかTVにちょこっと出てコメントしてるとことか、「本の雑誌」その他の書き物とかで知ってる人で、それらはなかなかいい感じなのです。<えらそう。オーケンの好みやリアル生活フィールドが、私の本とかTVとかの好みフィールドにかぶっているのか、読んでて「あああー」と思うことが多くて。
 そういう人がそれなりの数いるから、そして凡人にできないそのフィールドの文章化ができるから、物書きとしてのオーケンも評価が高いのだろうな。
 数年前、NHKでやってた江戸川乱歩を語る番組も、適度にユルく適度にマニアでおもしろかったです。
 ただ、この「ソリッド」が書かれた頃のオーケンは「筋肉少女帯」としての活動というか、商業としてバンドをやることに次第に疲れていってたようで、その過程がなんというか切ない。好きと勢いで始めたものが、メジャーになると経営とかを考えなくてはいけなくなる。それが社会というものだけど、で、大人ってもんだろうけど、それじゃあやってけない部分もあるよな。特に「ロック」だし。
 日記と銘打ちつつも表に出したものだからどこからが虚でどこまでが実かわからんけど、マニアックな話題を混ぜた日常に笑いつつも、音楽「活動」に行き詰まっていくあたりがうっすら悲しくて、なかなかよい読み物でした。
 「好き」を仕事にするのはたいへんだ。「好き」を仕事にするほどの才能がなかったことを感謝しておこう。と凡人は思うのだった。

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